あ行
アーマー [armor]
機体の外装の更に上に装備される装甲のこと。搭乗者や機体の重要箇所(コクピット、エンジン、関節等)を保護するために施される。
ガンダリウム系合金、チタン合金、発泡金属、カーボンセラミック、その他の複合材等をサンドイッチ状にした複合装甲(コンポジットアーマー)が一般的である。
アームレイカー [arm laycer]
第3世代MSで初採用され、一時期普及した操縦レバー。球形の稼働部を掌で覆う様にして握り、指でそれぞれ定められたスイッチを操作しつつ、球形部分全体を手首で操作し、機体をコントロールする。
従来のものよりも少ないアクションで多くの操作を行えるのが特色で、ボールの上にカップが載ったような構造のため、保持性が良い。
Iフィールド [I field]
ミノフスキー粒子に電磁波を流し、立方格子状に展開した力場。
メガ粒子に対して偏向能力を持っているため、出力を大きくし、指向性を持たせずに使用するとビームバリアーとして機能するが、
エネルギー消費が膨大であるため、長時間の使用やシステムの小型化は非常に困難である。
また、このバリアーはビームに対してのみ有効で、実体弾には効果はない。
ビーム兵器、フィールドモーター、ビームバリアー、ミノフスキークラフト等、幅広く応用されている。
アクティブスラスターユニット [active thruster unit]
RX-78GP02Aの両肩に装備されているスラスターユニット。
GP02Aは、通常の連邦製MSとは違い、バックパックに推進装置を装備できないために考案された。
このユニットはGP02Aをホバーで移動させられる程の出力があり、ガンダムタイプとしては破格の重量ながら想像以上の高機動を実現している。
アドラステア [ADRASTEA]
ザンスカール帝国モトラッド艦隊の旗艦。
ベスパの士官ドゥカー=イクが、ザンスカール帝国の推進する地球浄化作戦のために開発を提案し、建造されたバイク型の大型戦艦。
その巨大な車輪によって、地球上の人々や施設を蹂躙する。大気圏突入能力も有する。
アフターバーナー [after burner]
エンジンの燃焼増幅装置。
より高い速度を必要とする離陸時、加速時に使用する。
長時間は使用できないが、一時的に通常時の数倍のパワーを発揮できる。
アポジモーター [apogee motor]
本来は、人工衛星を高度3万6千qの静止衛星軌道上に投入するために使用する個体ロケットのことで、アポジキックモーターとも言う。
モーターとは、一般に個体燃料を使用するロケットを指し、アポジ(遠地点:楕円軌道の最も地球から離れた点)で点火することからこう呼ばれる。
MS誕生後は、MSの機体制御用ロケットもこう呼ぶようになったが、本来の意味からすると間違いであり、バーニアと呼ぶ方が正しい。
インコム [incom]
準サイコミュ兵器の一種。
円柱状の物体で、両端の平面部に設けられているビー ム砲等で攻撃する。
コントロールは有線式で、有線操作用のワイヤーが内部に巻かれており、それを繰り出しながらパルス状のロケット推進をする。
ワイヤーは弛まないように、微かに張力がかかるようにされており、インコムが 方向転換をする度に「リレーインコム」と呼ばれる“重り”をワイヤー上に残すので、
ワイヤーはピンと張られたまま絡まずにインコムと本体を繋ぐ。
収容時は延ばしたワイヤーを巻き取りつつ、リレーインコムを回収しながら、その同じ軌跡を辿って回収される。
本体回収後はエネルギーを充填して、再び射出する事も可能である。
イジェクションポッド [ejection pod]
コクピットカプセルそのものを利用した脱出ポッドのこと。
一年戦争時代のいわゆる第一世代MSの多くは、積極的な脱出装置は装備していなかった。
緊急事態には、それこそ這い出るという表現が正しいという状態であったのだ。
しかし宇宙空間に、いくらパイロットスーツを着用しているとはいえ、生身で身を投げ出せば命の保証は無い。
そこで考案されたのが、RX-78で初採用されたコアブロックシステムなのだが、余りにコストが高いため実用化は難しく、
これに代わる、より安価な脱出システムが求められた。
そうして生まれたのがインジェクションポッドである。第二世代MS以降のコクピットは、リニアシートと360°全天周囲モニターが組み合わされ、
