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Last Update 2016.09.08

2015年夏 四国地方ダム巡りツーリング

 四国(主に香川)で増加したダムカード収集のために立案。

 当初は香川周辺で1泊して戻る計画だったのだが、徳島などのダムがそれだけのためにまた出直すには遠いので、滞在日数を伸ばして高知・徳島の追加ダムについても回ることにした。高知を無理して入れたため、2日目の行程がかなり窮屈であり、C/I時刻に間にあうフェリーに乗船できる時刻を調べて途中打ち切りも視野に入れた計画となった。

ルート

広島~山陽自動車道/瀬戸中央自動車道/高松自動車道~さぬき豊中IC~R11~県道240~粟井ダム~県道8~五郷ダム~県道8/県道9~豊稔池ダム*~県道9/県道8~R11~大野原IC~高松自動車道/高知自動車道~伊野IC~R33~県道6/県道33~鏡ダム~県道33/県道6~R33~伊野IC~高知自動車道~南国IC~R32~県道31~R195~県道220~永瀬ダム~県道217/県道49~R195~県道31~R195~県道31~R32~南国IC~高知自動車道/徳島自動車道~徳島IC~R11~県道40/県道220~旧吉野川河口堰~徳島(泊)

R192~R11~R55~県道16~正木ダム~県道16/県道22/県道19/県道22/県道24~R55~県道284~福井ダム~R55~県道24~R55~R11~県道39/県道29~今切川河口堰~県道29/県道221~R11~徳島IC~徳島自動車道~土成IC~R318~宮川内ダム~R318~R377~五名ダム~R377~県道132~大内ダム~県道132/県道10/県道2~大川ダム~県道2/県道10~R11~県道34~千足ダム~県道34~R11~県道40~引田IC~高松自動車道~津田寒川IC~県道37/県道141/県道264~門入ダム~県道264/県道279/県道3~前山ダム~県道3~R377~R193~椛川ダム~R193~県道7~内場ダム~県道7~R193~R377~県道39~田万ダム~県道39~R377~長柄ダム~R377~R193~R11~R30~サンポート(高松港)~小豆島フェリー(???)~土庄港~土庄(泊)

県道26/県道252~殿川ダム~県道252/県道26~吉田ダム~県道246/県道26~R436~粟地ダム~県道29~内海ダム~県道29~R436~土庄港~両備フェリー(にゅうおりんぴあ)~新岡山港~県道45~R2~早島IC~山陽自動車道~広島

走行距離 1,193km+海路(45.5km)

1日目

出発

 朝5時起床、最後の荷造りをする。残念ながら天気は予報どおりの雨、交通状況は問題なさそう。

 今回は最初から雨具を着用、6時頃に出発。ガソリンも事前に満タンにしてあるので、そのまま高速道路ICへ向かう。福山SAで事前に予告のあった工事(山陽自動車道 笠岡IC~福山東IC間(上下線)昼夜連続車線規制)による渋滞状況を最終確認。特に渋滞に巻き込まれることなく、山陽自動車道・瀬戸中央自動車道を走り抜けた。

四国路・香川

 瀬戸中央自動車道では横風が強く、針路維持に少し気を遣った。高松自動車道をさぬき豊中ICで降り、香川県西部の3つのダムを目指す。ダムカード配布は2基だけなのだが、下調べ中にすぐ近くに有名なダムがあることが判明。せっかくなので寄ることにしたのだ。

 まず粟井ダム。管理事務所へ行くと「巡回中」と掲示。30分程係員が戻るのを待つ間ダム天端などをうろうろする。

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 林道を抜けて五郷ダムへ向かう。ここは特に問題なく入手できた。五郷ダムからの帰りに県道9号に入り、寄り道先の豊稔池ダムへ向かう。

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 豊稔池ダムは、大正時代に造られた現存最古の石積マルチプルアーチダムで国の重要文化財。ダムマニア(著:宮島 咲)の「これだけは訪問したいダム セレクト10」の1番に挙げられているものだ。ダム下の減勢工(?)も石造りのプールのような感じで雰囲気が違う。ダムカードは配布されていないもののその雰囲気は寄る価値ありだと思った。

四国路・高知

 予定のダム見学を終え、大野原ICから再度高速道路に復帰、一路高知へ向かう。高知は非公式の1基と公式1基。伊野ICで降りてからまず鏡ダムへ。この記事を書くために検索をしていたら、昨年の夏の大雨時の対策で「ただし書操作」を実施したことがあるらしい。これについて新聞記事やまとめがあったのでリンク(高知新聞 - 豪雨の中で鏡ダム越流をギリギリ回避した高知県職員 放流量を巧みに操作(googleキャッシュ)grape - 洪水も決壊も起こさない!鏡川の洪水を防ぐため鏡ダムがギリギリの調整を継続中)。ダムに町が守られているということにも感謝したい。

