「ベイブレード」ユーロ編、決着。
戦いの中、ラルフたちユーロのブレーダーは、タカオたちの持つ「絆の力」を認めはじめる。
同時に、ラルフらを目の敵にしていたチーム・フーも「俺達を打ち負かしたあの傲慢なラルフたちは、もういない」と復讐心を捨てる。
でもチーム・フーって、復讐のために悪魔に魂を売って邪悪な聖獣を手に入れたんだろ?
復讐をやめたら、契約違反で殺されたりしないか?
「仮面ライダーAGITΩスペシャル」
ビートルロードの被害者が灰になって崩れ落ちる描写は、かなり恐いものがあった。
サソリ女ゴ・ザザル・バの溶解殺人は、直接描写を避けることで逆に恐く演出していたが、今回はもろ直球だった。
なんと、北條が意外にあっさりと、アギトが翔一であることを知ってしまった。
劇場版でも最近の本編でも、それらしい描写が見られなかったが、「G3−Xでも苦戦したアンノウンを『銀のアギト』が倒した」と聞いて、策を練り直しているのだろうか?
北條らに拘束された翔一は、ちょうど通りがかった涼に救出される。
かつて北條らに重傷を負わされた涼が、「一度お前を殴りたかったんだ」と北條をぶん殴るシーンには、「よくぞ北條を殴ってくれた」と溜飲が下がると同時に「変身して殴らないのは、さすが大人だ」と感心した。
「哀れな子羊」発言の上に、涼に殴り倒される北條。
今日の彼は、三枚目っぽいというか、敵役に撤し切れていないように見えた。
そういえば、アンノウンをプロファイリングをするって話はどうなったんだ?
でもプロファイリングって、犯行現場等から犯人の特徴を割り出し、それに該当する人間を探し出すことじゃなかったっけ?
普段どこに住んでるか分からないアンノウン相手に、いったいどうしようというんだろうか..?
G3マイルドはかなり善戦。ろくに訓練を受けていないと思われる尾室くんでさえ、軽傷で済んでいた。
護衛の私服警官と別に、G3マイルドを装着した2、3人くらいの警官を付近のワゴン車に待機させておけば、G3−Xやアギトが来るまでの時間稼ぎくらいなら、じゅうぶん可能ではないだろうか?
でもそれ以前に、Gトレーラーを護衛対象者の行動圏内に配備するとか、生身でも撃てるGM−01を量産する方が手っ取り早くないだろうか?
上の文章と矛盾するけど、番組スタッフも劇中登場人物も「誰でも使えるG3システム」の意味を勘違いしていないだろうか?
敗戦直前のナチスや旧日本軍じゃあるまいし、警察や自衛隊には優秀な特殊部隊員が相当数いるだろう。そういう人間が、短時間の訓練で使いこなせ、アンノウンと互角以上に戦えるシステムこそが、現時点で求められる「誰でも使えるG3システム」ではないだろうか。
確かに尾室くんや河野さん(笑)でもアンノウンを倒せる(!)のであれば、それにこしたことはないが..
(河野さんだと、装着解除の方法が覚えられなくて、いつも強制解除スイッチを押したりしそうだな..)
尾室くんから「G3−Xでも厳しくなっています」との報告を受け、顔を険しくする小沢澄子。
ここから劇場版へとつながっていくわけだが、ひょっとすると最終話近くで、
「G3−Xも大破し、小沢澄子はついに、G4の再設計を決意する」
という展開があるかもしれない。もちろん装着員の負担を軽減したり、もしその時点でアギトやギルスの正体を知っていれば、彼らの分析データも取り込んだりして、「G4の弱点を持たない、究極のG4」が完成するかもしれない。
1年前、記憶を失った翔一の面倒を見た医師、国枝東(くにえだ・あずま)。
彼の息子は、アギトへの変身能力を得てしまったことに恐怖し、自殺していた。
息子の自殺を止められなかったことを悔やむ国枝は、力の暴走に自身を失くした翔一を、拳で励ます。
最初は国枝(京本政樹)がG3マイルドを装着するのを期待したけど、今回の主題はあくまで「翔一の挫折と成長」だったので、最後まででしゃばらず(笑)おやっさん役に撤してくれたのは正解だったと思う。
「仮面ライダー」の熱烈なファンを自称するだけあって、ゲストがやっていいこと、悪いことをちゃんとわきまえているようだ。
スペシャルでも劇場版でも、涼は渋い役回りだったが、パワーアップしまくる翔一や、劇場版では事実上の主役である上に、さらに性能で勝るG4を撃破した氷川に比べると影が薄い。でも、
・真魚の力で生き返ってからは後遺症がなくなった。
・自分が「不完全なアギト」であることを知った。
・「アギト」の完成体に、ふたりも知り合いができた。
・「他人のために戦うのも、悪くない」と前向きになりはじめた。
と好条件がそろいはじめたので、そろそろ「涼アギト」の誕生が近いのかも。
沢木と青年の出番がなかったな。スペシャルの方は、初めて見る人でもある程度わかるよう作ってあったので、「正体も台詞の意味も、とにかく不明」のこのふたりは、出しにくかったのかもしれない。
◆あと、今回は「津上翔一(アギト)」「美杉義彦(心理学者)」と、登場人物の名前と役割を示す字幕が入ったんだが、「沢木哲也(真の津上翔一)」「謎の青年(?)」では、初めて見る視聴者の混乱を招く、というのも理由かもしれない。
あ、今ごろ気がついたんだが、真魚が超能力者であることは、劇場版で翔一や小沢さんたちにもばれてしまったのではないか?
10/03
ふと「クウガやグロンギの変身ベルトも、G3マイルドのような『だれでも超人になれる道具』ではなかったのか?」と思いつき、こういう仮説を考えた。
「民族ぐるみで快楽殺人を行なうグロンギもまた『神が愛せない人間』であり、ロード(アンノウン)の攻撃にさらされていた。そこでグロンギは変身ベルトを開発して怪人に変身し、ロードに対抗。なんらかの事情(ダグバが神を殺したとか)でロードの脅威が去ると、今度はその力をリントに向け、リントはクウガを生み出して対抗した..」
◆逆に、変身ベルトを開発して人間を超える力を身につけたために、神に攻撃されることになった、という説もあり得るな。
矛盾点
・まず「アギト」世界の「未確認生命体事件」が去年放映された「仮面ライダークウガ」のそれと全く同じという保証がなく、「未確認生命体」を「グロンギ」、「第4号」を「クウガ」とは誰も言っていない。
・グロンギが「神の愛せない人間」であるのなら、その復活に合わせて青年も復活するはずではないか?
今週のサブタイトル「無常矜持」って、人名だったのか?!
無常が連れてきたという、追加のダースと、人工的に能力を開花させたらしいアルター能力者。ジグマールが驚くほどの能力とは、果たして?
いつも無表情なイーリャンだが、今回は無常とジグマールの会話を心配そうにのぞいていた。
ますます「イーリャンとジグマールは血縁関係が?!」と思わざるを得ない。
ジグマールに正面切って反抗してる割には、クーガーは今もHOLYに籍を置いているらしい。
今まで滅多に使わなかったラディカル・グッドスピードをずっと使っているのも、HOLYとみのりさんちの間を頻繁に往復するためか?
夏の三姉妹、あいかわらず本筋に絡んで来ないな。
再隆起現象から八ヶ月。劉鳳は記憶を失ってさまよっていたが、悪を許さぬ正義の心は、未だ健在であった。
しかも、憎しみにとらわれていない分、すごい爽やかなヤツになってる..
(しかも雲慶の作り出したニセ劉鳳のような「劉鳳らしくなさ」が全くない)
虐げられる人々、そこにふらりと現われた男(劉鳳)が、超人的な力で人々を救う。
はっ、これって「北斗の拳」!! そういえば、かなみはリン、水守はユリアみたいだし、予想される展開からして、カズマは南斗水鳥拳のレイ?!
