宮本慎也選手インタビュー再録  

・・・12年5月4日に史上40人目の通算2000本安打を達成した宮本慎也選手(ヤクルト)の試合後のヒーローインタビューを再現してみました。


試合後のヒーローインタビュー 2012年5月4日 神宮 対広島戦終了後

花束を抱えた宮本選手がインタビュー場所に登場、大きな拍手で迎えられる。

−神宮球場の皆さん、お待たせ致しました。本日のヒーローは見事2000本安打を達成致しました宮本選手です。

(大歓声と拍手)

−宮本さん、おめでとうございます。

宮本「有難うございます。」

−この大歓声です。今の気持ち、いかがでしょうか?

宮本「まあホッとしたのと、えー、こんな満員の神宮球場で打てて、えー本当、幸せです。」

−えー、2000本目のヒット、打った瞬間どんな気持ちになったんでしょうか?

宮本「いやもう、本当ホッとしました。はい。」

−センター前ヒットでした。宮本さんらしい一打でした。

宮本「はい、あのー、とにかくピッチャー返しという気持ちで、本当にあのう、この打席入りましたので、ホント抜けてくれて良かったです。」

−さあ、残り10本からのカウントダウン。1つ1つ刻んで行きましたけれども、えー毎回毎回どんな思いで打席に立っていたんでしょうか?

宮本「まあ正直あのー、焦りもありましたし、えー本当10本切ってから、えー何か普通の精神状態では出来ていなかったので、とにかく試合に集中するんだという気持ちで、毎試合臨んでいたんですけれども。4本ぐらいになって、ちょっと楽になったと言うか、あのう、落ち着いて出来るようになりました。」

−さあ、そして入団当時の球団のスカウトが今の小川監督だと言う事なんですけれども、その小川ヤクルトで2000本安打を達成出来たというのは、これは感慨深いものがあるんじゃないでしょうか?

宮本「はい、あのー、本当プロ野球って言うかヤクルトに導いてくれた方ですので、ま、その人の元でこういう、えー2000本と言う素晴らしい記録を出来たって言うのは本当にあのー、縁と言うか、そういうものを感じます。」

−さあ、そして同期入団の稲葉選手と全く同じ試合数での2000本安打達成と言う事になったわけなんですけれども、何か運命的なものを感じませんか?

宮本「そうですね。まあ、えー、稲葉選手とはずっとまあ、若い時にね、苦しい練習も一緒にしましたし。それがまた同じ年にね、出来て、また同じ試合数って言うのも、あのー本当、縁を感じるんで一生付き合っていきたいと思います。」

(拍手に笑い声も混じる)

−さあ、そしてですね。小久保選手も間もなく2000本安打、カウントダウンに入っているんですけれども、2000本安打の先輩からアドバイスをひとつお願いします。

宮本「いやいや、あのー、彼はずっと主軸で活躍してますんで。あのー、僕みたいにもたつく事はないと思います。」

−さあ、そして今日は親御さんも見に来ていらっしゃると言う事ですけれども、支えてくれた親御さんにも一言お願いします。

宮本「そうですね、あのーまあ、小さい体でしたけれども、強い体に産んでくれて有難うございました。えーあとは、えーまあプロ入ってからね、嫁さんにえーいろいろ何て言うんですかね、もうホント野球一本で協力してもらったんで、えーまあこんな時しか言えませんので、有難うございました。」

−えーそしてお子さんもね、見てらっしゃると思いますけれども、お子さんにも一言お願いします。

宮本「あのホント、子供の前であのー、まあこういう姿を見せれて良かったと思います。」

−さあそして最後になりますけれども、この満員の神宮球場のファン、そして日本中のプロ野球のファンの皆さんに一言お願いします。

宮本「はい、あのー今日本当に最初雨降ってね、天気も悪かったんですけれども、こんな沢山のお客さんの前で、ましてや神宮球場で、えー打てたのは本当幸せだと思っております。またカープファンの方も、あのー沢山の声援頂いて有難うございました。えーまあ今日1日はちょっと浸ってですね、えー明日からはまたヤクルトの勝利の為に頑張りたいと思います。有難うございました。」

(大歓声と拍手)

−以上、本日のヒーロー、見事2000本安打を達成致しました宮本選手でした。今一度大きな拍手をお願いします!

(大歓声と拍手、宮本コールが続く中、晴れやかな表情で記念ボードを掲げる)