西沢　道夫（にしざわ　みちお）　１９２１年９月１日生まれ・右投げ右打ち

　品川第二日野高等小から３６年名古屋に入団。弱冠１５歳でのプロ入り、１年間の養成期間を経て３７年秋にプロデビュー。戦前は投手で、４０年には２０勝９敗、防御率１.９２の好成績。４２年５月２４日の大洋戦（戦後の大洋とは別球団）では延長２８回を完投。同年７月１８日の阪急戦では史上１４度目のノーヒットノーランも達成している。

　戦後は４６年中部日本で５勝したのを最後に本格的に打者転向し、４９年に３７本塁打してスラッガーとしての素質を開花させる。５０年には４６本塁打、１３５打点と今も残る球団記録をマークした。
　５８年、ベストテン８位の打率を残しながら本塁打わずかに２本に終ると、その年限りで引退した。戦前から打者としてプレーしていたら２０００本安打は軽く達成した事だろう。

　４９年４月３日から５月３日まで２５試合連続安打。５０年に年間満塁本塁打５本の日本記録。５４年８月３日の阪神戦から８日の広島戦まで５試合連続猛打賞の日本記録。背番号１５は永久欠番。

　首位打者１回（５２）、打点王１回（５２）。ベストナイン３度（５０、５２、５４）受賞。オールスター出場５度（５１〜５５）、５５年第２戦でＭＶＰ受賞。１９７７年殿堂入り。