太陽電池充電ELファイバーシステム
約2年前に開発しましたが公開していませんでした。
太陽光発電システムのご紹介を機に公開します。

製作・著作: (有)テクノアート
 (初版:2011年6月15日)

[6Vシステム]


6Vシステムの試作品(ニッケル水素充電式電池パックを接続した例)

[システムのブロック図]
誰でも考えられるシステム構成かも知れませんが、表面実装の極小回路部品を使用してシステムを実現するのはそれなりの努力が必要でした。


システムブロック図

[システムの特長]
このシステムは、たとえば救命胴衣などに取り付けたELファイバー(蛍光表示ファイバー)を、昼間に充電式電池に充電してあったエネルギーを使用して、夜間または緊急時に点灯させるシステムです。ELファイバーの全長は最大5mで、インバータは外付けになります。
下記のような主な特長を持っています。DC-DCコンバータとコンパレータはリニアテクノロジー社の標準ICで、太陽電池パネルは(株)太陽工房の特注品です。

  • DC-DC昇圧コンバータにより電池が消耗して電圧が低下してもファイバーの明るさは変化しない

  • 過充電防止回路により太陽電池からの過充電による電池の性能劣化を防止

  • 太陽電池が充電可能な電圧に達したことを赤色LEDで表示

  • 過放電防止機能によって電池寿命の劣化を防止

  • バッテリ電圧チェックによりバッテリ電圧の状態を2色のLEDで表示

  • 「ラストチャンススイッチ」により、充電式電池の寿命劣化を無視したり乾電池を使用した場合の使い切りが可能

  • Ni-Mh充電式、Ni-Mh充電式パック、および乾電池の使用が可能

  • 自己消費電流は2.8mA (スイッチオフ時は280µA/4.8V)


[3Vシステム]


3Vシステムのの試作品の全容とPCBのパターン面


システムブロック図

このシステムは、たとえばヘルメットなどに取り付けたELファイバーを、昼間に充電式電池に充電してあったエネルギーを使用して夜間に点灯させるシステムです。ELファイバーの全長は最大70cmで、インバータを内蔵しています。DC-DCコンバータとコンパレータはリニアテクノロジー社の標準ICで、太陽電池パネルは(株)太陽工房の特注品です。
下記のような主な特長を持っています。

  • DC-DC昇圧コンバータにより電池が消耗して電圧が低下してもファイバーの明るさは変化しない

  • 過充電防止回路により太陽電池からの過充電による電池の性能劣化を防止

  • 太陽電池が充電可能な電圧に達したことを赤色LEDで表示

  • バッテリ電圧チェックによりバッテリ電圧の状態を2色のLEDで表示

  • 点灯モードは、連続点灯または約0.5秒間隔の点滅(デフォルト)を選択可

  • 「乾電池スイッチ」により、充電式電池の寿命劣化を無視したり乾電池を使用した場合の使い切りが可能

  • Ni-Mh充電式、Ni-Mh充電式パック、および乾電池の使用が可能

  • スイッチオフ時の自己消費電流は200µA/2.4V以下

システムの技術移転にご興味がありましたら、弊社の電子技術部にお問い合わせください。

 または 

このホームページのすべての内容について無断掲載や転用をお断りします。