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Last Update 2016.09.09

2008九州ツーリング
(九州・縦横)ツーリング

遅い夏休みを取得、夏のツーリングは、九州巡り。
くーまんの旅手帳を埋めるべく、九州全県を制覇することが目標。
行程が長く、何泊ものんびりする余裕はないので、ただひたすら走るのみ。

ルート

広島~山陽自動車道/関門道~門司港IC~R3他(北九州市内)~八幡IC~九州自動車動~<鳥栖JCT/八代JCT>~えびのIC~R268~つるまる温泉付近(折り返し)~R268~R221~えびのループ橋/人吉ループ橋~R219~(人吉市内/球磨郡球磨村渡)~R219~八代~R3~八代IC~九州自動車動~益城熊本空港IC~県道36/R3/R57他(熊本市内)~宿~R57/県道51~熊本港~熊本フェリー(オーシャンアロー)~島原外港~R251~R57~諫早IC~長崎自動車道~<武雄JCT/鳥栖JCT>~大分自動車道~日出JCT~宇佐別府道路~院内IC~R387~R10~R213~竹田津港~スオーナダフェリー(ニューくにさき)~徳山港~県道52/R2(徳山市内)~徳山東IC~山陽自動車道~広島

走行距離 約1070km+海路

プラン

「鹿児島まで行って、長崎や大分にも」というのが基本、走行距離が長いので、そのほとんどを高速道路に依存する計画。概算の所要時間は1日あたり12時間程度。最近は通勤程度にしか乗っていないので、2日にわたる高速走行は久しぶり。

プラン作成の初案では、全区間高速で、鹿児島まで行って鳥栖に戻り、長崎と大分へ往復して、また高速で広島へ戻るという全区間高速案だったが、ダイヤがうまく会えば、フェリーを使うのもおもしろい(乗り物は何でも好き)かも...と所要時間とダイヤを検討した第2案作成。問題はスオーナダフェリーの運行間隔。1便逃すと2時間ボ~ッと過ごさないといけないので、所要時間を安全側にしたものであったが、これだと徳山上陸が日没後になる。あまり夜は走りたくない~なぜって景色も見られないし、位置も入れにくくなるから。しかし、標準スケジュールはこれ以外なさそう。途中のアクシデントなどでそれにも間に合わないと...ということも念頭に入れ、さらに最悪案と逆に早く動けた場合の最早案も編成して当日に望んだ。

1日目

朝6時に起きて最後の準備を始める。体調も問題なし。

タンクバックにはミントのタブレット、ペットボトル飲料、カッパ、ブーツカバー、コンデジ、GPSロガー(外部アンテナ付き)その他の小物、リアのバッグには着替え、寝間着など宿泊セット、あと使わないとは思うが冷えたとき用のトレーナーなどなど。荷物のメモに書いておいたのに、サンダルを入れるのを忘れたのに気がついたのは出発後。

ずらしてとった夏休みなので、世の中は平日。通勤時間帯に巻き込まれるのはなんなので、それより早めの出発にした。

出発して山陽自動車道に乗り、山陽道、中国道を経て壇ノ浦PAへ。ここは以前もきたことがあるはずなんだけど、ここに宿泊施設はなかった(高速道路内の宿泊施設は足柄と多賀くらいのはずだった)と思う。最近できたようで、外観が新しい。(名称:旅籠屋)

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小休止の後関門橋を渡り、門司港ICで一般道へ。

画像この目的は北九州市内にある「熊のつく地名の場所」探索。時間もあまりないのでR3を中心に最短で結ぶルートで撮影を試みるがどこもダメ、探索の途中スペースワールド前にも寄り道。

探索を切り上げて、コンビニ弁当を食べて(市内探索に時間をかけすぎた。30分くらい遅れかな。)八幡ICから再び九州自動車道へ。古賀SAで1回目の燃料補給。福岡ICまでは以前走ったことがあったが、そこより南は初めて走る。

工事等による車線規制のほかは特に渋滞などもなく順調に走る。八代を過ぎると、トンネルが連続で23本あると表示があり、トンネル脇にカウントダウンのような表示もあった。そのうち2本には、内部の事故に備えてか信号があり、青を確認してから進入しろとなっている。壁面には出口までの距離がタイル文字で「<5km」のように表示されていた(ように思う。走行中右の視野に瞬時飛び込むだけなので曖昧)。ツーリングマップルでみると、そのトンネルは6300m前後あるようだ。

