2021年の展望    


2021年ペナントレース開幕を前にして、通算2000本安打に最短距離にいるのが1926安打の栗山巧外野手(西武)で、あと74本となっています。07年以降では最少でも78安打。2019・20年と100安打以上打っているだけに、今季中の達成は十分に見込まれるところです。順調なら8月末から9月初めには達成出来そうです。
 続くのは1909安打の福留孝介外野手(中日)で、あと91本となっています。日米通算では既に2407安打を記録していますが、ここまで来たらNPB2000本も達成したいところ。2019年は89安打していただけに、昨年の12安打と言う落ち込みは痛かったです。残り91本は近くて遠い数字となりましたが、外国人選手の出遅れが予想される中、先発機会を生かせればある程度の本数は残せるのではないでしょうか。来季に望みをつなぐべく、50安打は期待したいです。

 中島宏之内野手(巨人)は通算1850安打。昨年は83安打と前年の8安打から大幅な復調を見せました。今季は新外国人選手の入団で打席数の大幅減も予想されました。しかし、外国人選手が開幕に間に合わない可能性も出て来て、開幕から打ちまくれば福留選手同様にある程度の数字は残せそうです。2000本まで150本のうち、半分の75本は打ちたいところですが、最低でも50安打は打って来季以降に可能性をつないでほしいです。

1500本以上1800本未満には以下の6人がいます。
 松田宣浩内野手(ソフトバンク)は通算1728安打。昨年は90安打と苦戦しました。アベレージタイプの打者でないとは言え打率.228は低過ぎでした。今季は最低でも1850安打あたりまでは伸ばしたいところ。1870本あたりまで伸ばせれば来季達成も見えて来ます。
 青木宣親外野手(ヤクルト)は通算1704安打。昨年は113安打で打率.317と健在ぶりを見せました。今後は昨年同様に、適度に休みながらの出場も予想され、最多安打を争うような本数は難しいとしても、130〜140安打は期待出来そうです。38歳で3年契約を結びましたが、2年では難しくても3年あれば十分にNPB2000本安打を達成出来る、という球団サイドのバックアップの表れでもあるでしょう。

 糸井嘉男外野手(阪神)は通算1696安打。昨年は72安打で11年連続していた100安打以上もストップ。今年で40歳という年齢を考えても大変厳しくなりました。ただ近年でも金本知憲選手は満40歳シーズン以降に552安打、和田一浩選手も431安打しており、糸井選手の残り304安打も可能性ゼロではありません。今季完全復活して150安打以上記録すれば、一気に来季達成の可能性も高まります。
 大島洋平外野手(中日)は通算1558安打。昨年は146安打で2年連続の最多安打タイトルを獲得。これまで好成績が2年続かない傾向がありましたが、11年目で初の2年連続3割を打ち、ジンクスを打破しました。2000本までの412本は138本ペースで3年。ここ5年の平均が161安打だけに、2023年の達成が有望です。今季は1700安打到達は最低ラインでしょう。

 中村剛也内野手(西武)は通算1522安打。昨年は故障もあって55安打止まり。好調だった2019年からは大きく落ち込んでしまいました。元々波が大きく、レギュラー定着した2008年以降の13シーズンで5度目の規定打席不足と、悪い方のシーズンとなってしまいました。しかしこの13シーズンで2年連続規定打席不足はなく、本塁打王・打点王各2度と、低迷翌年は活躍するという巡り合わせもあり、今季に期待したいところです。130〜140安打は打ってほしいです。
 坂口智隆内野手(ヤクルト)は通算1506安打。昨年は2年ぶりに規定打席に到達しましたが、98安打と物足りない数字でした。それでもシーズン終盤に1500安打を達成して、いよいよラストスパートです。124本ペースで4年といったところですが、少しでも多く上乗せしたいところ。16〜18年の調子を取り戻しての150安打以上を期待したいです。

1000本安打を突破して、次の区切りである1500安打達成を目指すのが以下の12人です。
 浅村栄斗内野手(楽天)は通算1438安打。昨年は後半、打率を落としましたが何とか試合数を上回る121安打。今季は1500安打を通過点として1600安打に迫るところまで数字を伸ばすことが期待されます。2000本までの562本は141本ペースで4年、2024年までにクリア出来そうです。90年11月生まれのため、史上6人目となる34歳未満での2000本安打が有望です。
 丸佳浩外野手(巨人)は通算1355安打。昨年は試合数と同じ120安打で貯金を作れませんでした。あと145本の1500安打はシーズン終盤には達成出来そう。残り645本の2000本安打は162本ペースで4年、129本ペースで5年。試合数と同じ143本ペースだと、ほぼ4年半といったところ。2025年5〜6月頃には達成出来るでしょうか。

