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Last Update 2009.05.27
Kondoh Masahiro (MH)さんが公開されているフリーソフトです。アイデアプロセッサというのはぴったりなカテゴリだと思います。混沌とした中からアイデアをまとめ、それを一連の文書にまとめたり、階層だけでは表しきれない相互関係を整理するのに、とても便利で、かなり長い時間このソフトを利用しています。
画面は大きく4つの領域(ペイン)に分かれています。4つのペインは、アウトラインをツリーで表示・編集するアウトラインビュー、アウトラインの各要素(ノード)の関連(リンク)をグラフィカルに表示・編集するネットワークビュー、選択中のノードに関連するリンクを表示・編集するリンクビューそしてノードに属するテキストを表示・編集するテキストビューと呼ばれており、この4つの関係を一度に編集することができます。
私は、業務の手順書などの構成を考えたり、理解するのに、アウトラインとしてマニュアルの各章のタイトル、手順書名称を文書構造にあわせて階層化し、これに関わる記録や登場人物もノードとして用意、相互の参照関係などをリンク情報として保存します。また、テキストペインには、それぞれのノードに関する注意事項やメモを入力します。
これをダイヤグラムとして、またhtmlへ出力した相互参照付きのメモとして利用しています。
こんな感じです。
ネットワークビューでは、標準の図形としては楕円、角丸四角、四角の3種類のみ使用可能ですが、メタファイルの貼り付けもできるため、ドローソフトなどで部品を作れば複雑な図形も作成可能、フローチャートやUML図のようなものもできちゃいます。利用例のスティックマンはこれを使っています。
コードスケルトンなどを作るソフトではないので、あくまでもチャートどまりですが、iEditでアイデアをまとめるという使い方の場合はこれで十分な機能ではないでしょうか。私にとってはこのネットワークビューの図で完成品です。
よく使う図形はシェイプとして登録できるので、操作がとっても簡単です。
もう一つ、大きな特徴として、とってもシンプルなバイナリだけで実行できる(レジストリに少し痕跡は残りますが...)ので、出先で借りたパソコンでも気軽に使えるというメリットもあります。このため、私は仕事で持ち歩くUSBメモリに、一式おいてもって歩いています。
先ほど紹介したシェイプファイルです。
私は、フローチャートとUMLもどきを登録して愛用しています。参考に公開しますので、良かったら使ってください。
フローチャート | UML |
albatross.ies(23,175バイト)
あくまでも作者の善意で公開されているものなので、いつどのように開発を進めるかは作者のペースです。いつか反映してもらえたらうれしいなと思いつつ、今感じているできたら...を一応の解決策となる利用方法の紹介とともに書いてみました
作例では手順書と担当者を囲む大きな図を作ってあるのですが、この重なり順は現在のところ(おそらく)作成順で固定であり、編集できません。このため、大きなノードでグルーピングした場合、上下関係が悪いと塗りつぶしなどの装飾は実質不可能です。
現在の対応方法としては、上にしたいノードをコピペなどで新しく作成しなおす。というのが一番てっとり早い方法です。
もう一つある技は、アウトラインビューでの上下関係を、下に置きたいものほど上に配置してxmlでエクスポート、改めてインポートしなおします。シェイプの情報は失われますが、そのほかの形、色、ツリー構造やリンクは維持されますので、影響範囲を考えて使い分けています。
まあ、この癖を知ってあらかじめ下層から作っていけば良いともいえますが、もともとアイデアを整理するソフトなので、作る順番は思ったようにはいかないのではないのかなと...
グラフィックソフトでは重なり順をいろいろ編集できたりしますが、このソフトの場合、描画順はアウトラインの順、最後にリンクであれば十分目的を達成でき、かつ、ほかのペインとも両立できると思うのですが...
これは、2007/11/27リリースの1.70で実現されました。また、簡易グループ機能も搭載してネットワークビューの編集が更に便利になってます。ありがとうございました。
リンクビューの並び順はiEditで使う分にはあまり気になりません。~ノード名やリンク先のところをクリックするとソートできます~。
ですが、htmlなどにエクスポートしたメモでは、メモの次にこのリンクがおかれ、重要な相互参照の情報になり、この段階では、順番にこだわってしまうことがあります。
現在のiEdit上では、今のところ対象法を発見していません。作成順に固定のようです。そこでできたHTMLファイルを直接編集して並べ替えるという技を使っています。ただ、エクスポートし直すとやはりやり直しになってしまうので、できたらiEditで編集したいなぁ...
これは、2009/5/11リリースの1.90で実現されました。また、ネットワークビューのクリッカブルマップを生成するなど、関連する機能も大幅アップしています。ありがとうございました。
このページでシェイプのファイルを参考に公開しようと考えたとき、公開には適切でないカテゴリを消してデフォルトに戻すような編集をわざわざしました。
またこれまでほかのシェイプを利用している人がこのファイルを利用しようと思った(どれだけいるのか疑問ですが...)ときにファイルを開き直すなどの操作をする必要もあるので、
たとえば、カテゴリ単位で消去、エクスポート、マージなどの操作ができたらいいなぁと思いました。