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Last Update 2016.09.08

2012年夏 四国ツーリング

 去年のツーリング途中で見つけたものの、時間の都合で行かなかったアソコに行きたい。せっかく四国に渡るのなら、四国のダムカード集めも一緒にしてしまおう。というのが、今回の立案方針。

 往路のフェリーが便利だったので、今回も同じ方向で調整をしていた。日程も仕事の関係で28日から30日に固定されていたので、台風の存在が問題に。しかも二つ存在することにより藤原の効果が働き、進路が複雑になるんだそうだ。いつものようにウェザーニューズ社とJTWCの予測を睨んでいると、当初計画の西周りでは1日めがかなりの雨になりそうだったため、直前の土日の段階で東周りに組み替えた。

 また、今年も国道フェリーを使おうと思い、サイトを見に行ったところ、例のうたか3姉妹がうどんを手にした新柄のタオル、タンブラー等あるとのことだったので、経営支援に買おうと考えていた矢先、航路休止になるとの報が週末に流れてびっくり。尚更、買わないといけない。

ルート

広島~山陽自動車道~<倉敷Jct>~早島IC~瀬戸中央自動車道~水島IC~県道21~県道22~R30~宇野港~宇高国道フェリー(こくどう丸)~高松港~サンポート(高松港)~四国フェリー(第七しょうどしま丸)~土庄港~内海ダム~道の駅 小豆島オリーブ公園~草壁港~内海フェリー(ブルーライン)~サンポート(高松港)~R30~R11~R32~R377~宝山湖~R377[~R32~池田ダム~R32~県道5~R377]~観音寺(泊)

観音寺~さぬき豊中IC~高松自動車道~<川之江Jct>[~松山自動車道~三島川之江IC~R11~R319~県道6~富郷ダム~県道6~R319~柳瀬ダム~新宮ダム~R319~県道5~新宮IC]~高知自動車道~大豊IC~R439~早明浦ダム~R439~R33~大渡ダム~R33~県道302~県道308~R494~須崎西IC~高知自動車道~中土佐IC~R56~窪川~R381~県道55~海洋堂ホビー館四万十~県道55~R381~R56~四万十(中村)(泊)

四万十(中村)~R56~県道21~中筋川ダム~県道21~R56~津島高田IC~宇和島道路~<宇和島北Jct>~四国横断自動車道~西予宇和IC~県道29~R441~野村ダム~R441~県道29~R197~鹿野川ダム~小薮温泉~R197~県道229/56~R56~内子五十崎IC~松山自動車道~松山IC~R33~R11~R317~石手川ダム~R317~県道40~県道19~松山観光港~瀬戸内海汽船・クルーズフェリー(石手川)~宇品~広島

走行距離 949km+海路(136.2km)

1日目

出発

 朝4時起床、最後の荷造りをする。天気も予測どおり、交通状況も問題なさそう。

 5時前に出発。広島の日の出は5時40分なのでまだまだ暗い。近所のガソリンスタンドで満タンにし、コンビニでガムとお茶を買い、タンクバッグに入れて出発。程なく予定外の雨が降り始める。暗いため雲の様子を良く見ることができないが、高速道路で山間部に入るとヤバイ感じもしたので、カッパを着用することに。SA等で休憩を挟みつつ東へ向かい、宇野港に予定どおり到着。

フェリー

 宇高国道フェリー乗り場横の売店のおばちゃんと航路休止について話しながら、うたか3姉妹のタンブラーなどを購入をした。購入したチケットを見ると、行き先の表記が「うどん県高松」となっていた。香川県は力入れているなぁ、うどん県に。

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 乗った船はこくどう丸。発券所に強風に関する注意事項が表示されていたとおり、瀬戸内海なのに波頭が白く崩れていた。

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 ほぼ定刻に高松入港。上陸後小豆島へ向かうフェリー乗り場へ向かう。ダイヤ上乗り換えは25分あるのだが、短距離とはいえ小豆島へのターミナルへは一旦公道に出て移動しないといけない、切符売り場での購入等乗船手続きは早めにしないといけないことから、あまりのんびりはできない。

 岡山から小豆島経由で高松へ行くには、わざわざ高松に渡る必要はなく去年のような岡山と土庄を結ぶフェリーに直接乗ってしまえば良いのだが、そこは宇高国道フェリーにも乗りたかったので...

