灰野敬二・哀秘謡

 表紙

 哀秘謡オリジナル原曲集

 「哀秘謡」は60年代歌謡曲/GS/童謡/ポップス等をカバー(?)しています。

このページは「哀秘謡」のオリジナル原曲についてのおしゃべりです。

 

1st  『 哀秘謡 』     徳間ジャパン

2nd 『 哀秘謡/ライブ 』  PSFレコード

 

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 ■「男の怒りをぶちまけろ」赤木圭一郎

  原曲はいかにもアクション映画ふうの♪ジャーンジャジャジャジャーン♪のイントロが

  印象的な、映画的な歌。音的にも、気合い、入っています。

 

 ■「黒い霧の降る町」赤木圭一郎

 

  日活アクション映画「抜き打ちの竜」主題歌。

 ♪黒い霧の降る町、俺はひとりゆく♪

  ♪コルトが、ただひとつ、おれのこの手に残るだけ

  哀秘謡では、コルトを「ギター」と歌っていたと聴こえました。

  かんじんな、ポイントと想われる言葉は、聴きとれるのが不思議。

 

■「いとしのマックス」荒木一郎

  ♪真っ赤なドレスを君に作ってあげたい〜

  「真っ黒なドレス」と歌っていましした。

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 ■「カナリア」 

 ♪ 歌を忘れたカナリアは〜なんとかかんとかに捨てましょか ♪   作詞は西条八十。

  カナリアと言えば「歌を忘れた」という言葉がどうしても響きます。哀秘謡は他ユニットよりヴォ−カルの

  比重大と想ってしまうのですが、すなわち「歌」ですね。「やさしいにっぽん人」も連想してしまいます。

  ♪あなたが歌と思っているものは やっぱり歌かもしれない

   あなたが歌っている歌は やっぱり歌かも知れない ♪    (やさしいにっぽん人/歌・緑魔子)

 

 ■「しゃぼん玉」

  曲順表で「しゃぼん玉」と視たとき、「おお、裸のラリーズの歌を!」と思ったのですが、

  童謡のほうのしゃぼん玉でした。これはちょっと好きな歌でしたので泣かせていただきました。 

  ヴォ−カルもギターも、ハイトーンが響きます。

  たしか作詞の野口雨情または親戚の幼児が亡くなったときに生まれた歌。

  ♪生まれてすぐに、こわれて消えた♪ このひとことの喪失感・虚無感は深いです。こわれて消えた。

  哀秘謡の童謡「しゃぼん玉」「赤い靴」「七つの子」は3曲とも、作詞・野口雨情の世界なのですね。

 

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「恋の片道切符」ニ−ル・セダカ

  ニール・セダカのヒット曲ですが。ロカビリー3人男の、平尾昌晃、または 山下敬二郎バージョン(?)

  あ、「敬二郎」という名前の中に「敬二」って入ってますね( ←だから、何なのですか?)

  ギターの音が、列車の汽笛の音に聴こえて、なんか、うれしくなりました。

  原曲も原曲ですから、かなりポップなサウンドで、楽しめます。1960年ころ?。

 

「BE MY BABY」

  ロネッツの1960年代のヒット曲。「BE MY BABY」が ♪僕のものになって

  しまえ〜♪というほどの、熱い意味があるとは想いませんでしたよ。名訳ですね。

  どこにフィル・スペクタ−のWALL OF SOUND があるのかわかりませんでした。

 

「錆びたナイフ」石原裕次郎

  石原裕次郎の日活アクション映画「錆びたナイフ」主題歌。

  ♪砂山の砂を指で掘ってたら真っ赤に錆びたジャックナイフが出てきたよ♪

  やっぱりこのころのスターはかっこいいですね。石川啄木の短歌に、こういうのがありました。

  「 いたく錆びしピストル出でぬ  砂山の  砂を指もて掘りてありしに 」

  

 

「悲しき叫びのブルース」 尾藤イサオ

 

  「悲しき願い」とおなじく「尾藤イサオ・バージョン」。オリジナルは「ボストンクラブス」(かな?)。

 

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「黒い花びら」水原弘

 

 歌・水原弘。♪黒い〜花びら、静かに散った〜♪ 演歌まではゆかなくても歌謡曲でしょうが、

  ロッカ・バラード説もあります。でも、哀秘謡バージョンは何とよんだらいいのでしょう?

  59年第1回レコード大賞。作詞なんと永六輔、作曲中村八大。

 

「神々の薔薇」 ピーター

 

  歌・ピーター。 作詞・なかにし礼。♪泉に映る自分の影に 唇よせて君は死んだの♪ 

  ナルシシズムの歌ですね。 ♪人を愛すのはもうよそう♪ あ、これは灰野さんの歌です。

  歌ってもらうのを、待っていた歌でしょう。歌うはずですね、これは。70年。

 

「若者たち」 ブロードサイド・フォー

 

  60年代の連続テレビドラマ「若者たち」主題歌。清く貧しく美しく、ついでに暗く。

  ♪君の行く道は〜はてし〜なく遠い♪  歌・ブロードサイド・フォー。 

  ドラマの5人兄弟の紅一点が、 若き日の「佐藤オリエ」( ← 好きだから書いときます)

 

「風がないている」 スパイダ−ス

 

  GSのスパイダ−ス。「夕陽が泣いている」路線のヒット曲。作詞作曲は、たぶん、

  浜口・ロールオーバー・庫之助。 ♪ゴゴゴー 風がないている ゴゴゴー♪

  哀秘謡バージョンは、「嵐が叫んでる」と曲名を変えたほうがいいと想います。

 

