金子　誠（かねこ　まこと）　　１９７５年１１月８日生まれ・右投げ右打ち

　茨城・常総学院高から９３年ドラフト３位で日本ハムファイターズに入団。３年目の９６年にセカンドの定位置を確保。１１７試合で打率.２６１を残し、チームでは１３年ぶりの新人王に輝く。翌９７年も１２本塁打を含む１４２安打を放ち、打率.２７７と打撃面で大きな成長を見せた。

　９８年は二塁手としてゴールデングラブ賞を受賞。９９年は初の全試合出場でベストナイン・ゴールデングラブをダブル受賞し、パ・リーグを代表する二塁手となった。
　００年は故障で２２試合に欠場。９３安打、打率.２３１とレギュラー定着以来最低の成績に終った。０１年は立ち直り２年ぶりに全試合出場を果たすが、打率は.２５３と満足のいくものではなかった。

　０２年は木元、田中賢ら若手の成長にも刺激を受け開幕から３割台をキープする好調な滑り出し。しかし８月２４日のの近鉄戦で右膝の靭帯を痛め終盤戦を棒に振る事となった。それでも規定打席到達を果たし自己最高の打率.２８５をマークした。
　０３年は００年に次ぐ低打率でレギュラーの座を確保出来ず、８年ぶりの規定打席不足。０４年もアテネ五輪選出による離脱があり、前年を下回る８５安打に留まった。０５年は監督構想から外れ、開幕から二軍暮らし。代わってショートに起用されたアルモンテが不振でようやく一軍に呼ばれたのが５月５日。しかし打率.２４０と結果を残せず、レギュラー奪回とはいかなかった。

　０６年は内野のキーマンとしてチームの日本一に貢献。２年ぶりの規定打席到達で４年ぶりに１００安打を達成。打率は.２５４と通算打率を下回ったが、２６二塁打は自己最多だった。０７年も打率.２４３と苦戦したが、自己２番目の５３打点をマーク。チームの連覇に貢献した。０８年は足の怪我もあって打撃が低迷。打率.２１６と自己ワーストに終わり、３年ぶりの規定打席不足。
　巻き返しが期待された０９年は内野のライバルとなる二岡の移籍にも刺激を受け、開幕から打棒好調。４月に打率.４２３と打ちまくり初の月間ＭＶＰ獲得。その後もコンスタントに打ち続け、プロ入り１６年目で初の３割を達成。安打数こそ９７年の数字に及ばなかったが、二塁打・本塁打・打点・塁打など各部門で自己最高の成績を残しリーグ優勝に大きく貢献した。

　１０年は開幕早々に左脇腹を痛め登録抹消になるなど怪我に泣いた。８月にも右足肉離れで戦列離脱し、以後閉幕まで復帰出来なかった。結局７７試合出場で９６年の一軍定着以後最低の試合数に留まり、６９安打に３４打点と前年の数字を半減させる苦しいシーズンとなった。１１年は先発出場の機会が減り、９８試合で６０安打と９６年以後では２番目に少ない安打数で打率も.２３４と苦戦した。１２年は３年ぶりに１００試合出場を果たしたが、打率.２２７と苦戦して６３安打止まり。
　１２年オフに左膝手術を受け、復調を目指したが１３年は出場機会が激減。３２試合で１０安打と９５年以来の低数値。１４年も１７試合に３安打と復活ならず、この年で現役を退いた。

　０４年７月６日の近鉄戦で遊撃手として１試合１１補殺のパ・リーグ記録。０９年４月７日のロッテ戦から１５日のオリックス戦まで７試合連続二塁打の日本記録。

　新人王（９６）。ベストナイン１度（９９）、ゴールデングラブ３度（９８、９９、０９）受賞。月間ＭＶＰ１回（０９年４月）。オールスター出場３度（０２、０４、０９）。五輪出場１度（０４）。