画像2本目の加久藤トンネルに入る頃、少し雲行きが怪しくなり、雨がパラパラ降り始める、単なる通り雨ならトンネル中なら濡れなくてすむ。トンネルを出るとすぐにえびのPAに入る。見上げると、一般道のえびのループの一部が見える。携帯でウェザーニュースの現地予報・レーダー画像をチェックして、このままの状態では走らない方が良いと判断。タンクバックの中からR装備(カッパ)を取り出し着用。携帯電話やデジカメなど、濡れると取り返しのつかなくなるものをビニール袋の中に待避させる。

雨降ってもOKの状態でさらに南を目指す。PAを出てほどなく、高速道路を降りる予定のえびのICに到着。R268を鹿児島方面へ走る。右手にはえびのループ橋が、左手にはえびの高原の山々(雲に隠れ気味)。

もともと鹿児島に目的地は設定せず(余り海に近いところまで行くと、帰りの行程に影響が出るので)、JR吉都線の鶴丸駅か吉松駅(肥薩線)あたりでくーまんチェックして鹿児島が出ればそこでOKにする予定だった。

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つるまる温泉の看板近くにあるドライブイン(跡?)で停止してチェックすると、鹿児島県が出たのでここ(鹿児島県へは1.3km程度しか足を入れていないことになる。)を南のゴールとし転進、宿泊予定の熊本へ戻ることにする。カッパを着た状態ではあったが、ここまではあまり雨は強くなかった。とはいえ、パラパラと降ってはいるので携帯やデジカメの操作はあまり落ち着いてできない。濡れに気を遣いながらバックに押し込み、レインカバーをかけて走行再開。(16時頃)

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来た道を戻りながら、えびのループの遠景を撮影。単に同じ道を熊本まで引き返すのもおもしろくないし、「熊のつく地名の場所」探索の一環として、一般道で八代へ向かう。えびのICを通り過ぎ、加久藤交差点でR221に入る。そう、さっき遠景を写した「えびのループ橋」とその向こうにある人吉ループを走るのだ。とはいえ天気は下り坂。さっきより雨も強くなっていたので、単に走り抜けるだけで、途中で景色を眺めたり写真を撮るなんて余裕はなかった。名称不明だが路面にたて溝が切ってあるのは、なんか気持ち悪かった(安全のためにしてあるんだろうけど...)。

さて、人吉市とその隣の球磨郡球磨村は日本三大川下りの「くま川下り」の乗船場所がある。(三大急流下りで検索すると、最上川・富士川・球磨川が三大急流らしい。)

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「熊」ではないけれど、「くま」と読める。単なる地名じゃない絵になりそうなものもあると期待を込めてさまようが、どこも空振り。現地で走り回って知ったのだが、清流コースというおとなしい川下りが人吉市内にあり、急流コースというのが球磨村にあるらしい。球磨村には「一勝地」というこれまた「一番!」的な名前の駅があったので、ここでも試すがだめ。残念。あとはひたすら八代へ。

車の流れは悪くはなかったものの、大型トラック等もいる山道のため、想定よりはペースが遅く、熊本市内の時間がなくなりそうな気配。当初予定ではそのまま下道で熊本まで行く予定だったものを八代から再度高速に乗る。

「熊のつく地名の場所」探索の最後として、熊本駅を目指す。ここは予想通り写真が撮れた。これで今日の予定は終了、燃料も初回以降2度補給しており、明日の補給予定場所までの走行に耐えられる残量であるので、そのまま宿へ直行。

宿は流通センター近くの比較的新しいホテル。市内からは離れているが、翌日の熊本港までの移動を前提にすると便利であったので選択。新しいこともあり快適であった。

夜は近くのコンビニで弁当などを買ってくるのだが、サンダルを忘れたため、Tシャツ、ハーフパンツにライダーブーツという間抜けな格好で行く羽目に。(少し恥ずかしかったが、一日汗を吸ったライディングパンツやジャケットはさらに勘弁してほしかったので...)

