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座談  十年を振り返ってAni_081.gif (2053 バイト)

企画を担当している3人の教員による「酔談」(1997夏、10周年を記念して)。

小笹英人(船橋市立二宮中) 鈴木彰典(県立印旛養護学校)大山正美(県立松戸養護学校)

 

鈴木 では、今日はですね、山の会も十年が過ぎたということで、少し真面目に、三人で話し合ってみたいと思います。 最初に始まったきっかけなんだけど、古くてわすれちゃったけど、小笹さん覚えてる?

小笹 ええ、よく覚えてます。あれは、十年前なんですけど、サマースクールで・・・

大山 デートでサマースクールを便乗して利用してたんだよね(笑い)。

小笹 違います!その時はまだ・・。ま、それはいいとして、一九八七年のサマースクールの一泊旅行の時に、夜子ども達たちを寝かして、みんなで飲んで話していて、こういうのはいいね、夏だけじゃなくて他の時にもどこか行けたらいいですねという話になったんだよね。酔うとつい、いいですねやりましょうと言ってしまうほうなので、じゃやりましょう!と言ったのがきっかけです。でも、なかなかやらなかったんですよ。何人かから、「いつやるの」なんてつつかれて、じゃ行きましょうというので、秋の十一月の二十三日に鋸山に行ったのが最初なんですよ。

鈴木 よく覚えてるね。確かあの最初の時は、けっこう大勢集まったよね。

大山 いたよね。最初だったし、歩くのが結構大変かな、無理かなという人もいたんだけど、みんな何とか歩いてしまったものね。

小笹 そうそう、みんな大変だったけど登れたんだよね。

大山 みんな何とか歩けたし、それに、すごく気持ちよかったんだよね。小笹 三五〇メートル位の山なんだけど、海抜〇メートルからだから結構大変だったですよ。急だったし。鈴木 怖いところもあったよね。

小笹 そうそう。下を覗くところがあった。

大山 一時間半くらいかけて、全員登ったし、天気も良かったしほんと気持ち良かったよ。

鈴木 上で、お茶沸かしたりなんかして飲んだっけ。

小笹 酒沸かして飲んだりしたんじゃなかったかな。

大山 それは、秋に印旛沼のほうに行った時だよ。  

小笹 そうだったっけ。いま、思い出したんだけれど、たしか鋸山に行った前の日、うちで飲んだんじゃなかったっけ。まだ結婚してなかった時で、アパートで三時頃まで飲んでいて、確か朝九時四十五分集合で、ぎりぎりに行った覚えがあるなぁ。

鈴木 とにかく最初のスタートが面白かったんだよね。それで、また行こうって盛り上がったね。で、二回目はどこだったっけ?

小笹 二回目は、養老渓谷。いや、ちがうな、春に海老川を歩いたかもしれない。 

大山 どうだったかな。二回目は海老川だったかなぁ。海老川は何回も行っているから、分からなくなってしまったね。三回目が養老だったかな。

鈴木 日帰りのほうは、あまり行ってないんだけど、養老渓谷行ったのはよく覚えているよ。

大山 それで、年三回が定着したのが、尾瀬に行った年からだったよね。小笹、鈴木 そう、そう。

鈴木 鋸山に行った次の次の年だよ。小笹 うん、八九年ね。

鈴木 一泊で山に行こうっていう話になって、じゃあ一番よく知っている所にしようって思って尾瀬にしたんだよ。

大山 バス二台で行ったよね。

鈴木 そう、あの時は、確か新宿から出るツアーを頼んだんだよ。そうしたら、それだけ人数がまとまるんならそっちまで行きましょうって、観光会社で言ってくれて、北習志野まで来てくれたんだよ。本当なら、新宿に集まって行くツアーで行くはずだったんだけれど、結局貸し切りになったんだよ。結構、尾瀬はみんな印象に残っているみたいね。行ったらいきなり雨だったでしょ。

大山 そう、鳩待峠でバス降りたらいきなり冷たい雨でね。

小笹 あの時、俺先頭歩いたけど、鳩待峠から山の鼻まで、先頭が四五分でついちゃったよ。みんなどんどん歩いてね。だけと、いきなり雨で寒くてまいったよね。

大山 でも、次の日はすごくいい天気で、みんな感動してたよ。

鈴木 次の日はたしか、尾瀬ヶ原の中間まで行ったんだよね。竜宮小屋まで行った人もいたんだっけ。

小笹 そうでしたね。

大山 みんな夢中で写真撮っていたよ。ここが尾瀬か!っていう感じで撮っていましたよ。

小笹 その次が三浦半島の観音崎。

鈴木 三浦半島はけっこう行っているでしょ?

