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MEDICATION
鳥へ薬を与えるにはいくつかの方法がある。しかし技術的な問題により、飼い主の方が全ての方法を実行できるわけではない。ここでは鳥への投薬法を紹介し、その長所、短所について解説する。
1、経口投薬法
経口投薬とはいわゆる内服薬の与えることであり、飼い主の方はこの方法で薬を投与する。経口薬には錠剤、散剤、液剤があるが、どの大きさの鳥にも適用できるのは液剤である。錠剤、散剤はオウム目鳥以外の大型の鳥には適用可能なことがある。
動物病院で薬をもらう場合、直接経口滴下法を指示されることが非常に多い。しかし皆さんは実際にこの方法で飲ませることが出来るだろうか。ほとんどの方はうまく飲ませることが出来ず、口の周りを汚してしまうだけである。よってこの方法は飲ませることが出来る方、鳥が薬を飲んでくれる場合に適用する。もし直接経口滴下法を指示された場合は、実際に薬を飲ませてもらい、鳥が飲んでくれるかどうかを病院で確かめなければならない。飲んでくれるならば、鳥の保定の仕方を教えてもらい、実際にやってみると良い。うまく鳥をおさえられず、薬を飲まない、飲ませられない場合は、飲ませられませんとはっきり言って、別の投薬法に替えてもらった方が良い。
よって作者はほとんどの場合、飲水投与法を適用している。この方法であれば技術的な問題が無く、誰でも薬を投与することが出来る。飲水量が不安定であり、正確な投与量がわからないといった短所に関しては、もともと薬自体が正確な用量を飲ませなければ効かないというわけではなく、また副作用が強く出るような薬は飲水投与はしないので、多少飲みすぎても副作用の心配はない。
2、注射法
鳥に注射というと、大丈夫なのか、死なないだろうかと不安になる人が多い。これは今までの素人イメージによる飼育指導書や実際に注射を打って死なせてしまったという獣医師の経験談からきていると考えられる。しかし鳥に注射をすることで死ぬということはまず無い(用量の間違いによる薬剤の副作用が出れば別だが)。もし注射を打って死亡したとすれば、それは注射を打ったこと自体が原因ではなく、保定の仕方や注射の打ち方、鳥の状態の判断が出来なかったのが原因であろう。
作者が病院で行う注射法は、皮下注射、筋肉注射、骨髄内投与が中心である。静脈注射、腹腔内注射は短所の点からほとんど行わない。
食欲がない病鳥の脱水を補うには、皮下補液を行う必要がある。補液とは人でいう点滴である。鳥には人のように静脈中に点滴が出来ないため、皮下補液を行う。鳥には一日に体重の10%の量の補液が可能である。つまり80gのオカメインコには8ccの補液が可能ということである。皮下補液は一箇所に少量しか出来ないため、一日に3〜4回に分けて注射する。
筋肉注射は即効性を期待する場合に行う。最も即効性のある投与法は静脈注射であるが、鳥には短所が多いため通常静脈注射は行わない。
骨髄内輸液は、人で言えば静脈に点滴しているのと同じである。重度の脱水を起こしている鳥に対して以上に有効な治療法である。
3、外用薬
皮膚の炎症や傷創の消毒には外用薬が必要となる。外用薬には、油性製剤(軟膏)、水性製剤(液剤)、散剤、スプレーがある。外用薬を塗布する際、羽一枚一枚が遊離した状態を阻害するような塗布の仕方をしてはならない。これは油性製剤に対していえることであり、羽毛の機能を阻害するばかりか、余計に鳥が塗布した部位を気にしたり、齧ったりさせる原因となる。また油性製剤が鳥に摂取された場合、毒性が強く、特に消化吸収障害を引き起こすことがある。油性製剤の使用は羽毛のない部位(脛足根部以下)や羽毛を抜いて、極薄く使用するべきである。
よって安全に鳥に使用できる外用薬は水性製剤や散剤、スプレーが中心となるが、これらは局所にとどまる時間が短く、頻回に塗布しなければならない。これらの製剤を使用する際も塗布部位に羽根がないようにしたほが良い。
外用薬は必ず病院で指示を受けたものを使用し、家庭用のものを安易に使用してはならない。
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