長谷川 勇也(はせがわ ゆうや)

 山形・酒田南高から専修大を経て07年ドラフト5巡目でソフトバンクホークスに入団。1年目は一軍出場なく、ファームでも27試合で14安打の打率.237に留まった。08年は4月下旬に一軍昇格すると22日の楽天戦で初出場と初安打、29日の西武戦では初打点と初本塁打を記録した。この年に71試合で52安打とレギュラーへの足掛りを掴んだ。
 3年目の09年は定位置を確保し143試合で159安打を放ち、打率.312でベストテン4位。オールスター出場も果たし、飛躍の1年となった。

 10年は一転して打率.255と苦戦したが、11年は.293と巻き返して2度目の打撃ベストテン入り。12年も112安打と安打数は少ないながら打率.278に自己最多16盗塁とまずまずの成績を残した。
 13年は初の全試合出場を果たし、球団記録を更新する198安打と大活躍。打率.341で首位打者を獲得し、初のベストナインに選ばれた。19本塁打・83打点も自己最多で、中軸打者としてクリーンナップ定着を果たした。14年は各部門とも前年を下回る数字に終わったが、2年連続3度目の3割打者となりチームの日本一に貢献した。

 15年は前年オフに右足首を手術した影響もあったか、開幕14試合で打率.190と低迷。4月16日に一軍登録を抹消され、復帰は9月15日と5ヶ月も一軍から遠ざかった。復帰後は16試合で4本塁打と長打はでたが、シーズンわずか19安打の打率.224とまったく不本意な数字に終わり、2年目以来の規定打席不足だった。
 2016年はシーズンを通して一軍でプレーしたが、指名打者中心の出場で先発を外れるケースも多く、わずか1打席ながら規定打席に届かなかった。それでも2年ぶりに100安打をクリアして自身2度目の二桁本塁打も達成と、ある程度の結果は残したシーズンだった。

 首位打者1回(13)、最多安打1回(13)。ベストナイン1度(13)受賞。オールスター出場4度(09、13、14、16)。1984年12月22日生まれ。右投げ左打ち。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四死球 三振 打率(順位)
07 ソフトバンク 一軍出場なし                        
08 ソフトバンク 71 221 28 52 13 1 4 79 24 2 4 1 19 47 .235
09 ソフトバンク 143 509 69 159 31 3 7 217 44 10 11 1 63 89 .312(4位)
10 ソフトバンク 134 443 48 113 17 0 3 139 32 14 10 3 63 97 .255(28位)
11 ソフトバンク 125 392 51 115 23 1 4 152 34 13 6 2 55 87 .293(8位)
12 ソフトバンク 126 403 41 112 15 3 4 145 37 16 16 5 49 87 .278(14位)
13 ソフトバンク 144 580 92 198 29 6 19 296 83 12 0 5 52 111 .341(1位)
14 ソフトバンク 135 473 58 142 30 3 6 196 55 7 0 7 61 95 .300(7位)
15 ソフトバンク 30 85 8 19 0 0 5 34 12 0 0 0 11 27 .224
16 ソフトバンク 122 387 45 105 15 3 10 156 51 2 1 0 54 95 .271
                                 
10年 1030 3493 440 1015 173 20 62 1414 372 76 48 24 427 735 .291