大山、小笹 うんうん。

鈴木 ところで、行く場所のことだけれど、場所を決めるのも、なかなか難しいよね。

大山 どこでもいいっていうわけじゃなくて、人に、ここに行って来たって話したいっていうのもあるじゃない。誰も名前も知らない所に行って来たっていうよりは、やっぱり、尾瀬に行ってきた、とか、上高地に行ってきたとかって。

鈴木 そう。だから、一泊の時は、八ヶ岳行ったとかって言える所にしているのね。

大山 端っこでもいいから(笑い)。鈴木 上高地っていえば、あれも印象に残ってるね。

小笹 そうだよ。だって、徳沢の宿に着いたのが八時だよ。高速道路が事故渋滞で。忘れられませんよ。

鈴木 あの時、電車で先に行っていた人が二組いて、来るのか来ないのかって心配かけたんだよね。着いたときは、涙の出会いっていう感じてだったね。

大山 そう、だんだん暗くなってきた、宿に着いた時は真っ暗だったよね。

小笹 上高地に行った頃に比べたら、みんな成長したよね。あの頃は、S君は、バスでみんなと一緒に行けなかったけれど、今は行けるようになったし。いろんな山に家族でも行くようになったし。

大山 赤城山に行った時なんか、思ったより大変な行程で、下りが特に大変で、やっとの思いで降りてきた時、親子で涙ぐんでいた人もいたっけね。ああいう経験をして、みんな成長しましたよ。

小笹 そう、あの時も大変だった。

大山 俺は登らないで、下の方を歩くグループにいたんだけれど、みんな、なかなか帰ってこないんだもの。いくら待っても。

鈴木 でも、原則はやっぱりいい山に行くっていうことと、全員が宿まで安心して行けるっていうことだね。こういう計画じゃ行かれないやっていう人がでちゃうような計画にならないようにしてきたんだよ。そうすると、どうしてもロープウェイのあるところ、林道が上のほうまであるところとかになるんだよね。

小笹 そういうことになるよね。

鈴木 でも、俺なんか複雑でね。昔学生時代にね・・・。

小笹 反対してたの?

鈴木 そう。反対してたのよ。

大山 ロープウェイ何で作るのかって?

鈴木 いや、ロープウェイじゃなくて、スーパー林道とかね。自然を壊して何でそんな物作るんだってね。反対運動なんかやっていたんだけど。今は、それに頼って計画立ててるんだから。

小笹 確かにそれは、複雑な気分だね。

鈴木 その頃、年寄りや歩くことが困難な人が自然を楽しめるじゃないかって言う人もいて、ずいぶん議論したものですよ。そんなこと言ったっておおもとの自然が壊れちゃったら話にならないだろう、みたいな議論をしていたことがあってね。ま、とにかく今は計画立てる時、みんなが楽しめるっていうことが大原則だよね。

小笹 そうなんだよね。だから、秋の日帰りの時も、そこが難しくてね。行きたい山はいっぱいあるんだけれど。みんなで行ける山でないと意味がないし。行きたくても行かれない山がいっぱいあってね。

大山 俺は、それはそれでいいと思うなぁ。この会だけですべてっていうことじゃなくて、そんなことできっこないんだから、この会がきっかけになって、何人かのグループでもう少し本格的な山に行ったりとか、家族で山に登ってきたりとかそういうのがいいよね。現にそういう人がふえているのはとってもいいと思うね。やっていて嬉しいと思うね。

小笹、鈴木 うん、うん。

大山 やっぱりこの会がいい刺激になっているんだなぁって思うよ。

鈴木 うん、発展してるよね。結構お父さんやお母さんで、若い頃登っていたっていう人も多いよ。

大山 そう。子どもがいるからなかなか行けなかったっていう人が、また行けるようになったっていうこともよく聞くね。そういうのは、いいねぇ。

鈴木 親子で一緒に行くっていうのがいいって言う人も多いよね。自分だけで行っても楽しくないっていことだと思うけど。一緒に行くっていうことで、楽しみが倍増するっていうか。