 高松と小豆島を結ぶフェリーには3航路ある。前回は池田港への国際フェリーに乗ったので、それ以外の航路を優先的に検討した結果、四国フェリーで土庄へ渡り、内海フェリーで草壁から帰ってくるルートにした。

 土庄行きのフェリーは切符購入の列が長く、結構ハラハラしたが、フェリーに乗ってしまえばまた1時間のんびりできる。しかし、風のため動揺が大きめで、たまに大きなショックも伴うほどだった。もっとも、バイクにはロープもかけてくれていたので、バイクの心配はなかった。

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小豆島

画像 小豆島上陸後早めの昼食をとり、内海ダム再開発建設事務所を訪ね、内海ダムのダムカードをゲット。今回小豆島に寄ったのはこのためだ。寒霞渓への道を少しだけ登り、建設中の内海ダムも見てきた。

 草壁港からのフェリーの時刻まで若干あるので、道の駅 小豆島オリーブ公園へ寄り土産を購入した。

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 草壁港のフェリーターミナルへ移動し、乗船手続きをする。この港からは高速船も出ているのだが、その高速船が強風のため欠航しているという表示を見て、改めて先ほどの揺れを思い出した。

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宿まで

 高松に再度上陸した後は、高知方面の標識を追って国道をひた走る。1時間余り走ると、目的地の宝山湖に到着。説明ホールにあるスタンプを押し、琴平の香川用水管理所へ戻る。ここまで、当初スケジュール通りにこれた。

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 うまくすると池田ダムにもいけるかも? 配布時間ぎりぎりではあるものの、スムーズに流れればたどり着けそう。そう考え、宿に向かわずR32を南下する。幸いにして道の流れは順調で池田ダムに到着。いそいで管理所に入りカードをゲット。これで時間の制約はなくなったので、ダムの写真はその後にゆっくり撮影した。改めてR32を北上し、投宿予定の観音寺へ向かった。

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 観音寺は温泉のある宿を取った。旅先はやっぱり大きな風呂がある宿が最高だ。

2日目

銭形砂絵~追加の3つのダム

 早起きをして朝風呂を使ったあと、部屋に備え付けのパンフレットを見ていたら、観音寺には「銭形平次」のタイトルバックに使われた銭形砂絵があることを知った。そんなに離れていないのでついでに寄ることに。なんでも「この銭形を見れば健康で長生き、しかもお金に不自由しなくなると伝えられる」そうな。なにか御利益あるといいなぁ。

 さらに地図を眺めていたら、当初予定どおり観音寺から直接高知に向かわず、川之江Jctから新居浜方面に1区間行きすぎて山に入れば、銅山川系の3つのダムに寄れそうな感じ。所要時間は長くなるものの、出発時刻をできるだけ早めれば寄り道時間を稼げそうなので、寄り道も決行することに。

 新しい計画ができたので、さっそく出発準備を整え宿を出る。

 琴弾山々頂へ向かう狭い道を登り展望台から見た銭形砂絵は、雨のせいもあり霞みぎみだったが銭形平次で見たあのままだった。

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 高速道路に乗り、次の目的地を目指す。朝の計画変更に従い、川之江Jctから新居浜方面に進行、三島川之江ICで一般道に降り、R11とR319を経て金砂湖へ至る。思っていたより幅の広い良い道だったが、法皇トンネルは長いのに1車線しかないという状態。トンネル途中に離合用の場所があった。幸い対向車はいなかったので、まっすぐ抜けることができた。

 トンネルを抜けてしばらく下ると、そこは金砂湖畔。赤い平野橋が目を引いた。

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 ここから県道6号を西に向かい、富郷ダムへ。ここで来た道を戻り、平野橋のところから反対向きにR319を東進する。ここから新宮に至るまでは酷道を体験してきた。それにしても、ダム管理事務所に勤務している人たちは毎日こんな道を走っているんだろうか? それとも回りに何もないこんな場所に数日間連続勤務しているんだろうか? いずれにしても勤務する自体が大変な気がするし、それに加えて荒天時は防災対策として更に大変なことになることは目に見えている。大変な仕事だ。

 なんとか酷道を走り抜け、柳瀬ダム、新宮ダムの2枚をゲット、新宮ICからオリジナルコースに復帰した。

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早明浦ダム~大渡ダム

 銅山川系を走っている間は天気はまぁ良かったのだが、高知自動車道に入り高知県側に入ると天候が再び悪化。PAで改めてカッパを着直す。大豊ICで高速を降り、地元で「よさく」と呼ばれ、かつて酷道であったR439で西へ向かう。今はかなりの区間が2車線化され快適に走ることができるようになっている。ダムと言えば、山中の、谷間にドーンとあるイメージがあるのだが、その堤高106メートル、堤頂長400メートルの四国一のダムが比較的開けている場所から見えるさまは、今までのイメージとは異なるものだった。

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 途中道の駅633美の里(この633というのは、国道439と国道194の重複区間として二つの数字を足したものらしい。[出典]~あ、このサイトで「もま」という表示がある。むささび・もま事件の場所はこのあたりだったのか。それならもっと良く見るべきだった。)で小休憩をし、再び西進。斜面に張り付くような入り組んだ道や民家を見て、こんなところに良く建てるなぁと感心しながら走る。区間の所要時間としては計画通り(寄り道の結果若干の遅れはあり)で大渡ダムに到着この日予定の最後のダムカードをゲットし、最後の目的地、去年の心残りだったあそこ=海洋堂ホビー館四万十を目指す。

