今日の最優秀打者（ＭＶＨ）2009年　　

　　その日の試合の出場選手の中から、リーグごとに1人ずつ最も価値のある又印象的な活躍をした
　最優秀打者（Ｍｏｓｔ　Ｖａｌｕａｂｌｅ　Ｈｉｔｔｅｒ＝ＭＶＨ）を独断で選定するコーナーです。
　今シーズン終了時に年間最優秀打者（ＭＶＨ最多獲得選手）に輝くのは誰でしょうか？

　4月　　5月　　6月　　7月　　8月　　9月　　10月

シーズン回顧
・・・パ・リーグはG.G.佐藤選手(西武)、中島選手(西武)、山崎選手(楽天)、小久保選手(ソフトバンク)と前年に続き4選手がトップに並ぶ混戦でした。また6回でトップというのはこの企画では最少記録で、混戦模様を裏付けるデータとなっています。G.G.佐藤選手は前年に続くトップタイですが、全てが7月以降という事でかつての春男ぶりとは逆の1年でした。中島選手、山崎選手はそれぞれ納得の活躍。小久保選手は自己の規定打席到達11シーズン中、打率・打点が下から3番目、本塁打は最少と数字的には苦しい中、ここぞの活躍で頑張りました。

　セ・リーグは森野選手（中日）が10回でトップ。06年ウッズ選手（中日）以来の二桁を記録しました。リーグ2位の109打点という勝負強さで同僚のブランコ選手（中日）らを振り切りました。

　シーズン1位の日本ハムではスレッジ選手が5回でトップ。自己ベストの成績を残した小谷野選手も4回と健闘しています。後半の追い込みで2位となった楽天は24回でリーグ4番目。タイトル争いで上位の数字だった山崎選手・鉄平選手に選出が集中しています。Ａクラス復帰で3位のソフトバンクが32回の選出で両リーグトップ。小久保・オーティズ・松中の3選手で16回と中軸がここぞという場面で働きました。反面、選出された人数自体は8人で両リーグ最少タイと活躍する顔ぶれが限られている傾向もありました。4位の西武も打線の顔ぶれは健在で選出は29回とリーグ2位。二冠の中村選手が4回とやや少なめでしょうか。5位のロッテでは大松選手が5回で2年連続チーム1位。来シーズンは不動の4番としてさらなる飛躍が期待されます。6位のオリックスは選出も21回でロッテと並ぶ最少タイ。しかも3年連続チーム1位のローズ選手が退団したのは痛手です。今季はゼロでしたが08年チーム2位のカブレラ選手にかかる比重が大きくなりそうです。

　セ・リーグではリーグ1位の巨人が選出回数では23回で下から2番目と意外な結果でした。ラミレス選手が6月まで選出ゼロと前半戦、やや印象の薄かったのも影響したようです。不振と言われた李選手が2回など意外な顔ぶれも見られます。2位の中日では打点王を最後まで争った森野選手・ブランコ選手、そして5番打者の和田選手の3人で23回と中軸の威力を見せ付けました。選出31回もリーグトップタイとなっています。3位のヤクルトでは新入団のデントナ選手が8回でリーグ2位タイに入りました。26試合に欠場して規定打席不足ながらこの結果は、来季以降のさらなる活躍を期待させてくれます。スランプに苦しんだ青木選手も6回と奮闘しています。4位の阪神では金本選手が8回でリーグ2位タイ。内容的には開幕1週間で3回と好ダッシュしながら6月までの6回に対し、7月以降2回と尻すぼみ。逆に新井選手は前半1回、後半4回と追込み型。来季はシーズン通してのコンスタントな活躍が期待されます。5位の広島は選出人数は13人で両リーグ最多。多くの選手が日替わりで活躍したと言えますが、途中入団ながらチームトップのフィリップス選手の退団がどう響くか。栗原選手以外で中軸を担える日本人打者の台頭を期待したいです。6位の横浜は選出回数も22回でリーグ最少。故障で51試合も欠場した村田選手が7回でトップなあたり、村田頼みのチーム事情が浮き彫りになっているようです。