A〜Z
AMBAC [Active Mass Balance Auto - control]
MS以前の宇宙機は、姿勢変換をバーニア噴射によっていたため、推進剤を消費していた。
その方法で戦闘中に方向転換や回避運動を行うには、膨大な推進剤が必要になる。
そこでMS開発当初、ZIONIC社ではAMBACシステムという能動的質量移動による自然姿勢制御の方法を実用化した。
これは、機体の一部を動かした時に発生する、それとは逆方向に働く力、反作用の性質を利用して、機体を制御しようというものである。
宇宙空間では無駄になると思われていた腕部と脚部は、デッ<ドウェイトどころか推進剤の消費無しに姿勢制御を行う
有効な手段として見直されたのであった。
グリプス戦争以降のMSには、腕部や脚部の他にもバインダーと呼ばれるAMBAC機器を併用する機体もある。
ALICE(アリス) [Advanced Logistic & Inconsequence Cognizing Equipment]
MSA-0011Sガンダムに搭載された、発展型論理・非論理認識コンピュータ。
RX-78に搭載されていた教育型コンピュータを更に発展させたもので、ある程度の人格さえ有していたと言われる。
しかし、ほぼ同時期にスタートしたニュータイプの研究が急速に進み、それで生まれた強化人間の方が確実な成果を挙げ、
「人間的な機械」を造るよりも「機械的な人間」を造る方が廉価で容易であるという判断が下され、研究・開発は凍結された。
BWS [Back Weapon System]
MSが専用のユニットと合体することにより戦闘機形態となるシステム。
RGZ-91リ・ガズィに採用された。
MSはその形状と使用目的から、搭載可能な火器の重量やプロペラントの容量に限界がある。
それらの問題を解決するために開発されたのがSFSだが、B.W.Sはそれを更に発展させたものと言える。
これを装備すれば、重火器と長距離巡航機能を得ることができ、MSとの対戦がメインになった場合には、
これを破棄してMS形態へと迅速に移行することが可能である。
EWAC(イーワック) [Early Warning and Control]
早期警戒・管制のこと。
または基地や艦艇の防衛のため、様々な探知装置を搭載して敵の行動に関する情報を逸早く察知したり、
自軍の兵力を展開するための管制を行う機体のこと。
宇宙空間ではMSがEWAC任務を行うことが多く、センサーやデータプロセッサ、通信装置等の電子機器を納めている巨大な頭部が外観状の特色となっている
1機又は2機をペアで常に滞宙させて全天監視を行い、情報はデジタル処理され、レーザーや電波通信を併用して母艦の戦闘情報管理室にリアルタイムに送信する。
つまり、部隊の「眼」の役割をするのである。
FSU [ Flight Sub Unit]
MSの飛行、巡航性能を向上させるためのオプションパーツで、それに必要な推進機や電子機器を内蔵していることが多い。
MSK-006ZプラスやORX-013ガンダムMk-Xでは、通常腕部に装備されているのでシールドと勘違いされがちだが、FSUである。
MSK-006のものは、着陸装置やカナード翼が付いているノーマルタイプとビームスマートガン一体式のものがある。
MSの飛行能力を補佐するものとしては、一年戦争当時からSFSがあったが、それがMSを搭載するものであるのに対し、
このFSUはMSの一部なのである。後に、同じようなコンセプトのBWSが生まれる。
HLV [Heavy Lift Vehicle]
重力下から衛星軌道上まで大質量の物体を打ち上げるのに使用される、ペイロード内蔵のシャトル。
HUD [Head Up Display]
モニター上でパイロットの前方視界を妨げずに、文字やその他の情報を投影することにより、
敵機の情報や戦況を迅速に読み取らせるための表示方法。
Mk.82 [Mark 82]
RX-78GP02Aに搭載されている核弾頭。
Reon(レオン) [Robotic Environment Operating - sys - Nucleus]
火器管制用の自立型戦術コンピューター。
一年戦争時に極秘裡に投入された無人戦闘システム「ゼファーファントム」の直系にあたる。
本来はパイロットを必要としないが、暴走した前例があるため、意図的に搭乗者を必要とする設計にされている。
しかしながら、通常戦ではベテランパイロットと互角に戦える能力を持ち、操縦のサポートシステムとして注目された。
人格を有し、会話も可能であり、ALICEの発展型とも言える。
SFS [Sub Fright System]
基本的に大気圏内での飛行能力を持たないMSをサポートする航空機。
一年戦争時にジオン公国軍が使用した「ドダイ」に端を発し、それ以後ティターンズの「ベースジャバー」、エゥーゴの「ドダイ改」等、
様々なタイプが開発された。
中にはハイメガキャノンそのものをSFSとした「バストライナー」、「スキウレ」などといった機体もあり、その発展型としてMSをバイクに乗る様な形で搭載する「メガライダー」が生まれた。
これらはいずれも、コクピットは飾りの様なもので、基本的にMS側からコントロールする。そ
れ以後、搭乗者を必要としないSFSが主流となった。
また、宇宙空間においても航続距離を延長に効果的であるため、ティターンズでは「ゲター」が、エゥーゴでは「シャクルズ」が開発された。
第二次ネオジオン抗争時の地球連邦軍が使用したSFS「ベースジャバー」は、完全な宇宙用であり、機体の上下両面にMSを搭載できる。
TMS [Transformable Mobile Suit]
第二世代MSで確立されたムーバルフレームを変形システムに応用した第三世代MS。