アルター能力とは、異次元から力を引き出すということであり、本土に移送された能力者たちは、その次元の門を開くための人柱にされているらしい。
ちょっと違うけど「幽☆遊☆白書」を思い出すな。
クーガーが水守から聞いたところでは、アルター能力の大小は、異次元にあるという「力の源」とのシンクロ率で決まるらしい。
あの「白と黒のアルター」がその「力の源」だとすれば、その近くにいた劉鳳がアルター能力に覚醒したり、戦いを挑んだカズマのシェルブリットがパワーアップしたことにも納得できるな。
10/05
果たしてアントロード軍団は全滅したのだろうか? 本編を見たまんま解釈すると、クイーンが倒された後に、統制を失った(?)生き残りが深海理沙を襲っていたように見えるんだが。
それと、尾室くんひとりがケガをしたくらいで、G3マイルド計画は中止になったのだろうか? むしろ「究極の凡人」が「G3−Xでも厳しいアンノウン」相手に軽傷で済んだということで、量産が決定されるのではないだろうか。
終盤あたりで「G3戦隊VSアントロード軍団」が実現しないだろうか。G3システムの性能を考えれば、「アンノウン軍団全滅。しかしG3部隊も全機大破。だが装着員は全員生命に別状なし」というオチもあるかも。
G3−Xの現在最強の武器はGXロケット弾だが、それですらビートルロードを倒せなかった。
アギトはパワーアップし、ギルスにもアギトへの進化の道が残されている。
「普通の人間」の切り札は、やはりG4なのか..?
◆よく考えると、G4は最後に機能を停止したものの、跡形もなく破壊されたわけではないよな。
新OPの「小沢さんに銃を突きつける氷川」がずっと気になっていたんだが、あれはG4の開封を要求しているのではないだろうか?
ダイバーランドを12時間後に爆破すると通告するダイタリオン。有栖川博士は、ケントの父、タケトにワクチンを持たせてダイブさせるという、苦渋の決断を下す。
でも、
・味方であるはずのウェブナイトを、なぜ頼らない? 全く連絡が取れないのか?
・12時間後にダイバーランドを爆破するというのに、なんで誰も避難しないんだろう?
交通機関が封じられているというわけでもなさそうだが。
・そもそもなんで、わざわざ爆破時刻を通告してきたんだろう?
・マジカルゲートの仕組み(サーバの設置場所とか)をよく知らないんだが、ダイバーランドが消失しても問題ないのか?
・もういい加減、父親と博士にくらいは、自分がウェブダイバーだと話してもいいのでは?
あれだけ戦果を重ねてきたんだから、今さら危ないからやめろなどとは言わないだろう。
と、いろいろ気になった。
10/06
新番組「料理少年Kタロー」を見る。
今のところは、水木一郎が主題歌を歌ってるから見てる、という程度なんだが、とりあえず見続けることにする。
主題歌「熱くるしいぜ」は、
「♪ ケイッ! ケイッ! ケエェェェイッ!!」
と、まるで「ロボット刑事」の主題歌のようだった。CD出たら買うぞ。
「金融腐食列島・呪縛」を見る。
筆者は特にあがり性というわけでもなく、人前で話すことは平気なつもりなんだが、この映画の記者会見や株主総会のシーンを見ていて、もし自分がこんなとこでしゃべれと言われたら、心臓バクバクして、なにも話せないんじゃないかと思った。
10/07
木野薫の言動。
「私は、アギトになる運命の者を助けたいと思っている」
これは理解できる。
「アギトの力を極め、その力で、かつて救えなかった弟を生き返らせる」
という目的も、死者蘇生が正しいかどうかはともかく、理解できる。
「お前を倒して、俺は最強のアギトになる」
道徳的に間違ってはいるが、同じ力を持つ者と戦って勝てば、確かに強くなれるだろう。
「アギトは、俺ひとりでいい」
アギトを倒すことは、手段でもあり、目的でもある、ということか? 単に強くなりたいのであれば、力が不完全な涼や、兆候が見えはじめたばかりの真島まで襲う必要はないわけだし。
以前、涼のバイクが故障していたが、今度は翔一のバイクが故障した。
乗り手の変身に呼応して、人智を超えたライダーマシンに変形する割には、普通のバイクなみに点火プラグとかがいかれるらしい。
筆者は車やバイクに詳しくないんだが、エンストを起こすと、まず点火プラグを見るものらしい。
予備のプラグを何本か、目立たないところにガムテープで貼りつけておけば、いざという時に困らないのでは?
って、筆者も自動車持ってるけど、プラグを何本も積んだりはしないよな(笑)
前から「定収入のない翔一が、なんであんな大型バイクを持っているんだろう?」と気になっていた。
とりあえずは「美杉教授の教え子が何らかの理由で手放したものを安く譲ってもらった」と考えていたんだが、この前のスペシャルで「国枝のお古を譲ってもらった」という可能性も浮上してきたな。
木野の言葉を聞いて、自分も他人のために戦ってみようと考えはじめる涼。
ちょうどアンノウンの出現に居合わせた彼は、駆けつけた翔一アギトを押しのける勢いでアンノウンに挑みかかり、撃破する。
翔一じゃないけど、いい感じになってきたな。
◆その分、来週で揺り戻しがありそうな感じだが..
劇場版でギルスが見せた強化形態は、いかにも怪人っぽく、いかにも後遺症が再発しそうなデザインから、なんとなく劇場版限定形態だと思い込んでいたんだが、翔一アギトがスマートな閃光形態になる前に、パワーの肥大化とも取れる灼熱形態になっていたように、あの形態からひと皮むけたところに涼アギトがあるのかもしれない。
でも、あの新OPを見ていると、生きる張り合いを見つけ、完全体になったにも関わらず、最後は死んでしまうんじゃないかと心配になる。
次回、北條が三度目のアギト(翔一)捕獲作戦を開始。
「人間の姿をしている時に捕獲する」とのことだが、意識さえあれば、翔一に限らずアギト能力者はいつでも変身できる。後先考えなければ、警官隊をぶっ飛ばして逃げる事もできる。
麻酔でもかけて、事情聴取もせずに、いきなり解剖でもするのだろうか?
以前「北條はアギトの変身ベルトを狙っているのではないか」と考えたんだが、今までのドラマから、「アギトと
は、人間が戦闘向けに進化した姿であり、何かを埋めこむといった外科的な改造は全く加えられていない」事が、ほぼ確定している。
それに北條は、「アギト」が「人間」の敵に回る可能性を危惧しはじめている。
彼のいう「アギトの力を制御する」とは、「自分がアギトになる」ではなく、「アギトをマインドコントロールする」という意味か?
「仮面ライダーSPIRITS」ストロンガー編・前編。
おやっさんの登場にも驚いたが、敵組織の幹部になんと「ムラサメ」と呼ばれる男が登場。12体の同型サイボーグ部隊を率い、城茂の目の前で変身する。
以前から、
・ZX似の量産型クモ男(2号ライダー編)
・「『デビルズテーブル』でセスナ機が〜」という台詞(アマゾンライダー編)
と、気になってはいたんだが、この物語は「村枝賢一版ZX誕生物語」でもあったんだな。
原作の設定を反映させつつ、独自の物語を構築してきた「仮面ライダーSPIRITS」だが、ここに来て「もしZXが記憶を取り戻す事なく、悪の組織の幹部として実戦投入されたら」という、すごいネタを持ってきたもんだ。
あと、インターポール捜査官という触れ込みで登場した三影英介というのは、原作ではバダン怪人タイガーロイドなんだよな。
本屋で「トンデモ本の世界R」という本を読む。
小林よしのりの「戦争論」が槍玉にあげられていたんだが、著者の山本弘氏にはどうしても、小林よしのりが右翼に見えるらしい。
彼は、右でも左でもない。ゴーマニストだ。
声優の野川さくらの番組を聞いていて、「天使のしっぽ」というアニメが気になったので、調べて見た。
動物好きだがついていない青年の所に、彼が昔飼っていたペットが転生した女の子たち12人(!)が住み着くという、よくある「美少女同居もの」。
ただ気になったのは、「金魚のランの前世の死因は溺死」「インコのツバサの死因は墜落死」という箇所。
おまえら、アンノウンに殺されたのか?!
この作品の特徴は、女の子たちが「死んだ(殺された)時をも含めた前世記憶を持っている」という点。
この手の話はラブコメやって、終わり近くで感動的にしめるというのがパターンなんだが、「死を経験した者の悲哀」とかも描かれるんだろうか。
また、「ハムスターのクルミの死因は餓死」など、飼い主に責任あるんじゃないかと思えるケースもあるので、「飼い主がかつての過ちを清算する」という、大袈裟にいえば荒巻艦隊シリーズみたいなこともやってしまうのだろうか?