これ全体を脱出ポッドとし非常時に射出するという方式になった。
しかしながら、熱核反応炉の爆発に耐えられるほどの強度は無く、依然としてコアブロックシステムの研究は続けられた。
ウィングバインダー [wing binder]
MSN-0100百式が採用した機体制御システムの一端を成すバインダーで、翼状の独特の形状をしているためにこう呼ばれる。
背中に二枚縦方向に背負っており、扁平な細長い形状で、中央付近でくの字に折れるように動く。調度、VG翼に近い動作をする。
AMX-107バウのバインダーもこれに似ている。
ウェイブライダー [wave rider]
衝撃波を利用して揚力を得る機体の総称。
一般的に揚力を得るには、翼の上下面で気流の速さが異なる性質を利用するが、
ウェイブライダーは、極超音速で飛行するときに衝撃波が下面に集中する性質を利用して飛行する。
この飛行方法を衝撃波の波乗りに見立てて、こう呼ばれている。
一般的にはMSZ系列TMSの飛行状態を指すことが多い。
ヴェスバー [V.S.B.R = Variable Speed Beam Rifle]
ガンダムF91、V2ガンダムに装備された大型ビームガン。
高速で貫通力の強いビームと、低速で破壊力の強いビームを撃ち分けることが出来る。
可変弾速ビームライフル。
ウォームバイブレーション [warm vibration]
エンジェルハイロゥに収容された数万人ものサイキッカーが発する思念を、増幅して発せられた波動。
開発時から想定されていたものではなく、シャクティ=カリンの強い精神波により発現した予定外の現象で、
人間の戦闘衝動を沈静化する効果がある。
エネルギーCAP [energy capacitor]
ミノフスキー粒子が縮退してメガ粒子になる直前の状態で保持、蓄積する装置のこと。
これを用いることで、本来大型で電力消費の大きいメガ粒子砲を、
ビームライフルといった形でMSに携帯させることができるようになったのである。
エネルギーパック [energy pack]
MS用ビームライフルの着脱式エネルギーCAP。
ライフルのマガジンの様に、戦闘中においても基地などに帰還せずに交換が可能で、内蔵タイプより射撃回数を多くできる。
エバリューションモニター [evaluation monitor]
情報評価画面のこと。
RX-78GP03の複雑な火器管制を統括するシステムに採用された。
教育型コンピュータと連携しており、敵機情報・自機状況・戦況分析による最適火器選択・換装同期判断等を表示・実行する。
エレカ [electric car]
電気自動車の略称。
密閉空間であるコロニーや月面ドームでは、排気ガスを放出する内燃機関は使用できないため、電動の自動車が一般化している。
内燃機関を持たないということは、燃焼に必要な酸素も不要ということであり、宇宙空間でも使用されている。
エンジェルハイロゥ [Angel Halo]
ザンスカール帝国のベスパが、最終兵器として開発した巨大サイコミュ要塞。
収容している数万からなるサイキッカー達の思念を、キールーム内の「ある特殊な能力」を持つ人間が統合、制御して放出する。
オーキス [Orchis]
RX-78GP03のアームドベースのコードネーム。意味は蘭の花。
二つの武器コンテナと大推力スラスターで構成され、RX-78GP03Sガンダム試作3号機ステイメンが合体することで、
完成体となる。
大型ビームキャノンとIフィールドジェネレーターを備え、戦艦の主砲並みの攻撃力とビーム兵器に対する完全な防御力、
更にMAにも匹敵する加速力を持つ。
オーバーハングキャノン [overhang cannon]
Vガンダムのサポートディバイス。名の由来は、頭上に覆いかぶさるように大きく突き出た岩壁で、
キャノン部が背部から突き出るように装備されるため、そう名付けられた。
コアファイター形態の時は、ブースターとして機能する。
オーバーロード [over load]
ある機器の限界まで、あるいはそれ以上にエネルギーを注ぎ込み、通常以上の能力を発揮させること。
機体の能力を限界まで引き上げることや、GP02Aのように必要以上のエネルギーをビームサーベルに送り込み、
威力を上げることを指す。
どちらの場合も伝達系、動力系に異常過負荷がかかるため長時間の使用はできない。