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 ここで針路を反転、南国ICまで高速を使ったあとR195を東へ、永瀬ダムへ向かう。ダムへ向かう県道220へ分岐してからしばらくすると、けっこう大きな落石による復旧工事部分があった(通行止めでなく良かった)。

 永瀬ダムは5つあるゲート全てから放流していた。管理事務所から周辺を見ると、対岸に良い角度で見ることが出来そうな場所を発見。徒歩で天端を渡りそこに向かうと、道幅いっぱいの水たまり。やむを得ずそのままつっきったが、ブーツが浸水してしまう。

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 ここからR195で徳島へ抜けることも当初考えたが、県境徳島側で長時間全面通行止めになる情報があったため、南国ICから徳島道経由でのルートを選択した。高知道の途中で事故車両の収容作業があって車線規制と減速があったが、その他は順調に流れた。徳島では、旧吉野川河口堰へ行った。到着時点で配布時間は終了しているのだが、証拠写真を撮影しておけば明日別の配布場所(今切川河口堰)でもらえるので今日の行程にしておいた。

 明日の配布場所も含む2つの河口堰には小型の船を通すための閘門も備えられている。丁度小型船が通過中だった。

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 河口堰の写真を撮り終え、宿に向かった。

2日目

四国路・徳島

 昨日の特に高知県は雨が強かったが、今日の予報は曇り一時雨、降水確率も低いのでカッパなどは一旦しまう。宿を7時30分頃出発。まずは徳島県のダムを回る。

 県道16に入った段階でGPSロガーの起動を忘れていることに気づき、ここで作動を開始する。正木ダムへ向かう山道は結構狭いにもかかわらずgoogleストリートビューで撮影されていたため、既視感とは違う「見たことのある風景」だった。

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 来た道を半分くらい戻った所で県道22に入り、阿南の福井ダムへ。ダムのある福井川沿岸はタケノコの産地らしく、天端の手すりがタケノコの形をしていた。また、少し派手目な資料館も印象的。

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 ここで南下は終了、徳島へ引き返す。阿南~徳島の渋滞気味の道路のため予定より30分程度の遅れが出た。徳島市内では今切川河口堰へ行き、昨晩の旧吉野川河口堰の分もダムカードを貰う。ここではダムカードの他に通常のパンフレットも貰った。パンフレットの説明を読むと、「三湛二落(さんたんにらく)」という河口堰の操作の説明があった(河口堰管理所のサイトでの説明)。この説明によると、取水の安定と低地の排水のために5日サイクルで堰の操作をしているとのこと。この三湛中の夕方の満潮時に水位が上昇しすぎるのを防ぐために17時頃に放流操作を実施していると書いてあった。二つの河口堰はダムカードの配布が他よりも早い16時30分には終了してしまうのだが、もしかしたら、この操作時刻にかぶることから配布時間を制限しているのかも知れないと勝手に納得した。

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 徳島市内のカードは入手し終わったので、徳島ICから土成ICまで高速、その後はR318で徳島県最後のダム、宮川内ダムへ向かう。ダムは白鳥へ向かう国道沿いにある。この国道沿いには「たらいうどん」という看板が大量に出ていた。どんなうどんなのだろう?

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四国路・香川(2)

 白鳥町の交差点でR377へ、走りやすい道を快調に走って五名ダムへ。少し戻って県道132を北上して大内ダム、更に北上して県道10などを経由して大川ダム。

 このまま西へ向かいたいところでもあるが、千足ダムが経路から外れているので一旦東へ戻る。R11近くが少しのろのろ気味。千足ダムに到着したのは50分遅れ。

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 引田ICから津田寒川ICまで高松道を走る。もともとはこの途中のSAで燃料と食事を想定していたのだが、遅延が大きめなので飯抜きでそのまま走ることに。

 一般道に降りてからは市街地を少し走るので曲がる場所を間違えないよう注意しながら走行。門入ダム、前山ダムを訪問したのち、R377、R193経由で山中へ入る。

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 高松市に入って間もなく、椛川ダムの建設事務所へ。もう少し先に現在建設中だが、今回時間が押しているので現場は省略した。次いで塩江まで進んで内場ダム。あと2つ!!

