充電式電池の容量チェッカー

 

(参考資料:Oikabio ZB2L3バッテリーテスター LEDデジタルディスプレイ 18650リチウムバッテリー電源テスト抵抗鉛蓄電池容量=アマゾンの表記) 

この製品について

負荷を制御して測定された放電容量の結果をリアルタイムで取得するツールです。容量計測の単一機能を有し、最大9999Ah9999000 mAh)の容量をサポートします。
最大放電電流の15V/3Aは、放電電圧に基づいて放電電流を約300mAに制御します。
ZB2L3放電型バッテリー容量テスターは1.212Vの外部バッテリー電圧に対応しており、18650型充電電池やその他の電池のテストを行えます。適切なバッテリーの放電終止電圧を自動的に識別しますが、独自に手動で設定することもできます。

使い方
操作ボタンはOK・+・−の3つだけです。
1. 付属の2個のセメント抵抗(7.5Ω/5W)を抵抗端子に並列接続します。
2. 放電する電池の極性を間違えないように入力端子に電池を接続します。
3. マイクロUSBケーブルをコネクターに接続するとLEDディスプレイに電池の電圧が表示されます。
4. +または−ボタンを押すとP  X.Xと放電終止電圧値が表示されるので、+・−ボタンを押して電圧値を設定します。設定値の下限は0.5Vで上限は12Vです。
5. 挿入されている電池電圧より大きな放電終止電圧を入力したり、電池を入れないで放電終止電圧を設定したりするとエラー表示になります。
6. OKボタンを押して数秒すると、電流容量値・放電電流値・現在の電池電圧値が順次表示されます。
7. 放電が終わると測定された電流容量の表示が点滅します。OKボタンを押すと点滅が停止するので、電池を取り出して充電器で満充電してください。そのまま放置すると電池性能の劣化につながります
8. もう一度OKボタンを押すと電池電圧(少し回復した値)が表示され、OKボタンを押すと0.00の表示になります。
9. 他のチェックする電池を入れるとその電池の電圧が表示され、OKボタンを押して前回の放電終止電圧設定でよければもう一度OKボタンを押すと、約4秒で測定を開始します。
10.  作業を終了するときは、USBケーブルと電池を取り外してください。

製品の仕様
供給電圧:DC4.5V6V(マイクロUSBコネクター)
動作電流:70mA未満
電圧解像度:1.00V15.00V、分解能0.01
放電終止電圧範囲:0.5V11.0V
最大電流値:3.000A、分解能0.001A
最大電圧測定誤差:<1%、±0.02 V
最大電流測定誤差:<1.5%、±0.008A
最大バッテリー容量範囲:9999Ah1Ah = 1000 mAh)で浮動小数点表示
寸法:‎7 x 4 x 2 cm
重量:27
材料:金属+ PCB
色:ブルー

パッケージ内容:
1X バッテリー容量テスター
2X 負荷抵抗(7.5Ω/5Wのセメント抵抗。2本を並列接続)
4X 取り付け間座
注:光の反射などによって、実際の商品の色やサイズとウェブサイトの色やサイズが若干異なる場合があります。

注意事項

  1. 放電中に負荷抵抗が高温になります。やけどなどにご注意ください。

  2. 電圧測定の精度を向上させるために、この回路は特別に設計されたDCバイアスを与えられており、端子台が接続されていないときに小さな電圧を示しますが、これは実際の測定には影響しません。入力端子が接続されている場合0.000が表示されます。

  3. 負荷抵抗の選定方法:オームの法則に従い、選定抵抗値=電池電圧÷予想放電電流で、抵抗の電力は電池電圧に予想放電電流の二乗を掛けた結果以上になるように選びます。

付録:

筆者が使用している容量チェッカー

【容量測定データの実例】
3.7Vのリチウム18650型電池は放電終止電圧を3.1Vに設定
2.5V
1.2VAAおよびAAA充電池は放電終止電圧を1.0Vに設定
 

電池

定格容量

最小値
mAh

最大値
mAh

平均値
mAh

JIANGXI 18650リチウム充電池 6

3.7V/2000
mAh

1686

2025

1914
96%

XTAR 2.5Vリチウム充電池6

1.5V/1800
mAh

1642

1733

1683
94%

PANASONIC 1.2V
Ni-Mh(AA
)エネループ
*1

1.2V/1900
mAh min.

 1516

 1814

 1707
90%

PANASONIC 1.2V
Ni-Mh(AA
)エボルタ
*2

1.2V/2000
mAh min.

 1671

 1712

 1687
84%

PANASONIC 1.2V
Ni-Mh(AAA
)エボルタ
*3

1.2V/650
mAh min.

543

528 

 536
83%

*1:2010年 *2:2009年製 *3:2018年製

13年前に購入したエネループで2012年に一度充電しておいたものが、現在でも89%のエネルギーを蓄えているのは驚きです。エボルタは自己放電が大きく、容量チェック前に満充電しました。

『パナソニックに買収された三洋電機』が開発したニッケル水素充電池のエネループは、電圧こそ1.5Vに及ばないものの、Ni-Cd電池のようなメモリー効果がほとんどなく、自己放電もごく小さな電池です。パナソニックは自社開発のニッケル水素充電池のエボルタと共に2本立てで販売していました。
タイプNo.も、エネループHR-3UTG(2010年製)、エボルタHHR-3MRS(2009年製)、HHR-4MRS、HHR-4LWS(2012年製)、BK-4HLDなど最近のモデルを含めると多くの製品展開があるようです。
ところが2023425日からエネループの特徴である低自己放電特性とくり返し使用回数を低下させることなく容量拡大を実現したモデルを開発し、パナソニックの充電池ブランドの名称が「エネループ」に統一されました。この結果パナソニックの乾電池エボルタNEO、エボルタと同様にパッケージは環境に配慮した紙主体のものを採用し、包装材料の使用量を約4570%削減しています。
容量2,500mAhのハイエンドモデル「エネループ プロ」、2,000mAhのスタンダードモデル「エネループ」、1,050mAhのお手軽モデル「エネループ ライト」が用意されます。なおパナソニックではハイエンド乾電池「エボルタNEO」などは引き続き取り扱うということです。

容量表記にインチキが多いと言われる中華製電池ですが、このような同じ中華製のチェッカーを使用すればそれを発見することができます。

ちなみに家の中を探してみると、実に多くの小型蓄電池が見つかりました。

(製作:テクノアート)