ここまで深く推測、考察すると、たいがいハズレるんだよな(苦笑)
10/08
米英軍が、アフガンへの空爆を開始。
思ったより早いな。ビンラディンの居場所とか、タリバン後の政治体制とか、報復テロ対策とかの問題は、ちゃんと解決しているんだろうか。
「エンジェリックレイヤー」の原作のほうの最終話を読んだ。
みさきは虎太郎と、珠代はなんと王二郎とくっついていた。
でもあいかわらず、みさきを狙っているらしい。
アニメ版なんかより、こっちの方がずっと珠代らしい。
「ベイブレード」ロシア編開始。
ロシアのベイブレード界は、強制収容所のような施設で訓練を受け、勝負に負ければどこかへ連れて行かれるという、まさに「ソ連の悪いイメージ」そのまんまの恐ろしい世界だった..
10/09
FBIとCIAが、ハリウッド映画の脚本家たちを集めて、今後起こりうるテロの手口を予測させて(というか思いつかせて)いるらしい。
数年前に読んだ書評で「宇宙人の侵略に苦戦する地球の首脳部が、世界中のSF作家たちのアイデアを集めて新兵器を開発する」という内容の小説があると聞いたことがあるが、まさにそれを地で行く現実が起こっているんだな。
「ゴルゴ13」のさいとう・たかをにもお呼びがかかるかもしれないな..
アントロードが深海理沙を襲った理由を、筆者は「クイーンが倒されて統制が取れなくなり、獰猛性がむき出しになったから」と考えていたんだが、ふと「神(あの青年)の怒りに触れたのでは?」という気もしてきた。
青年は人間以上の力を持つ人間を認めようとしないが、だからといって好きで殺しているわけではないらしい。真魚の予知シーンでは、動かなくなった翔一を見下ろして、悲しげに「人はただ、人であればいい..!!」と吐き捨てていた。
(もっとも、神の使徒であるアンノウンは、そうでもないようだが)
この世に人の命をなんとも思わない人間などいくらでもいるが、青年は「人間」同士の事柄には一切干渉していない。殺人を犯した司龍二に対しても、説教するにとどまっている。
そんな彼が、なぜ「人間」である深海理沙を殺させたのか?
好きで超能力者を殺しているわけではない青年には、「人間」でありながら、超能力者(人間の自由を守るために、あえて人間を超えた力を得た、いわば人間にとっての恩人)の命をもてあそぶ彼女が許せなかったのではないだろうか。
一言で言うなら、「敵の敵は、もっと憎い敵」
10/10
君島を失い、かなみとも離れ離れになったカズマは、思いっきり荒みまくっていた。
感情の爆発に頼らないとシェルブリットを出せなくなった(?)のも、その影響だろうか。
かなみが生きていること、彼女がカズマを探しに出て戻らないことを伝えるあすかだが、カズマは聞く耳を持たない。失望したあすかは「鍵は開けておきますから」と、水守とともに立ち去る。
これって、以前カズマと戦って敗れた時、「のたれ死ぬのも、HOLYに戻るのも、てめえの自由だ」と、とどめを刺されなかったことへのお返しだな。失望したとか言いつつも、ちゃんと借りを返すのは、まだ信頼を捨て切れていない証拠だ。
「向こう側」をのぞいた者は、生体情報が変化し、イーリャンの能力でも知覚できなくなるらしい。
先週イーリャンが、ジグマールと無常の会話をのぞいて「知覚..できない..」と言ったのは、彼の視界に無常がいなかったという事か?
「あなたは、私が直属の部下を使うのをお気に召さないようだ」
「直属の部下」って、ジグマールも驚愕した、あのアルター使いか?! と思いきや、クーガーが「部下っていうのは、こいつの事ですか?」と、ぼこぼこにされたらしい男を無常の前に放り投げる。
別にクーガーの方が強すぎたというわけではなく、単なる情報収集担当の一般人だったらしい。
反抗していたと思いきや、今度は無常の部下を締め上げてジグマールに恩を売る(?)クーガー。
世渡りのうまいやつだ(笑)
そういえば、本部にいるジグマールの部下(アルター使い)って、クーガーとイーリャンだけでは? クーガーも、それなりに信頼されているのか?
いや、イーリャンはともかく、クーガーの場合は、縛っても無駄なので放任されてるだけなのかも。
かなみのいわゆる「夢を、見ていました」の話を聞いて、「アルター能力..」と口にする劉鳳。
確かに特殊能力なのはわかるんだが、物質変換で何かを作るわけでなくとも「アルター能力」と呼ぶんだろうか?
村に迫るHOLDを説得しようとする劉鳳。
劉鳳、劉鳳、と呼びかけるシェリスをほとんど無視して、
「この村は犯罪もなく、安定しています。もしこの秩序を乱すのであれば、実力をもってしてでも、お引き取り願います」
記憶を失おうが、正義の方向が変わろうが、さわやかな好青年になろうが、この頑さは、やっぱり劉鳳だ。
次回予告
「初夏、仲夏、晩夏。美しき常夏三姉妹の微笑みが、劉鳳を愛の泉へといざない、癒し、そして、堕とす」
あの三人、18禁要員だったのか?! どうりで、クーガーのスピードに追いつけなかった割には、真シェルブリットの破壊力に驚かないはずだ。拳で戦うわけじゃないからな。
しかも、雲慶も濃ゆい顔アップにして、久々にがんばってるようなので、マッド・スプリクトと連携して「くっさいドラマ」を作り、それでもって劉鳳の記憶を取り戻そうという作戦か?
テレビアニメだから、あまりすごいことはやらないと、わかっちゃいるんだけどね(笑)
やっぱり、勝利の鍵はかなみ?
(三姉妹が敗れたり、劉鳳の記憶が戻らなかったりするのが「勝ち」かどうかは一概にはいえないが)
かなみの助けで呪縛を破った劉鳳が常夏三姉妹を蹴散らし、「もう秋だろう!!」と心理的にとどめを刺す、というオチだったりして..
(先週「今日は10月3日。みのりさんの誕生日です」って台詞があったしな)
ところで、次回のタイトル「来夏月爽」(きげつきそう)も、人名か? 「きげつき」と「そう」の間が空いていたしな。
10/11
今月の「ニュータイプ」を読む。
ストーリー欄に「ロストグラウンドに現われた寺田あやせが、カズマに襲いかかる」とあったが、無常のいっていた「本土で能力を覚醒させたアルター能力者」というのは彼女の事か?
別冊付録に「スクライド」の設定集がついていたんだが、未放映の三姉妹とシェリスの能力については、まだ触れられていなかった。
でも、本編映像ではわかりにくかった瓜核の攻撃方法が「スイカを急激に成長させて爆発させる」とわかったのは収穫。
10/12
自衛隊の派遣にあたって、武器の使用規定でもめているが、そういえばG3ユニットの武器使用規定ってどうなってるんだろう? 未確認生命体の怪人体やアンノウンであれば、問答無用で発砲できるようだが、「妙な格好、化粧をして刃物を振り回している、人間かどうかわかりにくい相手」にはどう立ち向かうんだろうか。
あ、G3の武器に特殊警棒があるのは、まさにそういう時のためなのかも。
ダイタリオンとの激闘の中、突如ケントを強制脱出させるグラディオン。
ケントはグラディオンと父タケトを救うため、有栖川博士に真実を明かし、管理局のダイブシステムの使用許可を求める。
「オレは、グラディオンのウェブダイバー、結城ケントなんだ!!」
なんか、「エヴァ」の一場面みたいでかっこいいぞ。
ジャガオン、シャークオン、グリフィオン、フェニクオンの「古参四人組」は、タケトの護衛に失敗するわ、ダイタリオンの作った幻影世界に捕われるわ、助けてくれたゴレムオンには「俺は完璧なウェブナイトだ」といわれるわで、完全に役たたず扱いだった。
これが「彼らにもウェブダイバーが必要」という展開の伏線になるのだろうか。
結城タケトが意識を取り戻すと、そこはダイタリオン内部の「時の神殿」だった。
泣き声が聞こえ、その方向へ歩き出すタケト。「おお、あの少女がお姫様みたいに捕われているのか?!」と思ったら、なんとそこにいたのはケントの弟、カイトだった。
ちぇっ(笑)
あれ、OPアニメや先週のラストシーンから、彼はてっきりデリトロスに捕われているんだと思っていたんだが、意外な展開だな。
しかも洗脳されてるわけでもないらしい。普通の悪者だったら、カイトの記憶を書き換えるとか不信感を増幅するとかして「お兄ちゃん、どうしてあの時、ボクを見捨てたの?!」などと主人公の心の傷をえぐる、まさに最凶の刺客に仕立て上げたりするよな。
でもデリトロスは人間をなめきっているから、その線は薄いか。これまでケントの友人を悪のウェブダイバーに使ってきたのも、「利用しやすい生命エネルギーを持っているから」「ケントにライバル心を抱いているから」といった理由で、ケントの心を傷つけるというのは、あくまで結果であって目的ではなかったようだし。
スリーパーという線も考えられるが、「ダイバーランドの爆破が成功すればそれでよし。失敗しても、スリーパーが潜り込む隙さえできればそれでいい。油断しきったケントをカイトに殺させればいい」などといった大胆かつ緻密、さらに人間であるケントを最大の敵とみなすような考えを、デリトロスがするだろうか?