 中田翔内野手(日本ハム)は通算1325安打。昨年は105安打に留まって、今季中の1500安打は難しくなりました。2000本までの675本は135本ペースで5年ですが、過去5年の平均が120本と言う事を考えると、今から6シーズン目の2026年が2000本イヤーとなりそうです。その時は満37歳シーズンですが、まだまだバリバリやっているでしょう。
 菊池涼介内野手(広島)は昨年102安打で通算1219安打。欠場が14試合あり、2013〜19年の7年間で合計19試合だったものが一気に増え体調面が気がかりです。打撃では年ごとに波があるものの、普通に出られれば140本前後は打てそうですし、来季終盤の1500安打達成が期待されます。今年で1360本あたりまでは伸ばしたいところです。

 山田哲人内野手(ヤクルト)は昨年85安打と苦戦して通算1153安打。以前に打率.247と苦しんだ2017年の翌年は3度目のトリプルスリーと鮮やかに復活しただけに、今季の巻き返しにも期待がかかります。まずは最低でも1300安打到達、そして、そこから20本程度はさらに上積みしてシーズンを終えてほしいです。1500安打は2023年前半戦の達成となりそうです。
 銀次内野手(楽天)は昨年は50安打で通算1150安打。2019年は自己最多の161安打を記録しただけに、ここまでの落ち込みは予想外でした。2012年以降で100安打を切ったのは、15年の95安打のみでしたが、それも大幅に下回った2020年でした。鈴木大、小深田選手の加入で内野のポジション争いが激化した影響もありましたが、まずは.236に終わった打撃の復調がカギとなります。レギュラーの座を奪回して、1300安打にある程度近付くぐらいまでは数字を伸ばしてほしいです

 鈴木大地内野手(楽天)は昨年141安打で通算1140安打。2年連続で自己最高打率を更新と、ここへ来て調子は右上がり。何よりここ8年で欠場3試合と言う丈夫さが頼もしいです。今季はキャリアハイの160安打で一気に1300安打に到達したいところ。1500安打までの360本はまだ2年半はかかりそうです。
 西川遥輝外野手(日本ハム)は昨年129安打で通算1128安打。メジャー移籍は叶いませんでしたが、今季はNPBでしっかりした数字を残してもらいたいです。自己最多が17年の160安打で、あと172本の1300安打は難しいかもしれませんが、2010年代のパ・リーグ最多安打は10シーズン中9シーズンまでは172安打以上。従って143試合制で最多安打を争う活躍ならば今季中の1300安打到達も有り得るでしょう。ただ、例年四球が多い分は安打数が打率の割に伸びないと言うハンデはあるかのかもしれません。

 柳田悠岐外野手(ソフトバンク)は昨年146安打で通算1104安打。前年は怪我で37安打と苦しい1年でしたが、初のリーグ最多安打と鮮やかに復活しました。今後は150本ペースで6年目の2026年に満38歳シーズンでの2000本安打達成が期待されます。今季は150〜170本は期待したいですね。
 T-岡田外野手(オリックス)は昨年84安打で通算1086安打。わずか6安打の2019年からは復調しましたが、いくら120試合制とは言え84安打は物足りなさが残ります。ここ3年でかなりペースダウンしていますので、今季は試合数に近い140本前後は打って追い上げたいところです。

 中村晃外野手(ソフトバンク)は昨年98安打で通算1038安打。かつては176安打で最多安打も獲得した好打者。3割から5年遠ざかりましたが、そろそろ返り咲きを期待したいです。あと162本の通算1200本あたりまで伸ばせれば上々ですが、体調に問題なければ狙える数字です。
 平田良介外野手(中日)は昨年は39安打で通算1022安打。一軍定着した2011年以降では最少の安打数に終わりました。今まで120試合以上の出場が2シーズンしかなく、怪我に泣かされて来ました。今季は満33歳シーズンとなり、今後は怪我なくコンスタントに140本以上を積み重ねていかないと厳しい状況です。