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海洋堂ホビー館四万十

 ルート探索をすると、ここから更に四万十市までR439は続いていおり、これに沿って走る案も出てくるのだが、酷道マニアのサイト等を見るとこの先の区間はけっこう狭いらしい。ペースが保てないかも知れないので安全策として海沿いに出ることにした。

 順調に進み窪川から四万十川沿いに走る。今日までの雨で川の水量は多く、沈下橋の下の余裕が少ない。

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 県道55に入るとふたたび狭い道に、5km程走ると目的地。なんとこの最近かっぱ館もできたらしい。ホビー館の係員に、かっぱ館とのセット券もすすめられたが、時間の関係単独券とした。

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 ホビー館は廃校の体育館を再利用したもので、これまでに海洋堂が出したプラモデル、ガレージキット、フィギュア、食玩用フィギュアが集められている他、有名造形師のコーナーなどがあった。ガレージキット体験は結局しなかったのだが、あれだけのものが一気に見られたのは良かった。

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 ホビー館見学中に一度激しい雨が降ったようだが、その後は落ち着いていたので、カッパを脱いで走行再開し、宿へ向かう。土佐白浜駅付近で再び雨が降り出した。幸い道沿いに東屋がある展望スペースがあったので、そこで改めてカッパを着用しなおして走行。投宿予定の四万十市へ到着した。

3日目

四万十市~西予宇和

画像 天気予報では宿毛から宇和にかけて午前中雨の可能性があるらしいが、早朝の雨は止んでいたのでカッパは着用せずに出発。ガソリンを補給してR56を西進、途中県道21に入って中筋川ダムへ。山中で弱い降水があったが、そのまま突破する。

 更に西進を続け、宿毛市を抜け北上する。昨日までは山沿いだったためか見なかったお遍路さんを今日は良く見掛ける。

野村ダム~石手川ダム

 西予宇和で県道29に入る。このあたりはぶどうの産地らしく、ほうぼうでぶどうを売っていた。さらにR441を走り野村ダムに至る。

 野村ダムでダムカードをゲット。ここでは堤頂上をうろうろしながら細かく見ている本格的ダムマニアらしい人を見掛けた。掲げられていた案内板では、乙姫神社とかあるらしいが、行かなかった。帰宅後検索すると、悲劇の伝説があるらしい。

 野村ダムからR441、県道29を経てR197を北上、肘川系最後の鹿野川ダムに到着。

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 ダムから下ってくると、大きな鳥居が目に入る。止まってみてみると、八大龍王神社という文字があった。更にその近くには「国登録有形文化財 小薮温泉」との看板が。予定にないものの、ついつられて入ってみる。狭い道を走りたどり着いたところは、木造3階建ての温泉宿。さすがに入っている時間はないので外観だけ見て引き返す。

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 内子五十崎で高速に入る前に腹ごしらえをし、松山自動車動で松山ICまで進む。松山市内を走る間、特に信号停止の間、路面の輻射熱を強く感じた。これまで山間部を走りっぱなしだったので感じなかったが、結構暑いらしい。

 奥道後温泉を抜けてしばらくすると、最後の目的地石手川ダムに到着。最後のダムカードをゲット。再スタートの前にくくりつけていたペットボトル飲料を取り出してして飲むと、お湯と感じるほどの高温に。パッセンジャーシート上にくくりつけた荷物をゴムのネットで覆い、その後ろ側に差し込んでいた。北上する間ずっと太陽があたっていたことになるのでそんなもんなのか。と納得すると同時に、改めて、今日は暑いことを実感した。

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帰宅

 石手川ダムからはフェリーの時間に合わせて松山港へ向かうだけ。小薮温泉に少し寄り道をしたので、時間的な余裕はほとんどない。実際松山観光港に到着したときはほとんど積み込み終了の段階。切符を購入してぎりぎり滑り込んだ。以前のこの航路では固縛同意書って書いてないような気がするけど、違ったかなぁ?

 フェリーは定刻に出発。2時間余り船内でぶらぶらしたり、居眠りしたりして過ごす。呉が近づいてきた頃に起きだし、カメラを手にそわそわする。音戸ノ瀬戸から呉に至る部分は風景としてワクワクするので...

 音戸瀬戸は平清盛が開削したと伝えられ、清盛塚がある。また、日本一短い定期航路の音戸渡しもある。また、二つの赤い音戸大橋もあるし、製鉄所、造船所、海上自衛隊基地など海から見ると面白い物ばかり。

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 呉での乗下船がすみ、宇品へ船は向かう。

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 この3日間雨に降られながら山間部を走りまわったので、車体が泥だらけ。これでしばらく乗れないので、泥くらいは落としておいてやろうと思い、帰宅前にコイン洗車場へ寄り軽く洗車。予定より少し遅れて帰宅した。

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2012夏MAP

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