10/14
人間に化けて焼き鳥屋のおやじとして暮らしていた炭火焼オルグは、ラセツへの協力を拒み続け、ついには殺されて巨大化させられてしまう。
だが、ガオレンジャーが涙を飲んで炭火焼オルグを倒した直後、彼はしっかりと焼き鳥屋のおやじに生まれ変わっていた。
さすが精霊王ガオイカロス。やることが器用だ。
◆10/28 放送分で、風太郎がガオゴッドの生まれ変わりである可能性(前世記憶はまだ目覚めていないようだが)が提示されているので、彼が力を行使したという可能性も考えられる。
アギト(いつも共闘している方)の正体を木野だと思いこみ、さらに彼の高潔な精神に感動する氷川。
おなじ井上敏樹脚本の傑作コメディ「超光戦士シャンゼリオン」にも、似たような話があったな。謎の戦士「ザ・ブレイダー」を追う速水が、人間に化けた怪人をその正体だと思いこみ、尊敬、弟子入りするという話で、オチは「ザ・ブレイダーの正体は速水で、変身している間の事は全く覚えていなかった」という、これも初期の「アギト」に通じるものだった。
氷川に「私は神の意志でアギトとなり、邪悪なる意志と戦っています」と説明する木野。
本当の事情を知らず、しかもファンタジー系アニメで育った世代なら、筆者も含めて間違いなく引っかかりそうな説明だ。
木野は方便で言っているのだろうが、真相は全くの正反対で、
『アギトとは「神」と戦うための力で、「神」は神なりの考えで「秩序」を守ろうとしている』
という事までは知らないんだろうな。
アギト人間体を拘束したつもりが、それが木野ではなく翔一であることに驚く北條。
え、スペシャルや劇場版は、番外編と割り切るのか?! それとも単に、今回は木野を捕獲するつもりだったのに、以前取り逃がした翔一を「つかまえてしまった」ということか?
整理してみる。
・アギトが翔一であることを北條が知ったのは、スペシャルにおいて、翔一と国枝の会話を立ち聞きした時で、翔一が変身や変身解除したところを見ていない。
・変身解除した木野が目撃された時、彼は暗がりにいて、翔一アギトと間違われていた。
北條はこれまで目撃されたアギト(いわゆる翔一アギト)の正体を木野だと思いこみ、翔一は別口のアギトだと考えている、と解釈すれば納得できる?
◆でも、灼熱アギトの暴走って、スペシャルでの一回かぎりだったよな。
当然、翔一をレントゲンやCTスキャンにかけるんだろうが、もし人間と違う部分が見つからなかったらどうするんだろう、と思ったんだが、東映HPによると、逆行催眠をかけて彼がアギトになった経緯を探ろうとするらしい。
次回、手術にかこつけて涼を抹殺しようとする木野。だが、彼の右手がそれを拒む。
右手を提供した木野の弟は、彼の行為を望んではいないようだ。
次回のG3−Xは、GK−06に加え、GS−03も使うらしい。
プログレッシブ・ナイフ 二刀流?
「サイボーグ009」の新作が放映開始。
話自体は文句ないんだが、歌、なんとかならんか? 筆者はあの曲調が大嫌いなんだが。
10/15
今週の「ベイブレード」は、「日本チームの仲立ちでバトルして仲良くなるアメリカ、中国、両チーム」という明るい話題と、「ロシアチームの秘密を探るカイの中で、封印されていた忌まわしい記憶がよみがえる」というどす黒い話題が同時進行していて、印象深かった。
米中チームは、トレーニングマッチの相手としてロシアに招待されていた。
でもジョディ博士が「世界各国から〜」と言っていたので、他にもいるらしい。
ユーロチームはチーム戦の面白さを覚えはじめているし、改心したチーム・フーも、魔王(?)からもらった力を持て余しているだろうだから、呼ばれなくてもやって来そうだな。
ユーロ編では「聖獣をいかに使いこなすか」が焦点で、ベイのセッティングとか、スタジアムの特性を生かすとか、ベイそのものの描写とかがほとんど無視されていたので、ロシア編に入ってやっと「ベーゴマ格闘アニメ」に戻ったという感じがした。
さすがに主役チームと戦って感化されただけあって、非公式戦だというのに最初から本気で飛ばしまくる米中チーム。その結果は一勝一敗一分け。
特にキャプテン同士の最終戦。マイケルの「シュートの度に星飛雄馬のように燃える目」は、やはり健在だった。
10/17
シェリスの能力は、ひとりでは成立させにくい上に有効範囲が限定されるらしいが、どうやら攻撃型らしい。
「ひとりでは成立させにくい」ということは、やっぱりそのうち、劉鳳とラブラブ天驚拳みたいなことをやるのか?
なんと、常夏三姉妹の正体は人間型アルターで、マスターである来夏月爽は、いままでずうっと背景画の一部をしていたやつだった。
確かに雲慶やエマージーも、出番が来るまで背景画やってたけど、ここに来ていきなり新キャラ(しかもあまり大物っぽくない)を出すとは..
人間型アルターってことは、機界31原種やソール11遊星主のように、あのマントの中にはいろんなものがあったりなかったりするのか?
◆あるのは手と足だけで(胴体は?)、触手とかビーム砲とかブラックホールとか、そういう特殊なものはなかったようだ。
雲慶の脚本空間にずかずか踏み込み、三姉妹の正体に漠然と気がついて「人じゃない」と怯えるかなみ。
カズマや劉鳳でさえしばらく引っかかっていた、マッド・スプリクトの呪縛が全く通じないとは、かなみのアルター能力「夢を、見ていました」とは、いったいどれだけのものなんだ..?
雲慶の脚本空間に入り込んだかなみを見て来夏月、
「また新キャラかい?」
事実上新キャラ扱いの、お前が言うな。
ジグマールの特命により、劉鳳の記憶を取り戻させ、8ヶ月前に彼が開いた「向こう側」への扉を開かせようとする、雲慶と来夏月。
劉鳳に近づき、「私たちは劉鳳さまの花嫁候補です」と名乗る三姉妹。同時に雲慶の記憶操作が効きはじめ、劉鳳は次第に彼女らがいうままの「記憶」を「思い出して行く」
雲慶が作り出す脚本世界の中で、三姉妹と戯れる劉鳳..
「戯れるシーン」の内容は、映画を見るとか夜景を見るとか、結構ふつうだった。
ここら辺が同人作家さんのいじりどころだ(笑)
すっかり身も心もとろけきった劉鳳は、三姉妹に請われるがまま、次元の扉を開く。
だがその時、「ふぬけてんじゃねえ。てめえは、その程度の男かよおぉっ?!」と、カズマのヴィジョンが劉鳳を殴り倒す。
劉鳳の中で、真の記憶がよみがえる。「おまえは! いや、貴様はぁっ!!」
どういう原理でカズマが現われたのかよくわからんが、ともかくナイスフォロー。
(劉鳳の自己防衛本能が、彼の正気とプライドを取り戻すのに最もふさわしい存在として、カズマのヴィジョンを出現させたのかも)
我に返った劉鳳は、目的のためには手段を選ばないHOLYのやり口を前に、カズマがなぜかたくなにHOLYに反抗するのか、彼が何を守ろうとして戦っていたのかを悟り、あらためて己の信ずる正義のために戦うことを誓う。
状況不利と見て、三姉妹とさっさと撤退する来夏月。雲慶は無謀にも劉鳳と真・絶影に立ち向かうが、怒りに燃える「熱血格闘アニメの主人公の宿命のライバル」に勝てるはずなどなかった..
