なんだったかのロボットアニメ

↑他に言い様はないのか?!
その1話で主人公である星の王子様は
ギターを片手にポロポロやりながら
「乗りたくないんだ〜!乗りたくないんだ〜!乗りたくないんだ〜!」
と、バタバタしながらそこら中を走りまわっておりました。

今回、ご紹介させていただく人形は
「やりたくないんだ〜!やりたくないんだ〜!やりたくないんだ〜!」という
気もちっとするけど、それも余りにも誰に対してかはわからないけど
失礼なのでやります。

その他の人形のページ 14

BG倶楽部YOU
(TAKARA・1987年)
YOUはあなた自身〜

トレードマーク
封入パンフの表紙
キャンパスノートをモチーフにしている



よそ様のお子様を「まぁ!お人形さんみたい」と言う事が
誉め言葉として
(最近はあんまり言わないのかな?)
アタシが子供の頃には、ままありました。まま。

でも子供の頃から言葉に敏感ルージュ(素直でないとも言うな)であったアタシは
「けっ!人形ったって色々あんでしょうがよ!」と思ってました

で、1987年にYOUが発売された時に
↑な事を思い出してしまいました(笑)


まず、なんでこのようなシリーズが発売されたのか
その手掛かりが下のリーフレットにあります

「確実に、人形の高年齢市場の育成を図ります」

当時、人形は基本的に子供のもの
タカラでいえば、リカ→ジェニーと来て、それでお人形さんは卒業です

でもタカラは考えた
ジェニーの次の人形を売り出せば、もう一稼ぎできるのではないか と
身長約32センチ、ジェニーより大きなボディとリアルな
(これもいろんな考えがあるんですが)顔の人形

そして止めのキャッチコピーは「YOUはあなた自身」!

これに沿って展開されたのが、第1期の学生服シリーズ
つまり、人形と購入層をシンクロさせれば、自分の分身のように感じられ
親近感を持って迎えられると踏んだのでしょう(甘い)


「BG倶楽部YOUはティーンズを中心に、人形好きの人たちにウケています」(ホントか)
「BG倶楽部YOUは「今」を表現するトレンディドールです」
リーフレットにはそんなキャッチコピーが踊ってます

でも、私は思います
人形に限らず、おもちゃは夢を提供するものだと

お人形遊びって、昔でも「自分がお姫様だったら」とか
「すごい大金持ちの家の娘だったら」とか
あるいは現実にはいない自分の「妹」や「子供」に見立てて、
想像力をはたらかせて遊んだはずです

今、とてつもない数の美少女フィギュアが発売されていますが
それらを買う人達は、リアルだから買うのではなく
「こんな妹がいたら」とか「こんな巨乳のお姉さんがいたら」(^_^;)とか
自分の夢の立体化したものを買うわけですよね

自分に似た、どこにでもいそうな男の子や女の子の人形なんて買いませんよね
ここにYOUのつまづきがありました(って先に気付けよタカラ)


「BG倶楽部YOU・春のマニュアル」

今でもあるのかな〜


YOUは現在確認されているだけで
15種類以上発売されております
殆どが女の子ですが男の子も2種発売されていました

んじゃ、まず女の子

発売期間は1年ありましたが
発売時期がにより顔の材質は変えられています

第一期
女子高生シリーズ
手元にあるのは7体、それらしい制服を着ています
これで顔が可愛ければ、制服マニアさんにちったぁ受けたかもしれませんが…
箱の色はキャンパスノートをイメージした濃い目のベージュ(地味ですね〜)

顔はみんなこんな感じ 学生なのでノーメーク 地味ですね〜


封入のパンフレット
1体3980円は高いでしょ


他に、レオタード売りのタイプもありました
あと、別売りの服もこんな感じ

こちらは2200円
制服の別売りもあったと思います


私服シリーズ
ドレスセットだけでも2200円したのですが、それを着せたシリーズもありました
箱の色が赤に変更されています
でもコスプレじゃあるまいし、こんな服着ませんよね
これも1体3980円

もう少し可愛い顔だったらねぇ
恨むんなら親を恨みなよ(^_^;)



男子学生シリーズ
もうこうなるとだれが買うんですか〜状態
ぼぉくらなんか20年首曲がったままですよ〜
(左の子はその後自然回復しましたが)



第二期
渋谷ストーリー
このへんは10年ほど前に都内大田区で見つけました
発売後半年位してから追加されたシリーズ
放課後におしゃれをしてお出かけ…というイメージかな

背景にはしっかり「109」ならぬ「106」が ぶわっはは
さすが渋谷に来るってんでちょっと気張ってメイクしてますね



原宿ストーリー
電車(山手線)で二駅しか違わないんですけど、そんなに違うんでしょうか?

ちょっとユルめのメイクがポイント?

他に六本木ストーリーというシリーズが予定されていたそうですが見たことありません
本当に発売されたのでしょうか?



そして卒業…

袴シリーズ
彼女たちは、BG倶楽部を卒業し、2度と帰ってくることはありませんでした
時に1988年、春でございました

まさにFOREVER


この袴シリーズは、生産数が少なかったのか、出来がいいのか、今でもそこそこ人気があります
それ以外のものは…

結局、10年後にどこに行っても売れ残っていたという事が、このシリーズの実態を象徴していたのね

もうすぐバブル崩壊のの足音が近づいてくる1987〜8年
しかしタカラは懲りずにバブリーな人形「瞳」ちゃんシリーズを計画していたのでした
それはまた次回に!
期待っ〜せよ!
(2006年2月12日ページアップ)

補足
このページは、あけだが作りかけていたものに、けんぼうが手を入れて完成させたものです
そのため、出だしの部分とそのあとの部分でちょっと雰囲気が違うかもしれませんが
まぁご了承下さい