そして、2年以内に1000本安打達成を狙う選手としては次の4人がいます。
 今宮健太内野手(ソフトバンク)は昨年44安打で通算930安打。一軍定着した12年以降では最少の安打数に終わりました。その昨シーズンでも43試合で44安打とコンスタントに打っているだけに、いかに体調良く試合に出られるかがポイントです。18・19年も規定打席不足に終わっており、課題は体調面のみ。今季で通算1050安打あたりまでは伸ばしてほしいですが。
  鈴木誠也外野手(広島)は昨年129安打で通算799安打としています。5年連続3割・25本塁打は史上4人目と、依然として球界トップクラスの打者である事は間違いありません。今季は通算950安打到達は最低ラインでしょうか。2022年5月頃には1000本安打に届きそうです。

 近藤健介外野手(日本ハム)は昨年126安打で通算785安打としています。143試合あれば自己ベスト149本は軽く超えていたでしょう。四球の多い打者で、200本近い本数は難しいでしょうが、今季は160安打は期待したいです。1000本安打は来年5〜6月ごろの達成でしょうか。
 森友哉捕手(西武)は昨年90安打で通算684安打。打率.251とプロ入り初めてと言っていいほどの打撃不振に苦しんだシーズンとなりました。それでも25歳シーズンまでに684安打は現役でもベスト5に入る上々のペース。162安打した19年の打棒が復活すれば、今後2年での1000本安打到達も可能です。

2021年バージョンとして、昨年500安打に到達し候補入りしたのは以下の5人です。
 通算614安打の吉田正尚外野手(オリックス)は昨年リーグ2位の143安打。首位打者も獲得してさらにレベルアップした感じです。143試合制なら18・19年並みに160安打以上は期待出来そう。1000本安打は2023年の前半戦には達成出来そうで、今季もハイレベルな打撃には目が離せないでしょう。
 通算591安打の源田壮亮内野手(西武)はプロ入り4年の平均が147本強と、順調に来ています。1000本安打までの409本は3年でクリア出来そうで、日本人最速タイとなる7年目での達成が有力です。

 通算579安打の高橋周平内野手(中日)は昨年120安打。毎年のように怪我で戦列を離れているだけに、今季こそフル出場したいところ。700安打を通過点とし、シーズン150安打以上は期待したいです。こちらも怪我さえなければ、今後3シーズンで1000本安打を達成出来そうです。
 通算568安打の茂木栄五郎内野手(楽天)は昨年83安打と5年目で自己最少記録に終わりました。打率.301と好調だっただけに、惜しいシーズンとなってしまいました。今年は体調を整えて、最低でも700安打には到達してもらいたいです。試合数とほぼ同じ144本ペースで、今後3年で1000本安打到達となります。

 通算520安打の京田陽太内野手(中日)はプロ4年目を終えてシーズン平均130安打。悪くはないのですが、1年目の149本から136本、126本、109本と毎年減り続けているのが気になるところ。今季はキャリアハイ150安打以上は打って、打撃面でもアピールしてほしいです。 

上記以外の注目選手ですが、メインページ入りの1つの基準である通算500安打を今季中に達成出来そうな候補としては、通算448安打の岡本和真内野手(巨人)、通算421安打の西川龍馬外野手(広島)、通算403安打の大山悠輔内野手(阪神)がいます。
 さらに2年後の500安打達成予備軍としては、298安打の近本光司外野手(阪神)、249安打の村上宗隆内野手(ヤクルト)が控えています。彼らの後にも、清宮幸太郎内野手(日本ハム)、栗原陵矢外野手(ソフトバンク)、安田尚憲内野手(ロッテ)など若手スター候補が続々と続いています。

そしてメジャーリーガーの日米通算記録では秋山翔吾外野手(レッズ)が通算1443安打。昨年は短縮シーズンと言う事もあり、38安打の上積みでした。1500安打までの57本は5月中にクリアしてほしいところです。一気の1600安打到達も162試合制ならば期待したいところです。
 筒香嘉智外野手(レイズ)は昨年31安打で通算1008安打。1000本安打こそ達成したものの、60試合制とは言え31安打は物足りない数字でした。今季は1150安打あたりまでは伸ばしてほしいところです。

 2021年ペナントレース、優勝の行方と共に彼らの活躍から目が放せないシーズンとなりそうです。