怒りに燃える劉鳳を前に、かなみを人質にとる雲慶と来夏月。そこへ無数の銃弾が襲いかかり、さらに着弾点にスイカ型バリヤーを張って、かなみを守る。
「瓜核か?!」
じゃあ、あの弾丸は、スイカのタネ? あいつの能力はどこまで奥深いんだ..
助けを乞う雲慶を、
「お前は、俺の敵だ!」
「助かりたければ本気を見せろ。あの漢のように、カズマのように!!」
と一蹴する劉鳳。真・絶影の「剛なる左拳・臥竜」が、マッド・スプリクトを切り裂く。
爆発に吹き飛ばされた雲慶は、自分の書いた脚本の文章と化して消えていった。
「堕とされた」のは、劉鳳ではなく雲慶の方だったな。
「君島が死に、カズマが荒れ、無常が笑う」という痛い展開が続いた分、劉鳳復活、雲慶玉砕の今週は爽快だった。
やはりテレビアニメだけあって、えっちなことは何もなかったが(苦笑)、「台本を必死で覚えながらも棒読み口調の初夏」が見られたのは収穫かも。
でも今回の三姉妹は、どちらかというと雲慶の補助的な役回りで戦闘にも参加してないので、カズマや劉鳳と殴り合うにしろ、お色気(?)やるにしろ、まだ出番がありそうだ。
少なくとも同人作家さんの何人かは、想像欲を刺激されただろう(笑)
ところで、今回の三姉妹はまさしく、劉鳳版OPの歌詞にある「甘い罠を仕掛ける偽善者」ではなかったか。
ひょっとして来夏月を待っているのは、
「『黒と白のアルター』との接触によって、完全に自立した存在に進化した三姉妹に、『本当のこというと、あなたのこと、好みじゃないのよね』と見捨てられて、真っ白になる」
という、来夏月の能力をうらやましく思う全視聴者をばっさり斬り捨てるようなオチなのでは?
・雲慶VSカズマ
・ピンチクラッシャーVS真シェルブリット
・雲慶VS劉鳳
前半に思いっきりのたうち回らせて、後半熱く締める、というのがこの番組の王道か。
劉鳳を「ふぬけてんじゃねえっ!!」とぶん殴ったカズマは、今すごくふぬけていた。
その彼の前にあらわれる寺田あやせ。
彼女のド派手な髪型を見て、「小林幸子?!」と叫んだのは筆者だけだろうか?
「スクライド」のすぐ後の「シャーマンキング」を見る。
ファウスト8世(子安武人)のオーバーソウル「エリザ」に苦戦する葉。
「こんな人形なんかに、負けてたまるかあぁぁぁぁっ!!」
と叫んだとたんに、ファウストはぶちキレた。
来夏月に同じこと言ったら、やっぱりキレるんだろうな。
◆次の週に瓜核に人形呼ばわりされていたが、特に反応は見せなかった。
よく考えると、ファウスト8世が「愛する妻」を生き返らせようとしているのに対し、来夏月が求めるものは「理想の彼女(しかも人形のように従順)であり、人形と呼ばれた時の反応が違うのは当然だった。
来夏月の末路、想像すると、
・カズマや劉鳳に三姉妹を人形呼ばわりされた挙げ句にボコられる。
・シェリスのリベンジで倒される(リベンジって言葉、初めて使った)。
・「黒と白のアルター」の力で進化、自立した三姉妹にふられる。
・生身の恋人がいる橘あすかに倒される(って、キャミイとはまだ続いてるのか?)。
の4つくらいだろうか。
◆無常に喰われた。
筆者は、
・劉鳳が「これが絶影の真の姿だ」と言ったから真・絶影。
・それに対抗するためにカズマが生み出したから真シェルブリット。
と便宜上呼び続けているが、ふたりが「向こう側」を見てしまった以上、まだ進化する可能性はじゅうぶんあるよな。
10/18
「超科学分析 仮面ライダーが面白いほどわかる本」を読んだ。
まず、誤字、脱字、わかりにくい文章がちょくちょく見られるが、内容自体はきちんとしていた。
・本郷猛と一文字隼人は、仮面ライダーになる以前から、オートレーサーとカメラマンとして旧知の仲だった。
・立花藤兵衛や谷源次郎はなぜ、知人とはいえ「赤の他人」である仮面ライダーたちを助け、危険の中に飛び込んで行く「おやっさん」になったのか。
・なぜストロンガーは、タックルを「仮面ライダー8号」と呼ばなかったのか。
(村枝賢一版でも、同じ見解が取られている)
と、数々の興味深い事実もしくは考察が述べられているのだが、もっともページが割かれているのは、もう一方の主役である悪の秘密結社について。
「仮面ライダーは元々幹部候補として作られた」という説は、「ZX」本編や「もっとすごい科学で守ります!」でも述べられていたが、
全ての組織を操ってきた大首領の目的は「改造という手段によって、進化した人類を創り出すこと」であり、仮面ライダーが数々の組織を滅ぼしてきたことは、彼らがそれだけ優れた進化人類であることの証明でもあり、大首領にとっては予想外ではあるが、満足の行く成果でもあった。
人間ベースではない改造魔人であるデルザー軍団をぶつけ、最後に自ら仮面ライダーに立ち向かったのは、彼らへの最後の試練ではなかったのだろうか。
という解釈には、目から鱗が落ちる思いだった。
それと、
「ゲドンおよびガランダー帝国は、世界征服の準備段階にあった小結社であり、歴代ライダーあるいは悪の組織間の抗争によって滅ぼされた中小の組織が、他にも無数に存在する」
という説には、「悪の組織が無数ってことは、改造人間って、そんなに簡単に作れるのか?!」と鳥肌が立つ思いがした。
10/19
事情を明かし、管理局のダイブシステムの使用許可を求めるケントたち。そこへケントの母ナツコが現われて、「話は外で聞きました。私からもお願いします」と博士を説得する。
毎回思うんだが、いくら職員の妻子だからって、部外者が簡単に出入りできすぎないか?
特にアオイが博士のそばにいるのは、ほぼ当たり前になっているし..
ダイタリオン内部にダイブしたケントの前に、洗脳されたショウとツバサが現われ、それぞれペガシオン、ライガオンの技を使って襲いかかる。
さすがにセルアニメだけあって、オリジナルよりいい動きしている。
ダイタリオンの分析をしていたカロンは、マジカルゲートの最下層であるはずのダイタリオンサイトの、さらに下層に広がる世界を発見する。
デリトロスは、ここから来たのか?
容量測定不能の「悪のプログラム」が現われたり、防衛プログラムが巨大ロボットの姿になって人間と合体したり、「裏マジカルゲート」とでもいうべき異世界が出現したり..
なんかマジカルゲートって、人智を超えた魔界と化していないか?
(最近「魔界都市<新宿>」を読みはじめた影響かもしれんが..)
これで、あの少女が「電脳世界の女神」だったりすればバランスが取れるんだが、なんかロボットアニメというよりファンタジーアニメになってしまいそうだ。
やっとのことで対面を果たすケントとカイト。
今さらだけど、兄弟そろって変わった髪型だよな..
ところで、カイトに洗脳された様子はなく、しかも捕われていた間、ケントのウェブダイバーとしての活躍をずっと見ていたらしい。
なんでカイトだけ、データ化も洗脳もされずに都合よくダイタリオン内部にいたのかが気になるんだが、かといって今さら豹変するようにも見えんしな..
10/20
今月の「マガジンSPECIAL」の「天空の覇者Z(ツェット)」読む。
ヒトラーを愛するがゆえに、ネオZ改の新必殺技「反重力ショットガン」を総統旗艦「M」(ミレニアム)にぶつける新艦長ベイルマン。
Mを空間転移させて反重力散弾をやりすごすヒトラーだが、「力」の使いすぎによる破局の危機を悟り、空中戦車(事実上ヒトラーのファンネル)による攻撃に切り替える。
無敵のはずの空中戦車隊を次々に撃破する「抜き身」状態の天馬。ついにヒトラーを射程に捉えるが、そこへヒトラーに特殊能力を与えられた総統親衛隊「ヴァルキュリア戦隊」が参戦。
すげえ、この前(1、2)も書いたけど、このマンガ、おもしろすぎる!!