か行
ガーベラ [Gerbera]
@RX-78GP04Gのコードネーム。
A菊科の花車。花言葉は「神秘」
核パルス推進 [nuclear pulse thrust]
核融合による小規模な爆発を連続して起こし、その反動で物体を加速、移動させる推進方法。パルスとは衝撃的な波のことである。
重水素とHe3の入ったペレットに、レーザーあるいはその他の粒子ビームを照射し、
小規模な核爆発を200回/秒前後の周期で繰り返し発生させる。これによる爆風は、He4とp(陽子)からなるプラズマであり、
中性子はほとんど発生しない。
そこで四方に広がるこの爆風の内、進行方向に向かってくるものを超伝導コイルによって生み出される凹面状磁場のクッションで受け取り、
推進力とするのである。爆風の運動量は、動かそうとする物体に吸収されるのでその分だけ速度が増す。
化学燃料ロケットに比べ、遥かに大きなエネルギー変換効率を持ち、噴射速度も大きい割には構造も簡単であるという長所がある。
そのため、小惑星の移動やコロニー落とし等、大質量物体の加速に用いられることが多い。
核融合炉 [fusion reactor]
制御された熱核融合反応を起こし、それによって得られるエネルギーを発電などに利用するシステム。
ミノフスキー物理学の応用で生まれたミノフスキー/イヨネスコ型は、ヘリウム3を基本燃料とし、
D−He3反応によって膨大なエネルギーを生み出す。
小型、高効率であるため、MSを始め宇宙世紀0050年以降の融合炉は殆どミノフスキー/イヨネスコ型である。
ガンダム開発計画 [GUNDAM development project]
一年戦争時にMS単体としては驚異的な戦果をあげた「ガンダム」を再設計し、更なる高性能MSを開発することを目的とした計画。
連邦軍ジョン=コーウェン中将の主導のもと、アナハイムエレクトロニクスが中心となり進められた。
この計画でロールアウトしたガンダムはGPシリーズと呼ばれ、全部で3体建造された。
それぞれに特徴を持った完成度の高い高性能MSであったが、デラーズ紛争との関連もあり、
U.C0083年に計画そのものの存在が抹消され、GPシリーズの機体も記録上は存在しなかったことにされている。
また、確認されている3機の他に、4号機があったとも言われているが定かではない。
ガンダリウム [gundarium]
チタン系の超高張力金属で、耐熱性、耐蝕性、堪性、硬度に優れ、軽量で放射線絶縁性能も高い。
RX-78の外装に採用されたガンダリウムαが最初で、以後β、γと改良が重ねられ、ムーバルフレームの進化と共にMSには欠かせないものとなった。
又、αレベルのものであればチタン合金セラミック複合材でも、十分に対応できるようになった。
ちなみにαは、当初ルナチタニウムと呼ばれていた。
機動兵器 [mobile weapon]
状況に応じて敏捷に動くことが可能な兵器のこと。
MS誕生以後、事実上MSとMAの総称として使用される。
クラッカー [cracker]
複数の炸裂ボルトを収束したMS用手榴弾。
対MS戦用にジオン公国軍が開発した武器で、低コストながら高い効果を発揮した。
クラブ [crub]
連邦軍内部でのシュツルムファウストの呼称。
一年戦争後、連邦軍でも少量生産されたものを、ジオン式の呼称を嫌う兵士達にこう呼ばれた。
グレネイド [grenade]
手榴弾のこと。基本的には、投げ付けるか火薬で打ち出されて、惰性で飛んでいくものがほとんどだが、
若干の推進剤を仕込んでいるものもある。
小型ミサイルより精度的には劣るが安価であるため、接近戦時のサポートとして装備されていることが多い。
コアブロックシステム [core block system]
パイロット及び戦闘データの生還率を高めるために考案されたコクピットシステム。
コクピットをブロック化し、万一の時には脱出ポッドとして機能するようになっている。メインコンピュータもそのコクピットブロックに搭載されている。
また又、変形して小型戦闘機としても運用可能で、航空機としての能力も高い。
RX-78で初採用され、RX-78GP01では問題となっていた腹部装甲の構造的貧弱さを解消するために、垂直収納方式から水平収納方式に改めている。
以後も数機の試作機で導入されたが、高コストはどうにもならず実用化には至っていない。
