川口オートふぁん          Blog Page


「SG 全日本選抜を終えて」 ( 2006/3/21up )  

 今年初めてのSGレース・全日本選抜は、突然の雨にも恵まれ岡部選手の優勝でした。 しかし雨に恵まれたとはいえ、
準決勝で見せた勝負強さ、抜群の安定度は見逃してはいけないことですし、得意の雨を呼び込んだ強運、そのチャンスを
逃さないテクニック、川口の選手も見習う点は多かったと思います。
 
 田中茂選手にとってもチャンス到来でしたが、序盤の失敗による後退は残念でした。今日の状態なら、序盤次第では
岡部選手と互角に渡り合えたかもしれません。しかし、やはり勝負、ミスのない方が勝ちですね。
 
 またトップ旋回で粘った荒尾選手、最終回にはあわや逆転というところまで食い下がり見事な準優勝でした。
27期初のSG制覇にまた近づいた感じがします。
 
 高橋貢選手も中盤から急接近して貫禄の走り、後半は田中茂選手と競い合いになったのが不利でした。
 
 それにしても地元とはいえ5選手が優出した飯塚の若手パワー、層の厚さに感心するとともに、川口ファンとしては羨ましい
かぎりです。
 
 今回もほぼ予定通り川口からの優出はありませんでした。結局、若井の準決4着が最高で、森がようやくやる気が出てきた
感じと、大ベテランの阿部光雄が元気に準決進出をしたことは評価できるでしょう。
 
 今回の開催を終えて感じることは2点です。
 まず、若井や佐藤裕二、山田達也の期待できる3選手に共通して言えることは、初日の動きがピークでだんだんと車が悪く
なっていくことです。他地区の主力選手は初日よりも2日目、準決勝と日毎に良化していく傾向が強いのに、川口の選手は
総じて初日良くても、走れば走るほど車が悪くなっていく傾向があります。これは一般の開催でも見られる傾向で心配です。
 
 次にこれは前からも言い続けているように完全なスピード不足です。一番分かりやすいのかが準決勝の若井です。
岡部や浦田、西村龍太郎に勝てなかったのは問題ではありません、そのペースに全く付いて走ることができない方が深刻
です。前の車に引っ張られてあのスピードが一杯なのでは、自分の独走のペースは更に遅くなってしまいます。これが技術
的限界なのか、エンジン的限界なのかわかりませんが、今の大レースに求められるのはその絶対的なスピードが絶対です。
最終日の大木にしても同じです。永井に勝てとか付いて行けとは言いませんが、全くそのスピードに乗ることもできません。
大木の場合は明らかに走法に問題があります。あれだけコーナーのコースが小さい乗り方では、タイヤに負担をかけスピード
に乗りません。朝の練習では更に小さいコースを走って練習しています。前の選手を抜くのには安心ですが、これからの
レース、スピードが第一です。このままでは通用しなくなり、お馴染みの川口独特の選手に成長しそうで不安です。

 まだまだ川口の選手の劣勢の時代は続きそうです。しかし弱いからこそみんなで応援していきましょう。