その割にはネタ帳に書く機会があまりないが。
今日の「料理少年Kタロー」のBGMに、ワンダバが使われていた。
「ウルトラマンコスモス」の裏番組で使うとは、恐るべしNHK..!!
で、次回の「ウルトラマンコスモス」は、異次元人ギギの襲撃。
これって、ダダのオマージュ? さらに「踊り場での遭遇戦」はバルタン星人ネタ..
10/21
早起きして「目がテン」から「アギト」を見て、その後に録画しておいた「激闘!クラッシュギアTURBO」を見る。
すげえ、同じ画面上で複数のCGメカが、火花散らして格闘戦している!!
クラッシュギアを操る者は、「ギアファイター」と呼ばれていた。
北斗や銀河みたいだな。
いかん。北條の態度はどう見ても、今日初めて翔一がアギトと知って驚いているとしか思えない。
翔一に事情聴取(というか雑談)をした後、逆行催眠を試みる北條。
普通それ以前に、レントゲンやCTスキャンにかけるとか、目の前で変身させるとかしないか?
翔一の本気か冗談かよくわからない話につきあわされ、小沢さんにはアギトが翔一であることをあてずっぽで当てられた上、アンノウンが現われたからと翔一を連れて行かれてしまう北條。
うわー、後でものすごい陰湿な復讐しそう..
「不完全なアギト」だからか、涼の回復って遅いな。翔一や五代雄介なら、重傷を負っても一晩眠れば治るんだが..
木野の説得を試みる沢木だが、やっぱり拒絶される。
遠回しな言い方しないで、アギトの目的とか存在意義とかを単刀直入に説明しろよ。
それに、ちゃんと名前を名乗れよ。
「かつてアギトを葬った者。これからのアギトを救う者。そして、神を裏切った者」
じゃ、わかんないって..
木野が信頼に値するかどうかで口論になる氷川と小沢さん。
尾室くんって、しゃべらなくても、ふたりの間でおろおろしているだけで、立派に「役割」を果たしている。
真島を襲うアンノウン。そこへ駆けつけるG3−X。
槍を振りかざすアンノウンを前に、高周波ソード「GS−03」を装着して駆け出すのは、確かにかっこいいんだが、あれだけ間合いがとれているんだから、最初からバルカン使えよとも言いたくなる。
GS−03をあっさり弾き飛ばされるものの、高周波ナイフ「GK−06」を抜いて槍を受け止め、GM−01の至近射撃で間合いを取るG3−X。
同じ刃物でも、06の方が小型ながら新型の分、使えるようだ。
結局GS−03は、おもちゃユーザーに「G3−Xでも旧G3の装備が使えるよ」ということを訴えるために使われたのかも。
いったん退却したものの、再び真島を襲うアンノウン。そこへ駆けつける木野アギトだが、彼はアンノウンを無視して真島と涼に襲いかかる。
ただでさえ存在感が薄い上に、今週はついに無視までされたアンノウン。
彼らの居場所って一体..
劇場版最大の隠し玉「エクシードギルス」が、次回いよいよ登場。
東映HPには「ギルス最終形態」って書いてあったけど、アギト化はするんだろうか。
どうやら警察上層部は、翔一の活動を認める方向で動くらしい。
強化服の装着員にもなれず、アギトの利用にも失敗した北條の、次の手は?
次回、沢木と一緒にいるのは、あの少年? エルロードを取り込んで若返ったのか?
10/22
カイはかつて、秘密結社「ヴォーグ」の訓練生で、そこで研究されていた「ブラックドランザー」を無断使用した際の暴走事故に巻き込まれて、記憶を失っていた。
そして今、記憶を取り戻し、さらなる力を欲するカイは、ヴォーグに利用されるのを承知の上で、ブラックドランザーを手にする。
「ベーゴマで世界征服しようとする(?)悪の組織」
「怪僧ラスプーチンが錬金術の秘法を以って完成させたベーゴマ」
なんという少年マンガ的で、バカバカしいけど、それでいて燃える設定なんだ。
では今までカイが使っていたドランザーは、ブラックドランザーのデッドコピー&ダウングレードバージョンだったということか?
次回、セレモニーマッチでアメリカチームを迎え撃つのは、「目つきの悪いカイ」?!
やっぱり、ブラックドランザーの発する邪気に取り憑かれているのか?
(なんかこう書くと、後にやっている「Dr.リンに聞いてみて」みたいだ)
10/24
無常の攻撃を受けて倒れるイーリャン。病院に彼を見舞うジグマール。
やっぱり親子なのか? でも「許せ、橘」とか「雲慶まで犠牲にして..」とか、他の部下のこともいちいち心配しているので、
イーリャンだけ特別というわけでもない?
「ホーリーの制服だと、みんなが恐がるから..」と、シェリスの着替えを持ってくるかなみ。
恐がられないかもしれないが、かなり目立つ服だなと思った。
「向こう側」への扉を開く研究に協力するよう訴える寺田あやせ。拒絶するカズマ。
「利用するのもされるのもごめんだ。それに.. シェルブリットも、あと何発うてるかわかんねえ..」
力を使うたびにカズマの右腕は蝕まれ、その侵蝕部分は、すでに肩にまで達していた。
確かに、さっきシェルブリットを実体化させた時、一度右腕が完全に分解されてから再構成が行われていた。
最終的には、あの「白と黒のアルター」のような、人間だかそうでないのかわからないところにまで行ってしまうのだろうか?
協力を拒絶されたあやせは、本土で「精製」を受けて強化された能力で、カズマを追い詰める。
なにもかもどうでもよくなり、あやせの攻撃にされるがまま、海底に沈むカズマ。
だが、亡き君島の残留思念(?)に背中を押され、ついに復活。
「死ぬのが恐いんじゃねえ、何も証しを立てないまま朽ち果てるのは、それだけは、ごめんだあぁぁっ!!」
あいかわらず、チンピラのくせに語彙の豊富な漢だ。
しかもあやせによると、海底に沈んでから20分近くも君島と言い合いしていたらしい。
それっていわゆる、臨死体験..
弟の治療を条件に、「精製」の実験体となり、さらにカズマの命を狙った寺田あやせ。
だが、戦闘のさなか、弟は死亡。あやせ自身も「精製」の副作用によって息を引き取る。
無常に殴りかかるカズマ。あやせを「精製」したことや、彼女が無駄死にだったことを口にして、とにかくカズマを挑発する無常。
だが、怒りに燃えるシェルブリットはあと一歩で届かず、カズマは開いてしまった「扉」の中へ飲み込まれてしまう。
無常矜持、あいかわらず腹立つヤツ..!!
でも、「早い時期から最前線で戦う黒幕」というのは、ちょっとだけ好感もてる..
あやせのサポートとしてビフも来ていたのだが、ビフ役の松尾銀三氏の死去によるものか、今回は叫ぶ以外の台詞なし。
げ、予告によると、なんか来週でクーガーが死にそうな感じだ。
今までのパターンからいくと、サブタイトルになったキャラやアルターは、その回に初登場するか、パワーアップするか、あるいは死亡するか、なんだよな。
再来週のタイトルが「常夏三姉妹」なんだが、ではそこで、来夏月おわり?