コムサイ [comusai]
ジオン公国軍の所有するムサイ級巡洋艦の艦首に装備されている大気圏突入用小型シャトル。
機体後部にブースターを装備することにより、大気圏脱出も可能。
さ行
サイコミュ [Psycomu]
→サイココミュニケーションシステム
サイココミュニケーションシステム [psycho-communication system]
ニュータイプが継続的な緊張状態において発する「感応波」と呼ばれる特殊な精神波を受信、機械語に翻訳して更にプロセッサーを介して、
機械のコマンドやコンロールを行うシステムのこと。
「サイコミュ」と略して呼ばれることが多い。
ニュータイプ兵器の要となるシステムであり、基本的にオールレンジ攻撃はこのシステム無しには成立しない。
サイココントロールシステム [psycho control system]
サイコミュ技術の応用とミノフスキー通信による遠隔操作で、MSの外部から操縦することを可能にした遠隔操作システム。
サイコフレーム [psycho frame]
脳波を増幅して発信するサイコミュシステムの機能を持つチップを、金属粒子並みのレベルで鋳込んだフレーム。
サイコミュシステムを利用するには親機となる装置が必要だが、このフレームを内装することにより、
サイコミュシステムのMS機体内における含有率が大幅に低減でき、
その空いたスペースを他の目的に転用することもできるようになった。
サイサリス [Physalisis]
@RX-78GP02Aのコードネーム。
A「酸漿」の学名で、花言葉は「偽り」。
シールド [shield]
MSが携帯するアーマーの一種。原始的なようだが、ポピュラーな防御用装備である。
操縦技術の高い者であれば非常に有効な装備なのだが、技術が伴わなければデッドウェイトに過ぎない。
そのため重量が限られてしまうことから、厚さや面積、MS全身面積に対して占める割合など、
単純な構造ながら考慮する要素が多く、設計者を悩ませている。
また、防御用としてではなく、可変MSの飛行形態時における整流や断熱といった目的で装備されていることもある。
後に、ビームサーベルと同様のビーム膜を展開する「ビームシールド」が開発され、携帯性の高さと視界の有効性などから、
通常のシールドに取って代わった。
ジェネレーター [generator]
一般的にはMS等に搭載されている熱核反応炉による発電機。
ミノフスキー物理学の応用によって、He3−D反応からクリーンで高効率なエネルギーを獲得できるようになった。
シェルフノズル [sheruf nozzle]
MSの小型化に合わせて、ジェネレーターを機体の外部に搭載するという発想から生まれた新型推進機。
個々のユニットにスラスターとしての移動能力と、AMBACシステムとしての方向転換能力を複合的に組み合わせている。
ジャンヌダルク [Jeanne D'arc]
地球連邦軍宇宙艦隊の旗艦。ラーカイラム級の機動戦艦。
リガミリティアと共同戦線をはるためにハンゲルグ=エヴィンとムバラク=スターン将軍を乗せて、
太陽発電衛星ハイランドでリガミリティア艦隊と合流した。
シュツルムファウスト [sturm faust]
ジオン公国軍が開発した接近戦用ロケット兵器。
ロケット弾と使い捨てのランチャーを一体にしたもので、命中すればかなり破壊力は大きいが、
命中精度が低いため長距離や高機動の目標に対しては適さない。
ジュッテ [zitte]
RX-78GP01-Fbに装備されているビームライフル(ボウワXBR-M-82A)に付属している小型のビームサーベルのこと。
これにより、ビームライフルを装備状態のままでも、近接兵器に対する緊急防御が可能となった。
名の由来は、江戸時代に罪人を捕らえる役人が持った捕り物用の道具。十手。
準サイコミュ [Quasi Psychomu]
元々ニュータイプ用のサイコミュシステムを、一般人でも操作できるシステムとその技術、または概念。
サイコミュほど多大な情報を送受信することはできないが、パイロットの脳波を繰り返しサンプリングすれば、
特定の命令をリアルタイムにコマンドすることができる。
インコム等に利用されるが、コンピュータのサポートを付けても、二次元的な動きが限界である。
ショックバルーン [shock balloon]
