☆2023年ペナントレース開幕を前にして、通算2000本安打に最短距離にいるのが1923安打の中島宏之内野手(巨人)で、あと77本となっています。気になるのは出場機会で、2020年は312打席だったのが昨年は111打席と2年で激減。松田・長野と右打者の加入もあり2023年は更に厳しい状況です。40代になりましたが、現状ではまだ3年はかかるペース。2019年の年間8安打が何とも悔やまれる状況ですが、1本でも多く上積みしてほしいものです。
続くのは1885安打の大島洋平外野手(中日)。昨年の34試合欠場は痛手でしたが、残り115本と完全に射程圏に捉えました。順調なら8月中にも達成出来そうです。また、大卒・社会人経由での2000本安打は4人目ですが、同ルート歴代最多である宮本慎也の2133安打も来年には届きそうです。
3番手の青木宣親外野手(ヤクルト)は通算1874安打。昨年は55安打で前年の115安打からは半減。打率も.248とさらに低下。残り126本はレギュラーなら1年で届く数字ですが、現状では厳しいものとなって来ました。レフトを山崎選手らと争う状況ですが、巻き返しに期待したいです。
☆1500本以上1800本未満には以下の3人がいます。
浅村栄斗内野手(楽天)は通算1702安打。170安打以上3度の実績がありますが、楽天移籍後は19年の139安打が最多で、試合数を上回ったことがありません。今後2年で到達するためにも今季は150安打以上は期待したいです。いずれにしても今オフに32歳になったばかりですし、達成は時間の問題です。
中村剛也内野手(西武)は通算1698安打。昨年は54安打で前年からは半分以下の数字に終わりました。残り302本は最低でも3年かかりそうで、今季の巻き返しが期待されます。今季で40歳と年齢的には厳しくなってきますが、120安打は打ってほしいところです。
丸佳浩外野手(巨人)は通算1602安打。昨年は143安打で、前年の104安打からの復調を果たしました。それでも打率は.272と通算打率より低い数字でしたので、もっと上積みも出来たはず。今季は4年ぶりの150安打到達を果たし、2025年に予想される2000本安打達成に向け弾みを付けてほしいです。
☆1000本安打を突破して、次の区切りである1500安打達成を目指すのが以下の10人です。
菊池涼介内野手(広島)は昨年121安打で通算1477安打。2022年中の1500安打も期待されましたが、残り23本を今季に持ち越しました。今季はあと123本での1600安打到達が目安となりそう。2000本までの523本は131本ペースであと4年です。
中田翔内野手(巨人)は昨年91安打で通算1456安打。昨年は前半の登録抹消が響いて規定打席不足。それでも前年の不振からは抜け出した印象で、今季フル出場なら1600安打近くまで伸ばせそうです。残り544本は136本ペースで4年、109本ペースで5年です。
秋山翔吾外野手(広島)は昨年41安打で通算1446安打。3年ぶりの日本復帰でしたが、打率.265と本来の打撃は見られませんでした。今季は開幕からのプレーで、西武時代の打棒復活が期待されます。復調を果たせれば、残り154本の1600安打到達も十分可能です。また日米通算では1517安打としており、1700本に出来るだけ近づいてほしいところです。
山田哲人内野手(ヤクルト)は昨年114安打で通算1401安打。自己ワースト打率の.243と大苦戦でした。まだ30歳ですし、もう一度鍛え直して数字を戻したいところです。残り599本は120本ペースでも5年、35歳シーズンに達成出来るので大丈夫とは思いますが、今季は140〜150本は期待したいですね。
鈴木大地内野手(楽天)は昨年105安打止まりで通算1398安打と苦戦しました。シーズンを通して打撃の調子が上がらず、打率.257は自己ワーストでした。今季はあと102本となった通算1500安打を通過点として、1550本近くまで伸ばしてほしいです。2000本までの602本は121本ペースで5年かかります。
西川遥輝外野手(楽天)は昨年81安打で通算1313安打。3・4月の月間MVPと好スタートを切りましたが、その後は失速して打率.218は大不振だった前年の.233をも下回ってしまいました。今季は正に正念場となります。レギュラーをキープするためにも140〜150本は打って、再び打撃面でのアピールが必要です。
柳田悠岐外野手(ソフトバンク)は昨年120安打で通算1379安打。26試合も欠場したため、規定打席到達シーズンでは最少の安打数でした。今季は残り121本の1500安打を早い段階で達成し、2000本へのラストスパートに弾みを付けたいところです。2000本までの621本は156本ペースで4年、125本ペースで5年かかります。
中村晃外野手(ソフトバンク)は昨年96安打で通算1247安打。3年連続3割の後は7年連続3割未満が続いています。安打数を伸ばすためにも打率アップがポイントです。今季は1400安打に出来るだけ近付いてほしいですね。残り753本の2000安打は126安打ペースで6年、108安打ペースなら7年で達成可能です。
今宮健太内野手(ソフトバンク)は昨年133安打で通算1141安打。自己ベストの139本には及びませんでしたが、5年ぶりの100安打に打率.296は自己最高でした。2000本まで残り859本とまだまだ遠いですが、123安打ペースで7年、108安打ペースで8年かかります。
近藤健介外野手(ソフトバンク)は昨年98安打で通算1016安打としています。98安打は不本意でしょうが、29歳シーズンでの1000本安打ですからまだまだ良いペースです。今季は初の150本以上で最多安打を争う活躍を期待したいです。
☆そして、3年以内に1000本安打達成を狙う選手としては次の8人がいます。
森友哉捕手(オリックス)は昨年92安打で通算909安打。打撃不振に加え怪我による長期欠場のあった昨年でも92安打なので、残り91本の1000本安打は今季中に達成出来るでしょう。今季で1050本以上には伸ばしてほしいですね。1000本安打達成は今年の7月末から8月中旬頃でしょうか。