広めの湯船にゆっくりつかり、今日の疲れをとる。寝る前に翌日のフェリーダイヤなどを最終確認。予定より1便早いフェリー(始発便)に乗る努力をして、昼間の余裕を持たせることにする。ということで、就寝

2日目

乗船手続きの関係でホテルを遅くても6時半、余裕を見て6時過ぎには出発した方が良いと考えていたので、朝5時の目覚ましで起きる。

荷物をしまい、天気を確認してカッパも収納。支度を調え出発。

早朝の道路にはあまり車がいない。ホテルの前の一本道をまっすぐ熊本港へ向かう。早めに出発した上に、途上の問題はなかったため、九商フェリーの30分早い便にさえ間にあう時刻に港についた。

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九商フェリーは所要時間が長いため、出発時間差は到着時刻に影響はない。安いとはいってもそんなに差があるわけではない。そうであるなら、予定どおり、熊本フェリーのオーシャンアローに乗りたい!!

窓口があくまでブラブラして時間をつぶす。(結果からすると30分くらいのんびり出てきても良かった。でも、朝のその30分で道がどうなるかわからないので、まぁ良しとしよう。)

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画像オーシャンアローは外見も良く、内装も綺麗(船内のパンフには1998年3月竣工とある。普通10年もするとだんだんくたびれてくるものだけど、それをあまり感じさせない船内だった。手入れがいいのかな?)。SSTHという船型で、アルミ合金の高速カーフェリーとしては国内唯一の成功例といっても良いかもしれない。乗船待ちの駐車場は普通車が2列、トラックが3台くらいで、車両甲板はだいたい埋まった。
画像バイクの固縛は前後の輪留めにサイドスタンド反対側のつっかい棒、幅広ベルトでのタイダウンと本格的。

徒歩乗客はこの便は少なかった(でもタクシーで乗り付けた人もいた)が、自分も含めて朝のサンドイッチなど売店の利用もまぁあるようだ。船内で30分のんびりして、島原での上陸に備える。

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入港が近づくと、車両甲板に降りてタンクバックなどをセットして待つ。船首のランプドアが開くとき、愛想のないブザーやベルではない少しかっこのいい警報音(尻上がりに音程のあがる短い音の繰り返しだったと思う)がして、またワクワク。

島原外港に上陸して、雲仙を左に見て島原半島を海沿いに北上。雲仙のワインディングという選択肢もあったのだが、天気も良いし、海沿いをたら~っと流すのが好きだ。島原市内はちょうど通勤通学時間帯のようで、少し車や人が多かったが、市街地から離れたらのどかな状態。数度止まって平成新山を眺めて諫早へ向かう。

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諫早ICからは長崎自動車道に入り、一路大分へ九州を横断。1時間程度を目安にPA/SAで休憩をしつつ、鳥栖JCTを通過し大分自動車道に入る。地形的には、八代~えびのと玖珠~日出が山あいになる。アップダウンをしながら走る。途中由布岳PAで由布岳を間近に見上げる。

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ここを出て次の日出JCTで宇佐別府道路に入り、院内ICで降りる。R387へ合流する交差点、半感応式という表示があったが、いつまでたっても信号が変わらない。バイクはボタンか?と探すがない。そうこうしていたら、後続の車がきてパッと変わった。う~ん、納得いかん。

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R387で宇佐市へ入り、宇佐神宮の入り口だけチラ見して、R10、R213を経て竹田津港へ到着。

竹田津港からは、スオーナダフェリーに乗って徳山港へ。所要時間は2時間程度。目標にしていた時刻に余裕で到着できた。

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乗船手続きをすませたあと、竹田津港周辺のコンビニで遅い昼にしようと甘く考えていたが、近くに見あたらず(地図上にはなかったが、ほんとにないとは思わなかった)、売店の手作り弁当を買って食べる。

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船はニューくにさきという在来型のフェリー。1530発。竹田津港で出船係留だった。

こちらは平成6年就航らしいので、オーシャンアローより4年ほど古いくらいだけれど、終日運行のこの手フェリーにありがちな佇まい。人件費削減のためか設備だけあって閉鎖されている売店などから寂れた雰囲気が漂っている。もっとも、この2時間どちらかというと寝て過ごすわけなので、(事前に売店などで調達しておけば)なくても困らない。

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徳山港には予定どおりの1730に到着。徳山港からは徳山東ICまで県道52やR2などを走って行くが、時間帯的に通勤ラッシュ?で少し渋滞気味ではあった。徳山東ICからは山陽自動車道を走り、帰宅。

2008夏MAP

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