大山 結構本格的に山に行ってる人もいるよ。

大山 やっぱりね、子どもたちだけでなくて、お父さんお母さん達も行きたいんだよね。大人が楽しいから続いているんだと思うよ。

鈴木 それは、俺なんかもあるよ。学生時代さんざん行ってたけれど、しばらく一緒に登る仲間が身近にいなくて、中断してたでしょ。それが、こういうきっかけでまた登るようになったし。

小笹 僕なんかも、おおやけで行けるっていうのがいいんだよ(笑い)。俺にとっては遊びなんだけど、女房は半分仕事だって思ってるから、大いばりで行けるし。

鈴木 半分仕事と称して、山に行って、帰りに飲んで(笑い)。

小笹 いやぁ。いい山に行けて本当に嬉しいですよ。

大山 (しみじみと)本当。いい山ばっかりいってたって感じだなぁ。

鈴木 うん。それに、みんなが、どこへ行ってもすごく喜んでくれるじゃない。良かったって言って。それが本当に嬉しいよ。また行こうっていう気分になるよ。

大山 そうね、みんなが良かった良かったって言ってくれるよね。ロープウエイで行って、座って景色見ているだけでもいいって、そう言ってくれるし。

そんなに歩けなくても、それなりに景色見たり、少し行って帰ってきたり、そんなふうにして感動してるし。小笹 みんなその人なりに頑張って歩いて、たいしたもんだと思いますよ。

 お母さん達にしても、自分がどれくらい歩けるかっていうチャレンジみたいなところがあって、まだ歩けるっていう自信になったりしていると思うよ。帰りのバスで「まだまだ自信が持てました」って言う人も結構いたりしてね。

鈴木 コースの計画も、だめだったら途中で戻れるようにして、気楽に行けるようにすると、行ってみようかって気になるものね。

小笹 あと、我々が楽しく続けられているっていうのは、あまり神経使わなくてていい人間関係っていうか、そういう人ばっかりっいうこともあるよ。気心が知れているっていうか。鈴木 そう、仕事っていう感覚が全然ないんだよね。

大山 やっぱり、山に行くんだっていうところで、みんな了解しているんじゃないかな。これが、いわゆる観光旅行だったら不満や注文も出るかもしれないけど、山っていうところで。

鈴木 乗鞍高原に行ったときに、四〇人の定員の宿に六〇人入ったんだけど、二つの宿に分けようかってみんなに相談したら、狭くてもみんな一緒がいいっていう人が圧倒的で、結局そうなったんだけど。

大山 楽しかったよ。

小笹 そう、廊下に布団敷いて寝たりして(笑い)。

大山 上高地に行ったときもそんな感じだったけど、山を知っている人は分かっているよ。みんなも山はそんなもんだって分かってきて、楽しいよね。やっぱり、この会の旅行は、温泉旅行じゃなくて、山に行くんだっていうことでいきたいよね。山小屋かそれに近い宿っていうことで。

小笹 そう。山、山! 

鈴木 やっぱりみんなが気持ちよく喜んでくれて、それに後押しされているっていうところがあるよね。また、次もいい計画立てようってね。そういう気になるじゃない。

小笹 いろんな所へ行ったし、懐かしいよね。一年目のときは、俺まだ独身だったし。

鈴木 俺はまた、みんなで尾瀬にいきたいなあ。

大山 うん。尾瀬はいいんだけど、木道がけっこう大変なひともいるじゃない。難しいかもなぁ。たとえば、鳩待峠に泊まって、コース別にするっていう手も・・・。でも、やっぱり尾瀬ヶ原に行かないとつまらないか・・・。

小笹 至仏山に登りたいよね。

鈴木 いやぁ、ちょっときついかなあ。でも、尾瀬に行きたいなぁ(だんだん小声になる)・・・。

大山 上高地もいいんじゃないの!

