川口オートふぁん          Blog Page


「川口所属の選手が勝てない理由」 (2005/12/28up)  

 いつもホームにしている地元の選手を応援してしまうのは、誰にも当てはまることでしょう。特に、川口オートをホームにしている方にとっては、辛い状況が続いています。2005年度より、オートレース改革が行われ、交流選手が増えました。一般開催でも、他地区の強豪や中堅選手が大挙として参加し、川口で活躍し、優勝もどんどん持っていってしまいます。一般開催ですらこの調子ですから、記念レースでの劣勢は御承知のとおりです。今年もわずかに「まがたま杯」を伏兵の加賀谷が優勝しただけで、他のタイトルは流出してしまいました。

  また場外発売の増加やオンデマンドなどで、他地区のレースを見る機会が増えていますが、遠征先での川口の選手の弱いこと、応援のし甲斐もありません。 ちなみに、川口の選手で遠征先の連対が全くない選手が25名もいました。山陽や船橋、飯塚の選手で遠征先の連対のない選手はわずかそれぞれ1〜2名ずつです。ましてや遠征先での優出などほんの数人しかいません。若井ですら一度も遠征先で優出していません。そして、敵地の優勝となると、29期新人王の青木ただ一人です。

 では何故川口の選手が勝てないのか、若手が伸びないのか、真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか。みなさん、それぞれに考えもあると思いますが、ここでは私なりの考えを思いつくままに書いていきたいと思います。

 最大の理由は、若手のハンデが厳しすぎることです。最も良い例が、28期の山田と大木です。山田達也は1級車での初戦惨敗しましたが、2戦目に初勝利、次の日からは全国最重ハンに昇格です。大木も2節目の準決勝に勝って最重ハン、まだ1級車での実績もないままのハンデ重化です。山田はそれからスランプが続き、やっと本格化し2回の優勝を果たしましたが、大木は優勝ができません。

 何故若手に厳しいのか、理由は簡単です。川口の最重ハンにいる選手が弱いからです。山田や大木が10m前で走ったら、川口の最重ハンでは勝てる見込みがないからです。つまり最大の問題点は、最重ハンにいる川口の選手の実力にあると思われます。今、川口で一番全国順位が上なのは若井です。その若井ですら全国26位の実力です。その若井に絶対勝てないような同ハン選手が川口に何人いることか、若井に勝てない選手が全国区の選手と同ハンで活躍できるはずはありません。その若井に勝てない最重ハン選手に、その10m前の選手が勝てない、ハンデの悪循環です。

 先日終わったスーパースターで、痛烈に感じたのは若井のスピード不足、車の出来はまずまずでも、3.38が限界です。そして、川口の選手で3.40を切れたのは、山田達、牛沢と深谷だけでした。では若井のスピードが何故足りないのか、それは若井が勝てるハンデ構成を作ったことにあります。山田や深谷が逃げている展開を、スピードで追って欲しかった、そういう厳しい条件に挑戦し、克服して欲しいと思います。本来、今の実力から言って、地元同士とはいえ、若井が簡単に勝てるハンデ構成では、若井の上昇も望めないし、最重ハンに若井の為に無理に置かれている他の選手も勝てなくなります。


  「ハンデ改革を早急に」 (2005/12/29up) 

 川口の選手が他地区の選手と台頭に戦えない現状の中、どうしたら良いのか、やはり実力の劣る川口の選手のハンデを大幅に変える必要があります。誰が見ても川口の選手は弱い、ホームの走路でも勝てない、こんな状況では一番ファンの集まる川口オートレース場も盛り上がりません。

 では実例で考えていくと、川口の軽ハンで逃げると強いタイプの選手が皆無です。スピードが出そうな若手は全員ハンデが重い、田邊や阿部剛志のハンデが適正だと思いますか、いわゆる主力組の10m前の選手が戦える実力がないのが現状です。若手が少しでも良いレースをするとすぐにハンデを重くする、そして一回重くなると、どんなに勝てなくてもハンデは軽くならない。ここが最大の問題点です。

 遠征の軽ハンの選手が活躍すると、その遠征選手のハンデを上げて調整しようとしますが、その遠征選手が地元では適正なハンデなのですから、本来は勝てない川口の選手が弱く、川口の選手のハンデが重いと評価するのが正しいはずです。ハンデを重くして実力を調整するのではなく、もっと柔軟にハンデを軽くすることも考えなければなりません。今の川口の選手を、10mハンデを軽くしたくらいで、全国どこへ行っても勝ち続けるとは思えません。もっと冒険的であっても、ハンデを軽くして戦わすことも必要です。これだけ弱い川口勢なのですから何の問題もないはずです。そして、それで勝てるのなら、再びハンデを重くするのは必然です。

 長くオートレースを見てきましたが、若手をじっくりと育ているのは、船橋が一番のようです。1級車で1勝しただけで最重ハンにするような川口とは大違いです。山田達也は2級時代の活躍からも、川口にとっては最高の希望の星です。捌いたり、逃げたりといった実戦の経験をさせないで、全国最重ハンにした川口の罪は重大です。一年経過して、山田達也はやっと安定期に入り、立派に成長しました。
 スタートが遅く勝てない影山は、10m前なら絶対勝てるのか見てみたいものです。乗れていない森を10m前で走らせたら、奮起して良い時の走りが戻ってくるのか是非見てみたいし、篠崎や福田茂のベテランを10m前にしたら、船橋の飯塚のように渋いレースを見せてくれるか楽しみです。飯塚と同じ時代に活躍した篠崎や福田、阿部がその10m後ろで走る、そのベテランを川口の若手は越えられない。こんな状態では川口の未来はありません。

 4月に全国ランクも新しくなり、交流の増えた現在、川口の選手のランクは大幅に落ちるでしょう。それを機に、大幅なハンでの改革を提案します。また、できるところは、今すぐにでも改革することを希望します。