残り話数から考えると、彼が特撮番組でいうところの「最後の通常怪人」にあたりそうだしな。
10/25
「仮面ライダーSPIRITS」ストロンガー編・後編。
ストロンガーの前に現われた、コマンダー・ムラサメ率いる13体のサイボーグ軍団(全員ZX!)。
電パンチを受け止めて、
「オレ達を、ブラックサタンとかいう組織の旧型と一緒にするなよ」
と言っていた割には、そのすぐ後に、
「攻撃力、防御力、機動力、すべてほぼ互角。だがこの数ではかなうまい」
確かに、新組織の量産型が、旧組織の大幹部候補と互角というのはすごいことだと思うが、なんか台詞の前後に矛盾があるような。
この後ムラサメ隊は、「互角ならオレの勝ちだな」とチャージアップ変身したストロンガーによって、まずひとりが瞬殺され、ムラサメが深手を負わせたものの、雨を利用した全方位エレクトロファイヤー、自爆覚悟の超電子ウルトラサイクロンによって全滅させられた。
原作(テレビや雑誌展開)のZXは、バダン幹部になるための、訓練中の事故で記憶を取り戻したのだが、「SPIRITS」では、ここで記憶を取り戻すのだろうか。
内蔵武器を駆使して、ストロンガーをボロボロにしたムラサメZX。
マイクロチェーン、十字手裏剣、吸着爆弾と、まさに忍者のような武装だが、ふと気づいた。
「これって、われわれ一般人には忍者の武器のようにみえるけど、開発した組織にしてみれば、今までの動植物モチーフの怪人が使っていたムチ、触手、トゲ手裏剣とかを、スマートに再設計したものなのではないだろうか?」
こうして考えると、ZXとは、一般怪人の武装のほとんどを装備した、まさに組織のエリートとなるべく創られた改造人間であることがわかる。
滝和也と共に、仮面ライダーと接触すべく立花藤兵衛(と、ちょうど居候していた城茂)のバイク屋を訪れていた、インターポール捜査官、三影英介。
だが彼は、インターポールに蓄積された歴代秘密結社のデータを読みあさるうちに、次第に秘密結社側への共感を深めて行き、ついには新組織への入党を果たす。
「正義とやらの報いはなんだ? FBIの閑職(滝)に、おんぼろバイク屋のおやじ(立花)。この世に正義も悪もない。力こそがすべて。
仮面ライダー! お前たちの方こそ偽善者だ!!」
「正義」に対して、金品や地位といった報酬がないのが、よほど不満らしい。
確かに、元インターポール捜査官ともなれば、知能、肉体ともにずば抜けているだろうから、組織に入れば強力な怪人に改造してもらえるだろうな。
でも、力こそが正義というなら、ストロンガーの言う通り、いちばん正しいのは、最後に行き残ってる仮面ライダーってことになるぞ。
順番どおり、次回はスカイライダー、筑波洋。
すでに「神敬介、城茂と接触する滝和也」という原作にない対面が行われているが、このままいくと「立花藤兵衛と谷源次郎のWおやっさん」も実現するかもしれない。
10/26
ケントらの活躍で、ダイタリオン、ペガシオン、ライガオンが倒され、洗脳されていた倉知ショウ、原ツバサをはじめとする全ての子供たちが解放された。
だが、回収できなかったダイタリオンはデリトロスによって復活し、ダイバーランドの爆破に使うつもりだったジャギ爆弾を抱えて、マジカルステーションに特攻。ケントの到着を待たずに出撃したグラディオンは、ダイタリオンを抱えて飛び去り、大爆発の中に消えた。
まるで、実写版「ジャイアントロボ」の最終回のようだった..
来週は総集編らしいが、状況が状況なので、今後の展開の伏線も張られていることだろう。
果たしてグラディオンはいかにして復活するのか。EDに登場する、巫女か女神のような姿の少女は何者なのか。ダイタリオンまで正義の戦士に戻ったら、デリトロスは今度こそ直接攻撃に出てくるのか。など、興味が尽きない。
これでCGアニメが「ゾイド」や「クラッシュギア」なみに動けば、マシになるんだが。
ところでダイタリオンは、デリトロスの侵攻以前から、自らを「時の神」と名乗っていたくらいだから、味方になっても態度がでかくて、グラディオンたちとなかなか協調しなかったりして。
そこら辺の調整を、ウェブダイバーの倉知ショウがなんとかするのか?
ふと思いついた。
最終決戦を「ついに現実世界に出現するデリトロス。それを追ってウェブナイトたちも実体化」というシチュエーションで行なう。その際、実体化のどさくさ紛れに、両者をセルアニメで描いてしまえば、最大最後の戦いをOPアニメなみのクオリティで実現できるのではないだろうか?
◆でも、デリトロスの目的って、現実世界に出ることなのか? そもそも最終目的自体がはっきりしないし。
10/27
「ウルトラマンコスモス」を見る。
・チームアイズの新装備を狙い、SRCの研究所を襲う、異次元人ギギ。
着目点は悪くないが、防衛軍やSRCの本部を襲う方が先なのでは?
・研究所との通信中、突然回線が途絶したのに、のんきに構えているチームアイズ。
・2千億人の同胞を地球に移住させるため、地球人に百分の一にミクロ化して暮らせと迫るギギ。
どういう生活習慣なのか知らないが、地球上に地球人サイズの生物が2千億も住めるのか?! まず自分たちがミクロ化した上で、地球に住ませてくれと頼むべきだろう。
・研究所にテックサンダーで駆けつけるフブキ隊員。あまりに静かなのを怪しんだ彼は、いきなりビームをぶっぱなす。
「建物は狙っていない」って言ってるけど、もしギギが研究所にバリヤーを張ってなかったら、付近の山林が燃えていたんじゃ..?
・ギギが使っている転送機を発見するヒウラキャップは、これを壊せばギギがこの次元に安定できなくなるはず、と、いきなり鉄パイプでぶっ壊す。
次元と次元をつないでいる精密機器を、そんな力任せに壊していいのか?!
・確かにギギは侵略しに来ていたわけだが、絶滅に瀕した2千億の同胞を救うという切実な目的があったわけだし、別に殺さなくとも、ウルトラマンの御都合主義的ともいえる超能力で強制送還してもよかったのではないか?
・チームアイズの新装備が登場したというのに、その装備をろくに活躍させないなんて、スポンサーが怒らないか?
(異星人を識別するカメラだけは使われたが、ギギの変身を見抜けないという、別の意味ですごい活躍ぶりを見せた)
今回は「ヒウラキャップはおおざっぱな性格」「完璧を目指してぴりぴりするより、おおざっぱに生きた方がいい」という話だったんだが、脚本もすごくおおざっぱだったような。
「料理少年Kタロー」を見る。
スナック菓子が主食という超偏食の同級生、通称ヒデQの面倒を見ることになったKタローたち。
だが、彼らの努力もむなしく、ヒデQは偏食、特にピーマン嫌いを治そうとしない。
そんな中、ヒデQは夢を見る。食糧難に陥った未来の地球で、飢餓に襲われる自分や人々の姿を。
夢からさめたヒデQは、御都合主義的(笑)スピードで偏食を克服し、さらに、将来は農林水産大臣になって食糧難の未来を変えると宣言する。
夢の中で見た、未来の新聞。その日付は、20年後..
政府機関があってないようなこのご時世、たとえドラマでも、日本を救おうとする子供が現れるというのは、胸がすく思いがした。
10/28
ピンチに陥るガオレンジャーを見て、走り去る風太郎。その直後、彼が去って行った方向から、5体のゴッドパワーアニマルが現われ、ガオゴッドに合体。ガオレンジャーを救う。
ガオゴッドは千年前の戦いで肉体を失い、今では天空から見守ることしかできなかったはず。
風太郎は、ガオゴッドの生まれ変わりなのか? 復活前のガオベアーとガオポーラーが、少年の姿をとっていたという実例もあるしな。
ラセツ、風太郎の登場以来、終盤に近づいてる割にはお笑い路線に傾いてる「ガオレンジャー」だが、やっと核心に入りはじめたな。
小沢さんにアギトの正体を問う氷川。返ってきた答えは、
「アギトは、あなたの身近にいる人物よ」
北條に「あなたがアギトですか?」と問う氷川。返ってきた答えは、
「アギトは、あなたの身近にいる人物です」
次は尾室くんにあたるのか? と思ったら、なんと河野さんにあたろうとして..いくらなんでも違うことに気づいてやめる氷川くん。
北條がアギトだったら、G3やV1にあれだけ執着するわけないだろう。
小沢、北條にアギトの正体を問う氷川。返ってきた答えは、ふたりとも、
「津上翔一をどう思う?」
「どうしてここで、津上さんが出てくるんですか?!」と怒る氷川くん。
やっぱり氷川くんだ。
アギトが複数存在することを知り、ある確信を固める北條。
小沢さんにひざ蹴り食らわされたことまで低次元と言わしめる、その確信とは?
真島と涼の前に沢木が現われ、涼を救うには、真島の中のアギトの力を彼に渡すしかないと告げる。
力を渡すことを了解する真島。沢木の手の梵字が光り、真島の身体が光に包まれる。
その光の中から、なんとあの少年(ただし白服)が現われ、涼の体内へと入っていく。
あれが、沢木の言う「アギトの種」?!
「アギト」とは、「人間の体内に神を宿す事」なのか?!
