□□□□□□□□ NO.1 ディスクドライブの使用 □□□□□□□□ 1.記述内容のご紹介   ・ディスクの初期状態 ……………… 2.参照   ・初心者が冒し易いミス …………… 3.参照   ・効率的使用のために ……………… 4.参照 2.ディスクの初期状態   購入時の状態のパソコンでは、ディスクとしてはCドライブ、Dドライ  ブと2つのドライブがあるのが通常です(希にCドライブのみの場合もあ  り)。   @ Cドライブ      Windowsのオペレーティングシステム本体をはじめ、各種の初期     設定情報や管理情報、添付ソフトウェア本体、作業用フォルダ等が     収録されています。   A Dドライブ      利用者向けのドライブですから、購入直後はゴミ箱がある程度で     ほとんど空の状態です。   B ドライブの状況      エクスプローラにて、ドライブ名を右クリックしてから『プロパ     ティ』を選択することにより、      ・使用されている部分の大きさ      ・空いている部分の大きさ     を知ることができます。 3.初心者が冒し易いミス   @ 状 態      Dドライブはがらがらに空いているのに、Cドライブがパンク寸     前とアンバランスになっている。   A 原 因      パソコンを購入したままの状態で使い続けている分には、まずこ     のようにはなりません。      <第1の原因>        ソフトウェアのインストールです。        購入したソフトウェアをインストールする際に案内に従って       初期値の選択を続けるとCドライブの『Program Files』に登       録されるようになっています。        従って、上記のような操作で多数のソフトウェアのインスト       ールを反復すれば、Cドライブにのみ集中する事になります。      <第2の原因>        Cドライブにインストールされたソフトウェアが作成したデ       ータファイルです。        ファイルは、『名前を付けて保存』の指示により作成されま       すが、その登録場所の指示で初期値を選択すると、そのソフト       アウェが登録されているフォルダに登録されることになります。      上記のように、ソフトウェア本体も作成したデータファイルもC     ドライブというわけですから、前記のようなアンバランスになるこ     とが容易にご理解戴けたと思います。              B 対処法     前記のようなアンバランスになってしまった場合の対処法は概ね次    のとおりです。     ・データファイル      エクスプローラを使用して下記の何れかにより、他のドライブに      移動させます。       ・元のファイルの切り取りと貼り付け       ・元のファイルのコピーと貼り付け、元のファイルの削除     ・ソフトウェア本体      データファイルのような移動方法はほとんど不可能ですから他の      ドライブにインストールし直してください。      この時、インストール先のフォルダ名を求めてきますが、         Program Files → 任意のフォルダ名      というように初期値を変更することが大切です。      指定した名前をもつフォルダがなければ、自動的に作成してくれ      ますから心配はご無用です。      <ご参考>       ソフトウェアのインストール先や、そのソフトウェアの動作に 関する初期設定情報、種々の管理情報は『レジストリ』と呼ば       れる特殊なファイルに保持されています。       データファイルのような方法で本体を移動しただけでは、その       ソフトウェアは絶対と言っていいくらい正常に動作しません。       その理由の主なものは次のとおりです。        ・そのソフトウェアの所在とレジストリ内の情報の不整合        ・そのソフトウェアが動作する時に使用するファイルの情報         の不整合       『レジストリ』を手作業で書き換えることもできますが、ご利       用のパソコンが動作しなくなる等の危険を伴いますから、お勧       めできません。   C 予防策     次の2つの予防策が考えられます。     ・ソフトウェアのインストール先の指定      前述のとおり、新たなソフトウェアのインストール時にインスト      ール先のフォルダ名の初期値を他のドライブのフォルダに変更す      ることで予防できます。         Program Files → 任意のフォルダ名(他のドライブ)     ・ファイル作成時の収録先の指定      『名前を付けて保存』の指示をする際に、収録先のフォルダを指      定することで予防できます。      この場合は、予め収録先のフォルダをエクスプローラで作成して      おくことが必要です。      使用目的に沿ってフォルダを作成しておけば、上記のような予防      策という意義だけでなく、ファイルの所在の明確化にもなり、後      々のファイルの利用でも迷うことなく操作が進められます。   D ご参考     パソコン使用上ではあまり意識することがありませんが、次のファ    イル等の存在情報についてご理解ください。     ・レジストリ      前述のとおり、種々の大切な情報が収録・管理されています。      通常Cドライブに2つが1組となって保持されています。各ファ      イルは40MB前後で、同一の大きさです。      レジストリの収録先は変更できません。     ・スワップファイル(ページファイルとも呼ばれます)      このファイルは種々のソフトウェア(プログラム)の実行中の待      避場所として使用されます。      プログラムは、メモリ内にて実行されますが、限られたメモリ容      量で多数のプログラムを実行するということではメモリの絶対数      が足りませんから、それぞれのプログラムはメモリに対して頻繁      に出し入れされ実行されます。      このファイルは、プログラムがメモリから追い出される時にその      待避場所となります。      このファイルは、通常Cドライブに設定されていますが、コント      ロールパネルから他のディスクドライブに変更することも可能で      す。ファイルとしての大きさは60MB〜400MBです。     ・キャッシュフォルダ      このフォルダは、インターネットのご利用でブラウザソフトが画      面表示のために取り込んだ種々のファイルの収録に使われます。      このフォルダの収録場所(収録に使用するフォルダ)の指定は、      ブラウザソフトの設定に際して行いますが、ご使用のブラウザソ      フトによって指定方法が異なります。      ・InternetExplorerの場合       コントロールパネルから、『インターネットオプション』を選       択して行います。このファイルの収録場所の初期値はCドライ       ブになっていますから、無指定であればCドライブが使われま       す。      ・NETSCAPEの場合       ブラウザの『編集』のコマンドから『設定』を選択して行いま       す。このファイルの収録場所の初期値はブラウザソフトが収録       されているフォルダですから、ブラウザソフトがCドライブに       収録されているのであればこのファイルも同様にCドライブに       収録されます。      その他、次のようなファイルもディスクドライブに収録されます。       ・メールファイル       ・ニュースファイル       ・各種のプログラムが動作時に作成する一時的なファイル      各種のプログラムが動作時に使用する作業場所のフォルダについ     ては、当該ショートカットのプロパティ(ショートカットアイコン     を右クリック)から参照や変更が可能です。 4.効率的使用のために  (1)背 景     ディスクドライブについては前述のような操作により、その使用状    況や空き状況が分かりますが、それぞれの大きさは合計値を持って示    されています。     ディスクドライブは初期状態では連続した大きな空き領域になって    いますが、ファイルの作成や削除、更新等を頻繁に繰り返せば、空き    領域が減少するばかりでなく、空き領域のこま切れ度が高くなります。    空き状況としての数値は同一でも、それが1つ1つの小さな空き領域    の合計値であることをご理解ください。    ※1万円を考えた場合、1万円札では1枚ですが1円玉では10000枚     となり、その携帯や計数等での非能率がおわかり戴けると思います。  (2)影 響     空き領域のこま切れ度が高くなると、ディスク上のデータやプログ    ラムの読み書きに多大の時間を要することになり、プログラムの実行    時間の伸びや応答時間の伸びとなります。  (3)改 善       前記のような状態を改善するには、1つ1つの小さな空き領域を大     きなものにまとめることが必要ですが、この作業はWindowsに添付さ    れているデフラグソフトを使用して行うことができます。  (4)デフラグソフト    @ 実行方法      下記の何れかによります。      ・エクスプローラ        ドライブ名を右クリック→ツール→最適化→最適化する      ・ファイル名を指定して実行       デフラグソフトのファイル名を直接入力する(defrag.exe)。    A 実行要件      ディスク内のファイルの全面的な配置換えとなりますから、他の     ソフトを全て終了させておくことが必要です。      この作業を実施する場合は、スクリーンセーバーも外しておきま     す。    B 所要時間      所要時間は、ディスクの大容量化に加えてディスクの使用状況に     も依存します。1時間単位の時間がかかることを覚悟しておきまし     ょう。    C 作業の準備      所要時間の短縮と成果の向上のため、デフラグソフトを実行する     前に      ・無用なファイルを削除する      ・ゴミ箱を空にする      ・前述のキャッシュフォルダを空にする     等の作業を実施しておきます。      また、この作業は危険を伴いますから、大切なファイルをこの際     にバックアップしておくとよいでしょう。      ※誤動作があった場合、ディスクの内容がメチャクチャになりま       すが、パソコンを使い始めて約6年本件関係のトラブルは1度       もありませんでした(1度でもあっては困りますが………)。    D 作業周期      1ヶ月に1度とか、3ヶ月に1度というように定期的に実施する     よう計画しておくのがよいでしょう。    E ドライブの使い分け      ディスクドライブが多数存在するのであれば、       ・Windowsを始めとする常用ソフト用ドライブ       ・データファイル用ドライブ       ・作業用ドライブ     というようにその使用目的を限定して運用なさるとよいでしょう。   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□