プラレールセット品展示室その4:ひかり号マーク時代前期2

でんしゃセット(1974年頃)
「プラレールのすべて3」のセットリストにもなぜか掲載されていない珍しいセット。
基本セット的なもので、エンドレスに電車赤と情景部品数点がセットされたもの。
下に紹介した「パノラマとっきゅうセット」と車両以外は同じ内容となっている。
ちなみに、箱絵写真の女の子もよく見ると同じ子みたいです(笑)
男の子も服を着替えているけど同じ子?みたいです。
この時期にまとめて写真撮影を行った様で、このページをそんな風にみるとなかなか面白いです。

セット内容:電車赤(片運)、立木、信号、架線柱
電車赤は、新たに作られた片運転台タイプの金型を使用しているものでかなり珍しい



D51きゅうこうセット
(1974年)
上箱がすさまじく褪色してしまっているのが残念ですが、74年版のカタログにも掲載されている古めのセットです。内箱に発泡スチロールやプラの成型した物を使わず、ボール紙の仕切を使用しており、その代わり窓付きの内ぶたが付いているのがとても珍しい仕様です。(手元にあるセットでもこの形の物はこれが唯一です)
おそらく、内箱がプラから発泡スチロールに変わる過渡期のものと思われます。

セット内容:D51、急行客車2、いなかの駅、ふみきり、立木、信号


パノラマとっきゅうセット(1974〜76年)
ごくシンプルな、小判型エンドレスのセット。アクセサリーも信号、立木と架線柱だけ。入門用のセットだったのでしょうか。
定価も1000円位と、今の車両単品より安いのが時代を感じさせます。

セット内容:パノラマ特急、信号、立木、架線柱 なかなか味のあるカラーリングです


D−51だいてっきょうセット(1972〜73年)
エンドレスに旧製品の大鉄橋(両端にプレートガーター付)を組み合わせたもの。古めかしい大鉄橋と、築堤のような坂カーブレール、D−51と貨車の組み合わせにはとても偶然とは思えないほどのリアリティがあります。これを企画したのはかなりのマニアと見た。
内箱が、発泡スチロールではなく、ボール紙の仕切りになっているのも珍しい。

セット内容:D51、貨車3、旧大鉄橋、坂カーブレール、田舎の駅、並木、立木2、信号 箱側面のパノラマ写真。除雪車も写っている
セットを展開した状態です


ハイウェイターミナルステーションセット(1974年)
プラレールと当時のハイウェイシステムを組み合わせたかなり大型のセット。両者をつなぐ駅としてこれまた大きな「ターミナルステーション」が入っている。車両は特急電車高速バスが入っており、どちらかが駅に止まると発車ベルが鳴り、ターミナルビルのエレベーターが上下し、時計と屋上の展望台が回転するという大仕掛けなもの。当時の定価が5000円近くしたので、近年まで比較的残っていたとの話を聞く。(今あったら即購入なんですけどね)

セット内容:特急電車、バス、ターミナルステーションビル、ハイウェイ部品一式
電車、バスが到着すると、ベルが鳴り、エレベーターが上下し、時計と展望台が回転!


ハイウエィふみきりステーションセット(1974年)
初めてこのセットのうわさを聞いた時、とても信じられませんでした。「ターミナルステーションにさらに全自動踏切の入ったセットがあるんだよ」…しかし、やっと昨年入手する事ができました。うわさの通りの超豪華セットです!箱もでかいです。車両は、特急電ブルーバードが入っています。いったい当時いくらしたんでしょうか?

セット内容:特急電車、ブルーバード、ターミナルステーションビル、全自動踏切、ハイウエィパーツ一式
ターミナルステーションビルと全自動踏切の両方が入っている超豪華なセットです


おうふくプラレールせんしゃじょうセット(1975年)
これまで、もっぱら積み下ろし系のセットのみに使われていたED−70ですが、それだけでは変化がないと思ったのでしょうか、洗車場と組み合わせたのがこのセットです。ED−70急行型客車1両を引いて、洗車場を出たり入ったりします。洗車場自体は現在発売されているものと同じですが、ベースが赤で成型されています。洗車場にリターン機能が付いているのは、このセットの為だったのですね。おうふくプラレールが消滅してしまった今でも、洗車場にはリターン機能が残っています。ちょっとさみしいですね。

セット内容:ED−70(黄)、急行客車、洗車場、車庫、信号、往復リターンレール 赤ベースの洗車場はこのセットのみ


おうふくプラレールそうしゃじょうセット(1975年頃?)
プラレール生産年表にも載っていないセットです。往復系かわりもの第2弾、今度は操車場をイメージしています。
4線の旧型ポイントがそれらしい雰囲気を出していますが、いかんせん自動開放機構の無いプラレールなので、ほんとの入れ換えが出来ないのがちょっとさみしいところです。信号所や歩道橋などアクセサリーは豊富に入っています。

セット内容:ED−70(黄緑)、貨車2、4線ポイント、車庫、信号所、往復レール、歩道橋 4線ポイントが操車場の雰囲気を出している

←コレクターの角谷氏からの提供写真です
ED70がセットに入っている通りの緑に
変更されてます
別の時期に取り直したらしく
彼氏は明らかに別人(笑)


ハイウェイぜんじどうふみきりセット(1974〜75年)
全自動踏切をメインにしたセットです。全自動踏切は今のモータートミカの自動踏切と似たシステムを持っています。自動車が踏切にさしかかると一旦停止し、プラレールが通過すると発進する仕組みです。自動車はブルーバードが付属。C−12の引く貨車は、単品売りされたものとは違う組み合わせです。

セット内容:C12、貨車2、全自動踏切、ブルーバード、ハイウエィ部品一式 踏切の構造は現在のモータートミカとほぼ同じ


しんだいとっきゅうこうげんのえきセット(1975年)
寝台特急の入ったセットはいくつかありますが、これはその最初のもの。ごくありふれた小判型エンドレスのみのセットなのですが、高原の駅と組みあわせたセンスが抜群です。寝台特急と高原の駅…夢とロマンを感じさせませんか?

セット内容:寝台特急、高原の駅、並木、信号、架線柱、立木 寝台特急と高原の駅…いいなあ