「朝まで待てない」 モップス

 

  GSのモップスのデビュー曲。GS初のサイケデリック・サウンド。作詞、阿久悠。

  今はタレントの(でもあまり見かけないなあ)鈴木ヒロミツ・ヴォ−カル。 星勝・ギター。

  ♪闇に向かって お前の名を呼ぶ、今すぐ、逢いたい〜♪ 

 

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「忘れ得ぬ君」 テンプターズ 

 

  GSテンプターズのデビュー曲ですが、ショーケン萩原健一でなく、このデビュー曲は、松崎由治さんが、

  泣きながら、うたった曲。最高です。イントロのフレーズが、ストーンズの「黒くぬれ」ですけれども。

  1968年、早川義夫バージョンもあり。

 

「好きさ好きさ好きさ」 カーナビーツ

 

  GSカーナビーツのデビューヒット曲。ドラムのアイ高野のVO。スティックを客席に向けて、♪お前の

  すべてを〜♪と歌うポーズに女性ファンはしびれました。原曲のさらに原曲は、英国 ザ・ゾンビーズの

  「I Love You」。訳詞は漣健児。あ、GSのアウトキャストの英語バージョンもありました。

 

「アカシアの雨が止む時」 西田佐知子

 

  西田佐知子の60年直後のうた。ヒットは62〜3年。ジャズの阿倍薫の主要レパートリー、CDに何回か

  録音されています。 北原ミレイ、山崎ハコもCDにカバー収録されています。

 

「ダイナマイトが150屯」小林旭

 

  小林旭のでしょう。♪ダイナ、マイトが、ひゃくごじゅっとん〜♪って、歌いたい気もち。

  石原裕次郎が「タフ・ガイ」(かな?)と呼ばれ、(あれ? ナイス・ガイでしたっけ)

  小林旭は、ダイナマイトなので「マイト・ガイ」なのでした。

  新録音も、東京スカパラダイスのバック(日比谷野音ライブ)で、CDになっています。

 

「さすらい」小林旭

 

  これも小林旭。♪ 夜がまた来る〜思い出つれて〜 ♪ 泣かせます。日活アクション映画時代の挿入曲。

  になっていたのかなあ。ちょっとそこまでは、わかりません。

  哀秘謡は、全体にVO.が泣かせるのですが、この曲も灰野さんのハイトーンの声が泣いています。

  (そういえば、小林旭のアキラ節も、かん高いハイトーンなのでしたね。いま気がつきました)

 

「サティスファクション」ローリングストーンズ

 

  ローリングストーンズの初期ヒット曲。99/3吉祥寺MANDA-LA2の時、♪テレビでなんたらかん

  たら言っている〜♪とかいう言葉が聴き取れた時、原詞をちゃんと訳してるんだあ、と思いました。

  「満足〜」という歌かと想ったら、「I can’t get no 、Satisfacion」とか

  ですから、逆なのですね(満足できるかな)。自分以外の世界に対する、満足できない、全否定の、怒りの歌ですね。

  ♪こんなはずじゃない♪  

  

「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」

 

  おなじくストーンズの初期バラード名曲。泣かせます。マリアンヌ・フェイスフルという女性歌手バージョン

  も知られています。「涙ながれるままに」というタイトルのバージョンは彼女のでしたでしょうか。

  灰野さんのこの歌も、ヴォ−カル泣いていました。「涙」という言葉が、聴こえるだけで泣けました。

 

「八月の濡れた砂」石川セリ

 

   藤田敏八監督の映画「八月の濡れた砂」主題歌。70年過ぎの無軌道な若者たちの、時代を歌うような歌。

  あの夏の光と影はどこへいってしまったのでしょうね。好きでした。この曲を灰野さんの歌で、聴けるとは。

  CDの哀秘謡では、♪あ  の〜夏の〜♪ って跳ぶところがたまりませんです。

  映画原曲は、石川セリ。 北原ミレイ・バージョンもあり。

 

「夜と朝のあいだに」ピーター

 

  元祖ビジュアル系ピーター。1970年。作詞・なかにし礼。

  ♪夜と朝のあいだに、ひとりの私〜♪ 意外に、低音というか、不思議な魅力があります。

 

「やさしいにっぽん人」緑魔子

 

  映画「やさしいにっぽん人」主題歌。一部で熱烈に人気あった個性派女優「緑魔子」の歌。サウンドトラックシングル。

  B面は、映画の一番の名場面のセリフと音声をそのまま、レコードにしただけという。 

 

「夕陽は赤く」加山雄三

 

  加山雄三のマイナー曲。でも、私は一番大好きな曲。こういう歌こそ、隠れた名曲と呼びたいのです。

  ♪夕陽赤く〜君住む街〜♪  ず〜〜っと記入したいのに、JASRACがこわいです。

 

「夜空の星」加山雄三

 

  これも加山雄三。GS風のポップなサウンド。

 

「何故にふたりはここに」ケイとブルンネン

 

   ケイとブルンネン。1968年頃の男女のデュエット。98年7月吉祥寺「哀秘謡」のとき、開場待ちして

  いた人が、地下からリハーサルの音が聴こえていて、「何故にふたりはここに」を2回演奏していたと、

  知らせてくれましたが、ライブでは演らなかったのでした。

 

「悲しき願い」尾藤イサオ

 

  アニマルズだけど、バージョンでしょう。♪だ〜れのせいでも ありゃしない みんなこっちが

  悪いのか♪ メロディにぴったりあって、日本語の歌になってるのを、さらに哀秘謡は、メロディまで

  変えちゃってるんですね。

 

すこしずつ、更新していきますよ〜〜。

 

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