MSのコクピット内に大きな衝撃が発生したとき等に展張し、パイロットの身体を保護する装置。
従来のシートベルトによる安全装置では、通常の操縦時にパイロットの自由度が低下するばかりか、
衝撃発生時には危険な拘束具となってしまう。
そのため、シート自体が衝撃吸収能力を持つリニアシートが開発されてからは、ベルト式安全装置は廃止されたが、
それだけでは不十分であったためこのショックバルーンが考案された。
機構的には旧世紀から自動車等に装備されていたエアバックと似ているが、ショックバルーンは展張後、
自動的に収納され、再び衝撃に備えることが可能になっている。
このシステム上の違いは、エアバックが通常発生しえない衝撃に備えた装置であるのに対し、
ショックバルーンは戦場という環境から常に衝撃に備える必要性があるために生まれたものである。
ショットクロー [shot claw]
XM-03エビル・Sの左腕に装備されている固定武装。
格闘戦に威力を発揮するが、個々の爪を射出して攻撃することもできる。
ショットランサー [shot lancer]
クロスボーンバンガードのMSが一般的に装備する特徴的な武器。
中世の騎士が携帯した槍に酷似した形状をしている。
元々、クロスボーンのMSは騎士を思わせる形状をしているが、これを持つことで、より一層、その印象が強調される。
シルエット・フォーミュラ・プロジェクト [Silhouette Formula Project]
U.C0100年代、小型MSの開発競争に遅れをとり、連邦軍の次期主力MS開発の権利を奪われることを懸念した
アナハイムエレクトロニクスが、非合法手段によって得たサナリィの「F計画」の極秘資料を基にMSを開発する計画のこと。
そしてF91の完全なコピーと言えるRXF-91シルエットガンダムやRGM-111ハーディガン等の高性能MSを生み出し、
最終結果としてRX-78の正当な後継機となるRX-99ネオガンダムを完成させ、MS開発最大手の威信を保った。
スカート [skirt]
MSの腰部に装着されたアーマーのこと。連邦軍がMS-09ドムの腰部アーマーをそう呼んだのが始
まり。
普通はそこにバーニア等が装備され、機体の機動にも関わっていることが多い。
ステイメン [Stamen]
@RX-78GP03の中枢となるMSユニットのコードネーム。
A花の「雄蘂」のこと。
Zプロジェクト [Project Z]
反地球連邦組織「エゥーゴ」がティターンズに対抗するため、
アナハイムエレクトロニクスの協力のもとに発動させた新型MS開発計画のこと。
この計画立案の切っ掛けでもあるT.M.SのMSZ-006Zガンダムを始め、数々の画期的かつ高性能な機体を生み出した。
ゼフィランサス [Zephyranthes]
@RX-78GP01のコードネーム。
A彼岸花科の「玉籐」。花言葉は「清い愛」
戦術核 [tactical nuclear weapons]
核兵器はその使用目的、射程、爆発威力により、戦略核、戦術核の二つに大分される。
戦略核は、長距離運搬手段(大陸間弾道弾、潜水艦発射弾道ミサイル、長距離爆撃機等)を用いて使用する最大級の破壊力を持つもの。
戦術核は、戦場での軍事使用の攻撃等に使用されるもので、戦略核に比べ、威力は小さく、
小型のものになれば通常兵器との境界が曖昧なものまである。
RX-78GP02Aに搭載された核弾頭は、書類上は戦術核とされているが、実際は戦略核に匹敵す<る威力を持っていた。
全天周モニター [all surrounding monitor]
第二世代MSでリニアシートと共に採用されたコクピットシステムの一つ。
球状のイジェクションポッドの内面全てを曲面モニターパネルで覆い、機体各所に設けられたカメラからの映像を、
コンピュータが再構成してCGとして映し出す。画像は、パイロットの視点で歪みが生じないように調整されている。<
実は、初採用されたのは第二世代MSではなく、第一世代に当たるRX-78NT1ガンダム“アレックス”が最初である。
第二世代MS以降の機体は、一部の特殊な機体(TMS等)を除き、ほぼ例外無くこの方式のモニターを採用している。
ソーラーシステム [solar system]
連邦軍が対アステロイド要塞攻撃用に開発した大規模破壊兵器。
