今日の最優秀打者（ＭＶＨ）2023年　　

　　その日の試合の出場選手の中から、リーグごとに1人ずつ最も価値のある又印象的な活躍をした
　最優秀打者（Ｍｏｓｔ　Ｖａｌｕａｂｌｅ　Ｈｉｔｔｅｒ＝ＭＶＨ）を独断で選定するコーナーです。
　今シーズン終了時に年間最優秀打者（ＭＶＨ最多獲得選手）に輝くのは誰でしょうか？

3月　　4月　　5月　　6月　　7月　　8月　　9月　　10月

シーズン回顧
・・・パ・リーグは森友哉選手（オリックス）が7回で、初のリーグ1位。打撃3部門の数字を前年からは大きく伸ばしてリーグ3連覇に貢献しました。もう一人、25本塁打と活躍した万波中正選手（日本ハム）も7回で1位に並びました。最多選出が7回は、6回が1位だった2009年以来で、絶対的な打者不在といえるかもしれません。二冠王の近藤選手は6回で惜しくも次点でした。セ・リーグは牧秀悟選手（DeNA）と宮崎敏郎選手（DeNA）が9回で、供に初の1位。打点王の牧選手、首位打者の宮崎選手と成績通りの選出回数でした。

　パ・リーグ各球団では、リーグ3連覇のオリックスは森選手が7回で移籍の吉田選手の穴を埋める活躍を見せました。総選出回数37回も12球団トップと盤石でした。2位のロッテではベテラン・角中選手が4回でトップと健在ぶりを見せました。シーズン打率は低かった安田・中村奨選手も3回ずつと健闘しました。3位のソフトバンクではリーグ二冠王の近藤選手が6回でトップ。本塁打・打点の自己ベストを大幅に更新してのタイトル獲得には驚かされました。また5年ぶりに打撃ベストテン入りした中村選手も5回選出と活躍を見せました。

　4位の楽天では本塁打王となった浅村選手の5回でトップ。また、中堅どころに差し掛かってきた辰己・小深田両選手が4回ずつで続いています。5位の西武では主砲不在のチーム状況もあり、外崎選手・マキノン選手の3回がトップ。総選出回数20回も両リーグ最少タイと寂しい限り。クリーンナップに定着する長距離打者の登場が待たれます。6位の日本ハムは25本塁打と成長を見せた万波選手が7回でリーグ1位タイ。さらなる伸びしろに期待出来そうです。3回の清宮選手、1回の野村選手の飛躍にも期待したいところです。

　セ・リーグ各球団では、18年ぶり優勝の阪神では打点リーグ2位の佐藤選手が6回、不動の4番となった大山選手が5回でチーム1位2位を占めました。ただ、それに続く選手は2回が最多で、外国人選手の総選出2回もリーグ最少と、佐藤・大山選手に続く選手の台頭が待たれます。2位の広島では秋山選手と末包選手が5回でトップ。特に146打席の出場で5回選出の末包選手には、2024年以降主砲としての活躍が期待されます。3位のDeNAでは打点王・牧選手と首位打者・宮崎選手が各9回でリーグトップに並びました。共に貫禄の活躍で、2024年も期待出来そうです。また、例年になく不振で2回止まりだった佐野選手の復調が期待されます。

　4位の巨人では本塁打王・岡本和選手が6年連続30本塁打を達成し、6回でトップ。ベテラン坂本選手も開幕直後の大不振から立ち直り、5回選出で続きました。大城選手も捕手としてはリーグ最多となる4回選出と打力をアピールしました。5位のヤクルトでは村上選手とオスナ選手が4回ずつ、サンタナ選手と山田選手が3回ずつ選出と、中軸打者が順当に上位を占めました。6位の中日は、前年の16回から今季は20回選出とチーム全体の選出回数は若干増えたものの、リーグ最少に終わりました。移籍して本塁打・打点でチーム二冠の細川選手が4回でトップ。2000本安打達成の大島選手と、次期4番候補の石川選手が各3回で続きました。打撃陣の底上げが課題のチーム状況が続いているだけに、2024年の奮起が期待されます。