用語辞典

歴史関係

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あ行

一年戦争 [the one year war]
 U.C0079年1月、ジオン公国がサイド3にて独立を宣言し、地球連邦軍に宣戦布告をした直後に行われた「一週間戦争」から終戦まで、 ほぼ一年間続いたことからこう呼ばれる。
 別名ジオン独立戦争。

一週間戦争 [one week battle]
 ジオン公国が地球連邦軍に対し宣戦布告した直後に、サイド1、2、4を襲撃した戦闘のことを特にこう呼ぶ。
 連邦軍の不意を打つ形で始まったこの戦いは、ジオン公国の圧倒的優位で進められた。
 この戦いの中で行われたのがブリティッシュ作戦で、コロニーに対しNBC兵器を無差別投入して住民を虐殺、 そしてそのコロニーを地球に落とし、ジオンは優位性を保とうとした。
 しかし、完全に裏目に出てしまい、戦況は全く逆転してしまった。

宇宙移民 [emigrants to space]
 地球外に移民すること。普通はスペースコロニーへの移民を言う。この宇宙移民開始をもって、宇宙世紀へと移行する。
 当初スペースコロニーは、地球の植民地という感覚で捉えられていたが、約半世紀を経て、 ようやく人類第二の故郷といった感覚で受け止められるようになっが、 それこそがジオン独立戦争を引き起こす要因になったのである。

オデッサ作戦 [operations Odessa]
 一年戦争時、地球連邦軍が行ったロシア中部域奪還作戦のこと。
 当時、中央アジアからロシア中央部にかけて勢力を延ばしていたジオン地上軍に対し、 旧オデッサ市付近に終結した連邦軍が一大反攻作戦を展開したというもの。
 戦いは連邦軍の勝利に終わり、この地域のジオン地上軍は撤退を余儀なくされ、 それ以後、地上の勢力分布は一変する。


か行

グリプス戦争 [the Grips war]
 U.C0087年初頭に始まった、グリプス2を改装したコロニーレーザーをめぐるティターンズとエゥーゴの戦いのこと。 言わば連邦軍内部の内戦である。
 U.C0088年中盤まで続き、エゥーゴが勝利。ティターンズは事実上崩壊した。
 別名ティターンズの反乱。


さ行

30バンチ事件 [address 30 matter]
 ティターンズが行った大規模なスペースノイド弾圧事件。
 バスク=オム大佐の指揮により、サイド2の30バンチコロニーに、猛毒のG3ガスを注入し、 数百万の住民全員を虐殺した。数々のティターンズの弾圧事件の中でも最悪と言われる。
 この事件を契機に、反地球連邦運動は一気に激化し、エゥーゴは他の反地球連邦組織を糾合、 ティターンズに対し本格的な軍事的対決を決意した。

ソロモン海戦 [Solomon area battle]
 ジオン公国の宇宙要塞ソロモンに対する地球連邦軍の侵攻作戦における戦いのこと。
 量産型MSRGM-79GMを開発し、物量において圧倒する連邦軍の前に、ソロモンは短期間に陥落し、連邦軍に接収された。
 この戦いで、連邦軍のソーラーシステムが初めて使用された。


た行

第一次ネオジオン抗争 [the first Neo Zion War]
 アクシズのハマーン=カーン率いるジオン公国軍残党による第一次地球侵攻のこと。
 ニュータイプ専用兵器を大量投入し、コロニー落としなど大規模な作戦をとったが、 ハマーンの戦死と共に約半年で終結した。

第二次ネオジオン抗争 [the second Neo Zion War]

 シャア=アズナブル率いるジオン公国軍残党による第二次地球侵攻のこと。
 シャアの目的はアースノイドの粛正であり、小惑星アクシズを地球に落下させることによって、 地球を疑似的に氷河期(核の冬とも言われる)にし、地球上に居続ける人類の抹殺を謀ったが、失敗に終わっている。


は行

V作戦 [Operation V]
 一年戦争における地球連邦軍のMS製造計画のこと。
 RX-78ガンダム、RX-77ガンキャノン、RX-75ガンタンク等の試作MSの他、MS運用のためのサポートメカの開発も並行して行われた。
 ペガサス級強襲揚陸艦の一番艦であるホワイトベースもこの一環である。

ブリティッシュ作戦 [British operation]
 一年戦争時にジオン公国が行った最大にして最悪と言われる作戦で、コロニー落とし作戦とも呼ばれる。
 この作戦は、コロニー内部に毒ガスを注入して住民を全滅させ、無抵抗状態にして曳航し、 地球へ落下させるというものであった。
 物量において圧倒的に連邦軍に劣るジオン公国は、短期決戦で終わらせる必要があったため、 コロニーを落下させることによって人工的に天変地異を惹起させ、連邦軍の戦意を挫き、 早い段階で講和に持ち込むことを狙ったのだ。
 しかし、その狙いは完全に裏目に出てしまい、逆に連邦軍の士気を高める結果となり、 公国軍はこれに続くルウム戦役で大打撃を被ることになってしまった。

星一号作戦 [operation Star T]
 地球連邦軍のジオン公国本土侵攻作戦。
 ソロモンを足掛かりに、連邦艦隊をサイ ド3へ侵攻させる作戦であったが、 ア・バオア・クー攻略と同時にジオン側から降伏、作戦の最終目的に達する前に戦争は終結した。

星の屑作戦 [Stardust operation]
 ジオン公国軍残党の一部であるデラーズ・フリートが展開した、陽動を含むジャブローへのコロニー落とし作戦のこと。
 内容は、陽動作戦により連邦軍の注意を全く別の方面に向け、その間にコロニーを地球への落下軌道に乗せるというもので、 特に巧妙なところは、一見無関係に感じられる陽動作戦が全て、コロニー強奪とその軌道修正に関わるものであったということだ。
 コロニーは一旦、月への落下軌道に乗せられ、その後月からのレーザー供給により地球への落下軌道に乗せるという実に巧妙なフェイントをかけ、 連邦軍を見事に騙し、ほぼ迎撃不可能な状態を作り出した。
 最終的に目標であるジャブローに落下しなかったのは、ぎりぎりの地点で投入されたソーラーシステムの光圧と人為的操作がなされことで、 微妙に軌道が変化したためである。


ら行

ルウム戦役 [Roum battle]
 ジオン公国軍のコロニー落とし作戦に危機感を抱いた連邦軍が、 サイド5コロニー群(ルウム)を戦場にして互いに正面から激突した戦闘のこと。
 この戦いで、ジオン公国軍のシャア=アズナブル少佐は赤いMS-06ザクUを駆って、連邦軍の戦艦5隻を沈め、「赤い彗星」として一躍有名になった。
 また、黒い三連星も連邦軍のレビル将軍を捕虜にするなど、一年戦争の英雄の多くがこの戦闘で名をあげている。
 その一方で、ジオン公国側のエースパイロットの多くが命を落と している。
 表面上は、連邦軍の司令官でもあるレビル将軍を捕らえたジオン公国の勝利なのだが、 ジオン公国軍の受けた打撃も大きかった。
 一説には、一年戦争が泥沼状態になってしまったのは、この時の消耗戦が原因とも言われている。