アルミニウムを蒸着させた薄膜を張った、折畳み式ミラーパネルを400万枚以上展開し、
全ミラーを姿勢制御して焦点を一致させた巨大な凹面鏡を作り出し、太陽光線を反射することにより目標物に高熱を浴びせかける。
デラーズ紛争時に、このタイプUがコロニー落下阻止のために使用されたが、コロニーを焼き尽くすには至らなかった。
ソーラーレイシステム [solar ray system]
サイド3特有の密閉型コロニー一基を丸ごと改造した、直径6.5qにも及ぶ巨大なレーザー砲。
一年戦争末期に、ジオン公国軍が大きく傾いた戦況を打開するために、総力を上げて開発された
最終兵器。
戦後、関係資料や技術は連邦軍に接収され、グリプスUを改造したコロニーレーザーを生んだ。
た行
大気機動 [synergetic maneuvering]
正しくは、大気利用軌道面変換のための機動という。
軌道面とは、天体を周回する物体がとる軌道の円又は楕円を含んだ面のことで、赤道を含む面を基準として、
この面と交わる角度を軌道傾斜角という。
例えば、地球上のある軌道を飛んでいる機体が、軌道傾斜角を変えるために一旦大気圏突入と同じ要領で大気圏上層まで高度を下げる。
すると、大気の反作用で旋回する様に向きを変える。それが大気軌道である。
これを利用すれば、ロケット噴射による軌道変換よりもプロペラントの消費が少なくて済み、プロペラントを多く積載せずに軌道上を縦横無尽に飛行することが可能である。
ただし機体に条件があり、M2.5以上のスピードで飛行可能で、その時の揚力と抗力の比が適切な形状で、なおかつ空力加熱に強く、大抗力に耐えうる頑丈な機体でなければならない。
ダミー [dummy]
→バルーンダミー
耐ビームコーティング [beam resist coating]<BR>
ビームが直射された時に、その熱で気化し、威力を相殺させる装甲表面処理。
ダブルビームガン [double beam gun]
F71Gキャノンの両腕に装備されている固定武装。
肩部のマシンキャノンを排除した際の近距離戦用に装備されているもの。
ディスクレドーム [disc radome]
円盤型の複合センサーのこと。
それ全体がレーダー・アンテナであるわけではなく、パッシブ・アンテナやTVカメラ、IRセンサー、レーダーセンサー等の集合体である。
精度、有効距離などに優れ、長距離射撃用の武器に多く装備されている。
複合センサーという意味では、「モノアイ」もその一種だが、性能的にはこのディスクレドームには遠く及ばない。
テールスタビレーター [tale stabilater]
MSの背部中心線上に尾穂の様にマウントされている一種のバインダー。
MSZ-006Zガンダムで初採用され、RX-139ハンブラビ、PRX-003ジO等にも似たようなものが確認できる。
AMBACシステムとスラスターを兼ねており、バーニアスタビレーター、ロングスタビレーター等とも呼ばれる。
テンタクラーロッド [tentacler rod]
XMA-01ラフレシアに装備されている、無数の触手の様な武器。先端にチェーンソーとビームガンが装備されている。
パワーもかなりあり、MSを楽々とからめ捕る事も可能で、そのまま粉砕することもできる。
デンドロビウム [Dendrobium]
@RX-78GP03のコードネーム。
A蘭科の一種。花言葉は「わがままな美女」
トリモチ [torimochi]
宇宙世紀において一般的に普及し、使用されているコーキング剤の俗称。
コロニーの隔壁や機体のコクピットブロックが破損し、密閉状態が保てなくなったときにシーリングとして使用し、応急処置をする。
な行
熱核反応炉 [thermonuclear reactor]
ミノフスキー物理学の応用で初めて可能となったHe3を使用する核融合炉の一種。
それまで使用されていた原子炉よりも、小型で比較的安全であるため、急速に普及した。特にMSは、これがなければ誕生しなかったとも言われている。
ノーマルスーツ [normal suit]
宇宙空間活動用スーツ、いわゆる宇宙服のこと。
モビルスーツ誕生後は、それと区別する意味で、こう呼ぶ習慣が定着した。
パイロット用、作業用、一般用など、用途によってそれぞれ仕様や装備が異なるが、
基本的には生命維持装置と通信機、簡易バーニアが内蔵されている。