映画館に木野を呼び出し、説得を試みる真島。
上演されていた映画は、嵐が吹き荒れていたりクジラが泳いでいたりと、あかつき号事件を暗喩しているように見えた。
真島と涼を襲う木野アギト。G3−Xと翔一アギトが駆けつけるが、木野アギトはGM−01を奪ってG3−Xと翔一アギトを銃撃し、生身の涼にも筒先を向ける。
ナマモノ系ライダーがメカ系ライダーの武器を持つのは、美しくない。
木野アギトの猛攻に変身を解かれる翔一。アギトが翔一と知って動転する氷川。
絶体絶命の状況の中で、ついに力が目覚め、新たなギルスへと変身する涼。
いつもながら、劇的で気合いの入りまくった変身シーンだ!!
次回、木野アギトVSエクシードギルス。
「こいつとは、俺がケリをつける!!」
変身した状態でまともな日本語しゃべるのって、エルロードから翔一を助けて「ついてこい」って言った時以来だな。
次回、ついにまともな共同戦線を張る翔一アギトと氷川G3−X。
「氷川さん、オレに考えがあります!!」
東映HPによると、どうやら高速のジャッカルロードを狩るために、スライダーモードにバルカン抱えたG3−Xを乗せて飛ばす気らしい。
このシーン。ギルスも木野アギトも映っていなかったんだが、どうしたんだろう?
場所が場所だけに、激戦の末、ふたりとも海に落ちて行方不明?
アギトとG3−Xが、翔一と氷川の時と同じようなお笑いトークをしないか、ちょっと心配だ。今週は、出撃した翔一に、装着を終えた氷川が追いついて「スピードの出し過ぎですよ」だったからな。変身してるのが片方だけならまだ許せるんだが。
エクシードギルスが今週初登場ということは、劇場版では、すでに3人ともお互いの正体を知っていたという事か?!
そういえば、拉致された真魚を救出するためにG3ユニットが研究所に駆けつけた際、小沢さんは先に潜入をはじめていた翔一たちを見て、「どうやら先を越されたようね」と、あまり驚いてなかったよな。
劇場版を見た時から、DVDが出たら買うつもりでいたけど、「3人ともお互いの正体を知っている」という前提で見直すというのも、一興だろうな。
10/29
今週の「ベイブレード」を見る。
セレモニーマッチ第1戦。ロシアVSアメリカ。
ロシアチームの一員として現われたカイは、ブラックドランザーでアメリカチームを全滅させ、さらに彼らの持つ聖獣まで奪い取ってしまう。
この後戦う中国チームも同じ運命をたどるとすると、聖獣とプライドを取り戻すため、米中両チームが、持てる技術の全てを駆使して日本チームに特訓をつける、という展開がありそうだな。
10/30
フジテレビで「ヘルシング」がアニメ化されたが、こっちでは放送していないので、すでに買ってある1、2巻と、買ってきた3、4巻を読みふけった。
作者の平野耕太氏は、作品にメッセージや警鐘を込めるような高尚な(あるいは偉そうな)作家ではないんだが、それでも、作中に描かれるおびただしいまでの狂気と殺戮の中にも、真実が描かれているような気がした。
「この世には、話し合いの通じない連中がいる」
「この世には、人殺しが大好きな連中がいる」
「この世には、かけがえのない命と同様に、あってはならない命、なくならなくてはいけない命が、確かに存在する」
なんというか、話し合いも改心の余地もない腐れ外道どもを、反則的に強くて凶悪な主人公が問答無用に叩き潰すところに、爽快感を覚えるマンガである。
ところで、ヴァレンタイン兄弟の兄の方って、本編では全く名前を呼ばれてないな。
あとがきマンガでようやく、「ルーク・ヴァレンタイン」と名前が出ている。
そういえば、少佐と大尉と博士も、悪の組織の首領と大幹部のくせに、いまだに本名不明だよな。
人工的な手段で吸血鬼化を遂げた「最後の大隊」はナチ残党なんだけど、本編でも描かれている通り、目的は「戦争を楽しむこと」であり、手段そのものが目的化しているといっても差し支えない。具体的な目的があるとすれば、「最強の吸血鬼であるアーカード(中田譲治、大教授ビアスで有名)を倒すこと」くらい。
ここまでユダヤ人がどうとか、アーリア人種がどうとか、もっともらしい理屈をこねない殺人集団も珍しいな。同じナチ残党といわれるショッカーでさえ、いちおう「選ばれた改造人間たちによるユートピア建設」という一種の選民思想があったのだが、「最後の大隊」の場合は、吸血鬼化でさえ、戦争や老衰で死なないため、強大な戦闘力を得るための「手段」に過ぎないのではないだろうか。
そういえば、ヘルシング機関も、正式名称が「王立国教騎士団」という割には、ヴァチカンに比べてあまり宗教色がないな。
2000年近く前から「化物も異教徒も、人間ではないから殺してもかまわない」という価値観で行動しているヴァチカンと違い、ヘルシング機関の設立は約100年前、しかも主な任務は対吸血鬼戦闘のようなので、ヴァチカンほど極端な宗教差別感情はないのかもしれない。だからこそ、対吸血鬼戦闘の切り札に、吸血鬼であるアーカードを用いるという決断に踏み切れたのかもしれない。
あとがきでも触れられていたけど、確かに初期と最近とでは、アーカードの人相が全く違う。
おまけに、初期では婦警(折笠富美子)に対して結構親切だ。彼女が吸血鬼になってからの最初の実戦では、長々距離射撃を成功させた後に「よくやった」と誉めているし、アンデルセン神父(野沢那智)の「銃剣弾幕」で蜂の巣ならぬ剣山状態にされた時も「いま抜いてやる。動くな」と声をかけている。
その後は、一方的に叱るか命令するかで、会話自体が少なくなっているような。
他には、ヘルシング家執事のウォルター(清川元夢)の態度にも変化があるな。
初期はアーカードに対しても、彼の執事であるかのように慇懃に振る舞っていたが、「50年ほど前に、アーカードと共にナチスの吸血鬼研究機関を壊滅させた」という話が出てからは、タメ口の間柄に変わっている。
あと、ヴァチカン特務13課「イスカリオテ機関」について、当初は「ヴァチカン唯一にして最大の戦力」と書かれていたが、4巻では、
「先程、教皇猊下の命を以って動員令が下された。マルタ騎士団、聖ヨハネ騎士団、ホスピタル騎士団、聖ゲオルギオ槍騎士団、および、スイス傭兵団の本営もこちらに移動させた」
いったいヴァチカンには、どれだけの軍事組織があるんだ(笑) というか、連載初期の平野耕太は、スイス人傭兵部隊という実在するヴァチカン防衛軍の存在を知っていたのだろうか(笑)
要は、平野耕太作品は、寛大な姿勢で楽しまなくちゃダメ、ということやね(笑)
10/31
なんとか事の真相を知ろうと、イーリャンに頭を下げる瓜核。
「覚悟はあるの?」
「こいつをお前にやってもいいっ!!」と、今まで誰にもさわらせようとしなかった自分のスイカを差し出す瓜核。確かに覚悟はあるらしい。
でも、来夏月や雲慶が、イーリャンの言う「覚悟」があって行動していたようには、とても見えないんだが..
瓜核が全てを知った時、彼は劉鳳らの敵、味方、どちらにまわるのか。
水守奪還の命令を受け、水守とあすかを襲うビフ。
あすかの「エタニティ・エクストラショット」による精神操作を受付けず、輸送機のオペレーターの指示に忠実に従っていたところを見ると、どうやら寺田あやせと違って、洗脳処理を受けているらしい。
そういえば、台詞も「ハンマァァァァッ!!」だけだったよな。
アーチェリー状のアルターでエタニティ・エイトを一点集中で撃ち込む「エタニティ・エクストラショット」は、ガオレッドのファルコンサモナーや、たまおのオーバーソウル「キューピットさん」みたいでかっこよかった。
カズマの前に立ち塞がり、「ラディカル・グッドスピード脚部限定」(本人の台詞のまま)で襲いかかるクーガー。
自分の命と引き換えに、カズマに選択と決意を迫っているようにも見えるんだが、彼のことだから、ちゃっかり最後まで生き延びそうな気もしなくはない。
◆さすが、何事にも素早いクーガーだけあって、カズマの決意を確かめるや否や、すぐにカズヤをかなみたちの所へ送り届けた。
次回は、「ひとりで村を守るシェリスに襲いかかる来夏月と三姉妹、そこへ駆けつけるカズマと劉鳳」という、いかにも少年マンガ風の燃える話らしい。