中村奨吾内野手(ロッテ)は昨年128安打で通算847安打。好調だった2021年からは打率も下がり、不本意な2022年でした。1000本安打まで残り153本は今季の達成はギリギリでしょうか。2018年には157安打しているだけに可能性ゼロではありません。
源田壮亮内野手(西武)は昨年110安打で通算827安打。35試合の欠場が響いて自己ワーストの安打数。打率も「安定の2割7分台」から後退して.266に終わりました。今季中の1000本安打は難しくなりましたが、140〜150安打は上積みを期待したいです。
高橋周平内野手(中日)は昨年66安打で通算768安打。昨年は停滞してしまいましたが、94年1月と早生まれのため満30歳シーズンの2024年に1000本安打達成はまだまだ有望です。今季は900安打到達は最低ラインでしょう。そろそろ打者としてのスタイルを完成形に近付けたいシーズンです。長打を追い求めて打撃を崩すぐらいなら、アベレージ重視で構わないと思うのですが・・・。
茂木栄五郎内野手(楽天)は昨年53安打で通算727安打。自己ワーストの数字でペースダウンしてしまいました。142本ペースなら今後2年で1000本安打到達可能ですし、94年2月生まれですから30歳1000本安打の可能性は残されています。毎年怪我が多いので、とにかく無事にシーズンを乗り切ってもらいたいですね。
岡本和真内野手(巨人)は昨年131安打で通算717安打。1000本まであと283本ですが、ここ2年の合計は269本とややペースは低め。18年の167安打から、ジリジリと本数が減っている状況で、今季こそ巻き返したいところです。今季が27歳シーズンですので20代1000本安打は確実視されます。
西川龍馬外野手(広島)は昨年123安打で通算688安打。規定打席不足で123安打は破格の数字ですが、まだ規定打席での打率3割がなく今季こそ達成が期待されます。残り312本の1000本安打は156本ペースで2年。2019年159安打しているだけに、怪我なくプレー出来れば来季の1000本安打達成も十分可能です。
大山悠輔内野手(阪神)は昨年117安打で通算641安打。1000本安打までの359本は120本ペースでは3年ですが、144本ペース位で2年半で達成してほしいです。そろそろタイトルも狙いたい今シーズンは、800安打に近付く位まで伸ばしたいですね。
☆2023年バージョンとして、昨年500安打に到達し候補入りしたのは以下の3人です。
近本光司外野手(阪神)は昨年154安打で通算630安打。1000本安打までの370本は124本ペースで3年なので、年平均150安打超の近本選手ならば、2025年の前半戦には達成出来そうです。今季フル出場なら同僚の大山選手に先んじての800安打到達も十分可能です。
村上宗隆内野手(ヤクルト)は昨年キャリアハイ155安打で通算548安打。このペースなら2025年に25歳で1000本安打到達も可能です。2025年終了後のMLB移籍が噂されていますが、1000本安打を達成しての移籍であると良いですね。今季は700安打到達が目安となりそうです。
佐野恵太外野手(DeNA)は昨年リーグ最多の161安打で通算548安打としています。151本ペースで今後3年での1000本安打が達成可能です。2年連続160安打していますし、2025年の1000本安打到達も有望でしょう。今季はまず着実に700安打に到達したいところです。
☆上記以外の注目選手ですが、メインページ入りの1つの基準である通算500安打を今季中に達成出来そうな候補としては、通算364安打の坂倉将吾捕手(広島)がいます。昨年は155安打ですし、十分500安打到達可能です。
さらに2年後の500安打達成候補としては、通算323安打の辰己涼介外野手(楽天)、通算301安打の牧秀悟内野手(DeNA)、通算300安打の小園海斗内野手(広島)、通算284安打の中野拓夢内野手(阪神)、通算282安打の安田尚憲内野手(ロッテ)、通算244安打の佐藤輝明内野手(阪神)らが控えています。彼らの後にも、、野村佑希内野手(日本ハム)、紅林弘太郎内野手(オリックス)、三森大貴内野手(ソフトバンク)、岡林勇希外野手(中日)、長岡秀樹内野手(ヤクルト)など若手スター候補が続々と続いています。
☆そしてメジャーリーガーの日米通算記録では、筒香嘉智外野手(レンジャーズ)は昨年29安打で通算1087安打。今季はマイナー契約でのスタートと、昨年の不振から苦しい立場となりました。まだまだこんなものではない、と言うところを見せてほしいですね。メジャー定着を果たし、1200安打を超える位は打ってほしいです。
鈴木誠也外野手(カブス)は昨年104安打で通算1041安打としています。昨年は好スタートを切りながら、怪我もあり14本塁打を含む104安打止まりでした。しかし28歳シーズンでの1000本安打ですから、まだまだ好ペースを維持しています。今季は1200安打はクリアしてほしいですね。1500安打は順調なら2025年にも達成可能です。
吉田正尚外野手(レッドソックス)は昨年138安打で通算884安打。21年の33試合に続き昨年も24試合に欠場。これらの欠場がなければ950安打位までは数字を伸ばしていたでしょう。今季は日米通算1000本安打は最低ラインで、1030〜1050本あたりまで伸ばしてほしいところです。
大谷翔平投手兼外野手(エンゼルス)は昨年自己最多の160安打で通算826安打。ここ2年でも計298安打と、打者としての安打ペースが急上昇中です。日本での5年で296安打が、MLBでの5年で530安打と、同じ年数で実に79%増。1000本まであと174安打ですが、このペースなら2024年7月に迎える30歳の誕生日前、つまり20代での達成も有望です。
2023年ペナントレース、優勝の行方と共に彼らの活躍から目が離せないシーズンとなりそうです。