鈴木 上高地もいいね。

大山 上高地だったら木道使わなくても行けるじゃない。

小笹 そう、川沿いにね。徳沢は良かったし。

大山  徳沢は良かった。上高地から見た穂高は良かったよ。登りたくなったね。行って嬉しかったですよ。

鈴木 そうね、俺なんかも上高地行ったり、夏にこの会で山に行って、普段横着していた自分がまたゆりおこされるっていう感じでさ、登りたくなるんだよね。

小笹 ふーん。

鈴木 岳沢もいいんだよね。あっちもみんなでいきたいな。

大山 いやぁ、結構ありますよ。おれなんか、前行った時、この道間違ってませんかって聞いたくらい遠かったから。降りるとき、長くてね。

鈴木 南アルプスがまだ行っていないんだよね。一応、名前としては、北アルプスに、八ヶ岳に・・・ってあるじゃない。

小笹 今年行ったんだけと、芦安から入って、夜叉仁峠。あそこから北岳とかすごいきれいに見えるよ。駐車場からちょうど一時間で行けるし。いい距離だけどね。

鈴木 上まで行かないと、森林限界抜けないでしょ。

小笹 そう。完全に登らないと、景色が開けないんだよね。

あと、どこかなぁ。

大山 谷川岳は? ロープウエイで上まで行けるし。けっこう楽しめるよ。

小笹 八ヶ岳。

鈴木 そうね、北八ヶ岳はいったけど、こっち側はまだ行ってないからね。でも、かなり登らないと。

小笹 あとは、草津とか白根山とか、二〇〇〇メートル位の山になっちゃうね。三〇〇〇メートル級はやっぱりいいけどね。

あとは、ちょっと遠くなるけど飛騨のあそこ。大山さんたち行ったじゃない。あそこ。

大山 ああ、西穂高?

鈴木 ああ、ロープウェイ使ってね。大山 そう、そう。

鈴木 あそこも、ロープウェイ降りたあたりは、まだ森林限界抜けてないでしょ。

小笹 抜けてない。少し登らないとね。それに、ロープウェイ混むんだよね。

大山 そう、シーズンは大変。

小笹 八月なら空いてるかな。

大山 東北のほうってないの?

鈴木 あるよ。月山とか。

小笹 月山は遠い!

鈴木 そうか(笑い)。じゃあ、会津磐梯山。

大山、小笹 会津磐梯山ね。

大山 五色沼とか、裏磐梯ね。そっちもいいけど、やっぱり山登らないとね。

小笹 裏磐梯はいいよね。

大山 バス二台で、裏磐梯組と磐梯山組に分かれるとか。バスをうまく使って、いろんなコースが作れるんじゃない。

鈴木 さてそろそろ、話もまとめに入りますが(笑い)、十年あっというまでしたね。

大山 速いもんだよね。

鈴木 俺は、やっぱり、何度も言うようだけど、最初の時から、みんなが良かった良かったって言ってくれるので、嬉しくなって一泊の山の計画やってきたっていう感じだなぁ。やっているうちに、自分でも、しばらく行ってなかった山登りを思い出して、自分でも行ったりするようになったし。その意味では、本当に、俺にとっても良かったな。人のためにやってるっていう感じじゃなくて、自分が一番楽しんだっていう感じだな。

小笹 なんて言うか、我々がいろいろ計画しているように見えるけど、実際は、お母さん達がいろいろ準備してくれて、ほんとに、みんなでやっているから、そんなに大変っていう感じはないね。

鈴木 そうだよね、ちょっと場所決めたり、そういうことを俺たちでやっているっていう程度だよね。それ以上だと、負担に感じちゃうしね。

小笹 チームワークっていうか、気心知れているっていうか、そういう中で遊ばしてもらっているっていう感じですよ。

鈴木 「会です!」って変に気張らないでやっているところがいいのかなぁ。

大山 そうね。世話役を交代でやっているっていうこともいいことだよ。世話役をやってみて、多少の苦労もあるっていうことを、みんなが経験して分かっている。そういうこともあると思うよ。だから無理なことも、誰も言わないし。役員さんっていうことで固定しないで、毎回いろんな人が世話役やるっていうことがいいんじゃないかな。

小笹、鈴木 うん、うん。

大山 春のハイキングなんかでも、そんなにすごい場所に行く訳じゃなくても、楽しいんだよね。だから大勢集まるんだよね。みんなで行くから楽しいんだよね。

鈴木 やっぱり、みんなで行くから楽しいんだよ。

まあ、十年終わりましたが、俺たちも、これから無理しないで楽しみましょうね。

大山 だんだん、中高年の山歩きになってくるしね。どう考えても。

鈴木 本当に、山はいま中高年ばっかりだものなぁ。

大山 僕らもそのグループですよ。

小笹、鈴木 (笑い)

大山 十五周年には、飛行機で北海道の山にでも。

鈴木 海外遠征とか。ネパールなんかどう?(笑い)

小笹 一泊で行けないでしょう。

大山 そうだねぇ。

 

鈴木 まあ、とにかく、これからもみんなで、いい山にどんどん登りましょう。

小笹 賛成、賛成。

大山  そうですね。

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