長岡ICで長かった?関越ともおさらばし、ここまで来たら既に美味しい魚を食らう事しか頭にないStreetWinnersご一行は、雨などものともせず快調なペースで哀愁の日本海沿いを爆走。しかしもうすぐ寺泊という所でAkiさんが片手を上げ戦線離脱。小判鮫相手探しかな〜と思ってたら「ガス欠」だったらしい。
どてかいトランク積んだKeithさんとかもめさんがガソリン調達に行っている間、残った我々はうら寂しい寺泊水族館の駐車場で小休止。水族館といえば東京近郊ではデートスポットとして賑わっているのが定番なのに、ここは鉛色の空と海との絶妙なコンビネーションで寂れた感じをうまく醸し出している。また極めつけは隣にこれまた寂れた遊園地がポツリ。誰もいないと思いきや一組みの親子がスカイサイクルなんぞを寂しそうにキコキコ漕いでいた....So Cool。
こんな海を見ていると北方謙三小説の主人公になった気分になるもので、使い込んだ愛用のジッポー(実は100円ライター)でダンヒルのタバコ(マイルドセブンスーパーライト)に火をつけ、鉛色の海を見ながらひと言つぶやくのである 『腹減った...』。
そんな雰囲気を解っているのか、KID氏も独り防波堤に座りじっと海を見つめていた....う〜んハードボイルド。
その頃Aki氏も独り鉛色の海を見て黄昏ていたに違いない。だが彼は違った、彼は生粋のライダーだった。バイクを傾け残ったわずかなガソリンをキャブに送り込み、チョークを引きながら走ろうと頑張っていた。誰が見ても無駄な努力であると知りつつ....
そんな哀愁漂う駐車場での心の葛藤など知るはずもないKeithさんは、Aki氏へ届けるガソリンを積んでひた走っていた。しかしその心の中は喜びに満ち溢れていたに違いない。
「こんなにハーレーが役に立っている」!出発する時Keithさんはみんなに言った。「荷物重い人は積んであげるよ〜」だが誰も自分の荷物を紐解こうとはしなかった。Keithさんの横顔は寂しそうだった....(まx氏談)。
だがその選択が皆正しかった事を後になって知る事になるのである....(笑)
そうこうしている間に全員合流でき出発。途中で北陸銀行を見つけ僕は直行。祭日だから開いてるかな〜?と心配だったが無事にお金をおろす事ができひと安心である。なんて便利な時代なんだろ〜!だがその為に自分の職場が24時間365日休み無しになっている事をすっかり忘れている能天気野郎>自分。(笑)
寺泊、そこは魚好きにはたまらない場所である。築地とはまた違った情緒があると僕は感じた。しかし今はとにかく「メシ」!そそくさとお店に入り悩んだ挙げ句頼んだのは「イクラ丼」。我ながら芸が無いな〜とは思いつつも目の前にイクラ丼が来るやいなや恍惚の世界へと旅だったのである。味?そんなの覚えてません。ひとつ覚えているのは味噌汁が薄かった....(^^;;
腹もふくれて大満足なStreetWinnersご一行は、その後の行程についてあ〜でもないこ〜でもないと決めかねている間、まx氏とOzy氏とAki氏が夜の宴会用に魚を仕入れに行き、僕もなんか買って帰らないといけないという強迫観念にも似た衝動にかられ、店の中をうろつきました。(^^;
結局ホタテの干物が安く買えて大満足した僕がみんなの所に戻って来ると、1200改さんのハーレーのリアブレーキ(割箸とめ)の件で、やっぱりこのままでは危険との話になっており(実際交差点でオーバーランしていく1200改さんを見た)、Keithさんと二人で新潟市内の知合いのショップに修理へ行く事になりました(二人はラブラブなの)。
しかしこれには大きな罠があったのでした。しばらく走るとポツポツと雨が降り出し、それは次第にどしゃ降りになり、しまいには雹まで降ってくる始末だったそうです(今回のメンバーで合羽を持参していたのはこの二人だけだった事にどんな因果関係があるのか?それは神のみぞ知る)。
そうなるとKeith貨物便が居なくなった事を知らない夜の肴買いだし部隊が心配になります。みんなで「でっかい発泡スチロール抱えて来たらどうしよう」と相談していると、案の定まx氏が発泡スチロール抱えてにこやかに駆けて来ます。まるでペーターに会ったハイジのようだと僕はその時感じました。(笑)
しかし問題はどうやって積むかです。でも問題は一発で解決しました。KID氏のAX-1の荷台の荷物をネットごと持ち上げると具合の良いスペースが生まれ、発泡スチロールはちゃっかりとAX-1のリアシートに納まったのでした。
相談の結果次の目的地は『八海山 泉ビール園』見学と決定し出発!!
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