西川 龍馬(にしかわ りょうま)

 敦賀気比高から王子を経て15年ドラフト5位で広島カープに入団。1年目の16年は62試合で51打数ながら打率.294とその打撃センスを発揮。うち代打で25打数8安打の打率.320の好成績。翌17年は95試合で56安打と数字を伸ばし、プロ初本塁打を含む5本塁打。
 3年目の18年は107試合で101安打とレギュラーに手を掛けた。打率も.309と上々で翌年への期待が膨らむシーズンとなった。

 19年は完全にレギュラーに定着。159安打を放ち、3割は逃したものの打率.297でベストテン6位にランクイン。本塁打も過去3年での11本を上回る16本塁打と長打力もアップ。8月には打率.365で初の月間MVPを受賞と、飛躍の1年となった。20年はコンディション不良で76試合の出場に留まったが、それでも打率.304と打撃センスの健在ぶりは見せた。

 21年は前半戦に打撃の調子が上がらず、7月まで打率2割5分台と苦戦。しかし五輪中断明けの8月以降は209打数69安打の打率.330と復調。最終的に打率.286まで巻き返してベストテン10位に食い込んだ。
 22年は打率3割前後をキープし最多安打を争う勢いだったが、6月5日から下半身コンディション不良で約2か月間の登録抹消となった。復帰後は8月に月間打率.318、9月も.397と打って最終的には規定打席不足ではあったが自己ベストの打率.315を残した。

 23年も7月に右脇腹の肉離れで登録抹消されるなど、109試合の出場に留まった。443打席とぎりぎりではあったが、3度目の規定打席到達でついに3割台をクリアし、初のベストナインに選ばれた。この年オフにFA権を行使して、オリックス・バファローズに移籍した。

 19年5月1日の対阪神戦から6月5日の対西武戦まで27試合連続安打。

 ベストナイン1度(23)受賞。月間MVP1回(19年8月)。1994年12月10日生まれ。右投げ左打ち。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四死球 三振 打率(順位)
16 広島 62 51 8 15 3 1 0 20 3 0 2 1 4 9 .294
17 広島 95 204 23 56 10 2 5 85 27 4 3 2 11 35 .275
18 広島 107 327 44 101 22 3 6 147 46 5 4 1 29 51 .309
19 広島 138 535 70 159 23 3 16 236 64 6 11 5 34 81 .297(6位)
20 広島 76 296 36 90 18 0 6 126 32 6 2 0 30 52 .304
21 広島 137 504 57 144 19 1 12 201 60 3 4 4 39 70 .286(10位)
22 広島 97 390 60 123 19 3 10 178 53 2 0 2 32 74 .315
23 広島 109 416 48 127 20 1 9 176 56 7 1 4 22 52 .305(2位)
                                 
8年 821 2723 346 815 134 14 64 1169 341 33 27 19 201 424 .299