カズマ・・・。絶対にアンタを・・・・・・・・・・・

Parttime−Lover


「自分に攻撃を仕掛けられるなんて、気分悪いぜっ!」
右腕を思い切り地面にぶつけて、空中に飛ぶ。しかし、アルターが左側に現れる。
「っ!?」
不意を突かれたカズマは、アルターに殴られ勢いよく地面に叩き付けられた。
「ぐぁっ・・・!!」
そこへすかさず狼が足に噛み付く。
「うああああっ!」
カズマの噛み付かれた左足から血が吹き出る。そして、狼のアルターが技を繰り出そうとした、その時だった。

  パァン!

君島の銃が狼に炸裂していた。狼は悲鳴をあげる間もなく倒れ、アルターは粉々に散っていった。
「君島、助かったぜ〜。でも、助けてくれるならもっと早くしてくれよ〜」
「だってよ、銃の弾が切れてたから・・・」
二人は他愛もない話をしていて。だが君島は、少し別の事を考えていた。

  あの時、弾切れだったっての、本当はウソでさ。実は、二人のお前に見とれちゃったんだ。こんな事言うと、お前、怒るだろうな。
  でもな、もう片方のお前が偽者だって思ったら、だんだん腹立ってきてさ。つい撃っちゃった。
  あ、でも、褒めてくれよ?その二人の中からアルターのほうを見破ったんだからさ。
  それで一つ、気持ちに整理つけようと思うんだ。オレは、お前が・・・・・・

「お〜い、君島ぁ!運転の仕方が判んねぇ!早く帰ろうぜ!!」
カズマはいつの間にか君島の車に乗っていたが、運転できずに君島を呼んだ。
「はいはい、ちょっと待ってろよ〜」
君島は駆け足で自分の車に戻っていった。

  気持ちを伝えるのは、
  また今度にすっかな〜。





彼らが去っていった後の『ホーム』・・・・・。
倒れている狼が体力を少し取り戻して立ち上がろうとしている。しかし、何者かによって首を跳ねられてしまった。
「お前の出番は終わりよ。カズマって奴の力はよく判ったからね。ゆっくりお眠り」
首を跳ねた人物は狼の頭を袋に入れると、そのまま奥に入っていった。そして、残された体は塵になって消えてゆくのだった・・・・。


「カズマ・・・・。絶対にアンタを本土に連れて行ってあげるわ」



  to be continued・・・・・・・





平野如月さまコメント→
何だかかなりありがちな展開に・・・・・(微汗)
多分、次で終わる・・・・と思う・・・・・・・。



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