タフィ　ローズ　１９６８年８月２１日生まれ・左投げ左打ち

　ボストン・レッドソックスからから９６年近鉄バファローズに入団。１年目から全試合出場で２７本塁打、９７打点に打率.２９３と活躍。翌年は打率も３割に乗せ、２２盗塁と足の方でも活躍を見せた。３年目の９８年は打率.２５７と低迷したが、９９年は４０本塁打・１０１打点で二冠王獲得。００年は２５本塁打と元の中距離打者らしい数字に戻ったが、０１年以後はホームラン打者としてのシーズンが本格的にスタートする。

　０１年はいてまえ打線の中核として日本タイ記録の５５本塁打。打点王は１点差で逃したが、打率も自己最高となる.３２７をマークしてチームの１２年ぶりリーグ優勝の原動力となった。この活躍でシーズンＭＶＰにも選出される最高の１年だった。
　０２年もリーグ２位の４６本塁打に１１７打点で２度目の打点王。０３年は５１本塁打で３度目の本塁打王と主砲として不動の地位を築いた。

　０４年に巨人に移籍、４５本塁打で史上２人目の両リーグ本塁打王に輝く。しかし巨人の水が合わず、翌年で退団。０６年はメジャー復帰を目指したが実現せず、０７年にオリックスバファローズに入団して日本球界に復帰した。年齢とブランクを危ぶむ声もあったが、いきなりリーグ２位の４２本塁打と長打力健在をアピール。４０歳となった０８年も２年連続７度目の４０本塁打を達成。また１１８打点で６年ぶり３度目の打点王も獲得した。
　４２歳の１０年も５月２日まで１１本塁打と好調だったが、同月１３日の西武戦で死球を受け右手を骨折。８月上旬まで戦線を離脱することとなった。復帰後は変わらぬ打棒で８４試合ながら打率.３０８、２２本塁打の成績だったが契約が折り合わずこの年限りで退団した。

　０１年に年間５５本塁打の日本タイ記録。０１年に年間１３７得点、３６４塁打のパ・リーグ新記録。０３年に年間満塁本塁打３本。９６年に年間サヨナラ本塁打３本。９６年５月１９日の西武戦でサヨナラ満塁本塁打。０３年９月２８日のダイエー戦で１イニング２三振の日本タイ記録。

　ＭＶＰ１回（０１）、本塁打王４回（９９、０１、０３、０４）、打点王３回（９９、０３、０８）、最高出塁率１回（０７）、ベストナイン７回（９７、９９、０１〜０４、０８）受賞。月間ＭＶＰ３回（９７年７月、０１年６月、０７年７月）受賞。オールスター出場１０度（９７〜０３、０４、０７、０８）。日本シリーズで０１年に敢闘賞受賞。