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 高松空港の南側を走り、まず田万ダムへ行くつもりが交差点を過ぎてしまった。そんなに大差はないので、予定を変更して先に長柄ダムへ。管理事務所にたどり着いて方向転換をしている際、なんでもないところで車体を支えきれず転倒させる。さすがに疲れが出てきたか。すぐに車体を引き起こし、ダムカードを貰う。このダムへ到着した時点で高松港へ向かうべき時刻になっていた。しかし船の時刻(乗船手続き)には余裕をかなり見ていたつもりだし、あとちょっとなので...とつい色気を出して、ダム見学(写真撮影)もせずそのまま田万ダムへ向かう。

 先ほど通り過ぎた交差点を曲がる。途中集落で、直進なのか左折なのか良く分からない表示に遭遇。落ち着いて地図を見たりすれば問題なかった筈なのに、途中で左折という簡易な地図表示と記憶に頼り左折することに。

※ 後で地図をゆっくり見ると、さっきの標識では一旦直進し、その後左折すると管理事務所側に直接繋がる道があったようだ。

 しばらく走ると田万ダムを指す看板があったので、安心してそのまま走って行くがどんどん道が狭くなる。山中でまたダムへの看板が出ていたが、落ち葉に埋もれた急な下り道であり、この先がどうなっているのか不安にかられてしまい(さっき転ばしたのも多少影響があったかも)、残り500m程度という表示にも後押しされ、ギアを入れたままなど車体の安定に注意を払って分岐のところにバイクを置き、徒歩で行くことにした。

 実際には結構な高低差がありブーツではしんどかったが、なんとか田万ダムのカードも入手。ロガーによると、バイクに戻るのに15分くらいかかったようだ。

 この行程で、当初見込んでいた乗船手続きへの余裕時間はなくなった。高松港への行程の道路状況次第では間に合うかも...という感じ。とりあえず、道なりに流れに乗って高松港を目指す。

小豆島へ

 高松港にたどり着いたのは本当に出航時刻ぎりぎり。入口の係員に行き先を聞かれ、「すぐ乗れる小豆島行き。」と伝えると、まだ乗れるとのこと。急いで乗り場へバイクを回し、窓口で切符を購入してフェリーに乗船。なんとか間に合った。乗船後フェリーで何か食べようかとも思ったが、宿の夕食に期待して水分補給だけにとどめた。

 上陸後まっすぐ宿に向かう。チェックイン後まず風呂で軽く汗を流してから夕食。再度ゆっくり温泉に入った。

3日目

四国路・香川(3)

 朝も温泉に入る。天気は生憎の状態。宿の朝食もたらふく食べた。ダムは同じ島の中にあるので、所要時間はそんなにかからない。カードの配布開始時刻近くまで宿でのんびり支度する。

 出発時、少し雨がポツポツしていたが、カッパを着るほどの雨量ではないと考えてそのまま出発。当初殿川ダムから反時計回りで行くつもりだったが、帰りの土産を最後に道の駅で買おうと思い、時計回りに変更した。

 土庄から池田港のほうへ向かってから左折県道252を走り殿川ダムへ。県道252を更に進んで、県道26で島の北岸をぐるっと回る。島の北東端を回って最初の集落が吉田ダムの下流にあたる。かなり早い段階からダムが視界に入り始め、そこからダムに向けて走る間に見える姿から、そびえ立つ感じが凄かった。資料によると、堤高74.5mと香川県最大のダムだとか。どうりで存在感があるはずだ。

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 天端横には石の玉が水で浮いてくるくる回っているし、対岸側には巨人像もあった。

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 登ってきた道をそのまま進むと、寒霞渓と福田港への分岐に出る。寒霞渓へ行ってしまうと一つダムを通り過ぎてしまうので、福田港へ向かい、R436で島の外周を南下。 雨もそこそこ降っているが、まぁカッパ着るほどでないな。とそのままの装備で走り続ける。草壁に出て道を確かめながら、粟地ダムと内海ダムへ。これで予定終了。

 さっき吉田ダムで高いと書いたが、内海ダムは幅が広い(堤頂長 423.0m)。香川県のサイトにランキングがあったのでリンク。(香川県内ダムのランキング)

 最後に道の駅「小豆島オリーブ公園」で土産を調達。土庄港へ向かう。

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帰宅

 R436を西進して土庄港へ戻り、乗船手続きをする。待合場所の売店などが閉まっているような気がした。時間もあまりなかったので、道の駅で購入しておいて良かった。

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 フェリーは「にゅーおりんぴあ」。乗船後、船内でうどんを食べた。

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 岡山上陸後は、R2で早島ICへ向かい、一気に山陽自動車道で広島へ。

 帰宅後荷を開いてびっくり。今日の雨はそんなに強いものではなかったが、長時間降られていた関係もあり、タンクバック内にかなり浸水していて、ダムカードも水濡れ(特に今日の4枚が酷い)状態。あわてて新聞紙に1枚づつ広げ、乾燥剤と一緒にビニール袋に入れたうえで辞書で重しをした。なんとか最悪の状態にはならずにすんだようだ。

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2015夏MAP

2015夏MAP 香川クローズアップ

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