今日の最優秀打者（ＭＶＨ）2008年　　

　　その日の試合の出場選手の中から、リーグごとに1人ずつ最も価値のある又印象的な活躍をした
　最優秀打者（Ｍｏｓｔ　Ｖａｌｕａｂｌｅ　Ｈｉｔｔｅｒ＝ＭＶＨ）を独断で選定するコーナーです。
　今シーズン終了時に年間最優秀打者（ＭＶＨ最多獲得選手）に輝くのは誰でしょうか？

　3月　　4月　　5月　　6月　　7月　　8月　　9月　　10月

シーズン回顧
・・・パ・リーグは大松選手(ロッテ)、フェルナンデス選手(楽天)、G.G.佐藤選手(西武)、ローズ選手(オリックス)と4選手が7回でトップに並びました。G.G.佐藤選手を除く3人はチーム打点王でもあり、納得の数字です。特に大松選手は前年の1回から大きく数字を伸ばしました。G.G.佐藤選手は7月までに7回と単独トップを走り、西武首位躍進の立役者となっていただけに後半戦の欠場は残念でした。

　セ・リーグはラミレス選手（巨人）と栗原選手(広島)が9回でそれぞれ最多選出となりました。ラミレス選手はリーグMVPにも輝き、打点1位・本塁打2位・打率7位とバランスの良い成績で最多選出も頷けます。栗原選手は前年もチーム1位で今や不動の4番打者。打点と打率で自己最高を残すなど、活躍が光りました。

　シーズン1位の西武が、総選出数でも32回でトップ。20本塁打以上の5人で22回を数えました。2位のオリックスは選出回数20回で意外や最下位。ローズ選手はリーグトップタイと健闘しましたが、日本人選手の活躍に物足りなさがあったようです。3位の日本ハムでは新入団のスレッジ選手が6回でトップ。9月15日の逆転サヨナラ打など印象的な活躍がありました。4位のロッテは大松選手を筆頭に30回の選出。好調だった橋本選手が4回など、14選手の選出はソフトバンクと並ぶトップタイで全員野球のロッテらしい傾向です。5位の楽天も前半戦の健闘もあり、ロッテと並ぶ2位タイの30回選出。途中入団のセギノール選手が4回と頑張っています。6位のソフトバンクは松中選手が6回で2年連続チーム1位。前年4回ずつの小久保選手、多村選手の不振が響いています。二人合わせて07年の8回から2回と大幅に減少してしまいました。

　セ・リーグではリーグ1位の巨人が選出回数でも33回でトップ。選出人数15人も両リーグ最多でした。これは李選手、高橋由選手らが本来の力を発揮出来ずとも、代わりに出た選手が活躍した結果でしょう。一方、前年両リーグトップタイだった阿部選手が1回止まりだったのは寂しいところ。惜しくもリーグ優勝を逃した2位の阪神は選出回数は31回で巨人と僅差ですが、人数では8名と両リーグで2番目に少ない数でした。やはり主力の顔ぶれが固まってしまい、意外な新戦力の台頭が欠けていた部分があるのでしょうか。そんな中、40歳の金本選手が前年から倍増の8回と頑張りました。3位の中日は選出26回ですが、上位を移籍選手や外国人選手が占めており、生え抜きの活躍が期待されます。4位の広島は選出27回ですが、リーグトップタイの栗原選手と続く選手との差が「6」と大きく、これだけ2番手との差が開いた球団はありません。そういう意味でも栗原選手をサポート出来る中軸打者の出現が望まれるところです。5位のヤクルトは田中選手の3回を筆頭に14選手が選出されましたが、総選出は20回とリーグ最少で、大きく回数を伸ばす中軸打者不在を物語っています。6位の横浜は21回で、仁志選手と村田選手が6回ずつでリーグ4位タイに入っています。反面、選出人数は6人と活躍する選手が限られていた印象です。