-「電動超特急ひかりごう」-
赤い鼻と赤いスカート廻り、そして白い車体から、通称「赤白ひかり号」とも呼ばれています
発売されたのは、東海道新幹線開業と同じ昭和39年
実車の試作編成↓をモデルにしたため、初代のモデルは運転席廻りのピラー形状等が量産タイプと異なっています
その後、ボディの金型変更に伴い、2代目に移行したときに実際に走行したひかり号とほぼ同じ形になりましたが、車体の色は「赤白」のままでした
そして短期間で、実車のカラーリングに合わせた色に変更され、赤白ひかり号の生産は終了しました
また、平成11年に発売された「親子で遊ぼう新幹線セット」に、ライト付ひかり号の型を使った復刻版がセットされていました
今回は、そんな電動超特急ひかり号のバリエーションを細かくご紹介しましょう
右から、初代(前スイッチ)、初代(屋根スイッチ)、2代目、復刻版 |
箱のデザインは実車の写真をメインにしたポップな感じのもので、当然ながら「プラレール」の商品名はまだありません
側面には、実車の側面イラストとなかよしマークを11組、色を替えて並べたなかなか洒落たデザインです
これから、各年代の車体と、箱のバリエーションについてご紹介します
初代(前スイッチ) 電動超特急ひかり号の最初のタイプです ボディの型は初代、スイッチは前ですが、ギアボックスが車輪と直結されており、空回しができません また、連結器も金属製となっています |
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初代(屋根スイッチ) 上のモデルの改良版として生産されたもので、スイッチが屋根に移動したのが一番の特徴 ボディの型は同じものを使用しているが、連結器は、牽引側がボディマウントの独特なタイプ この連結器は、同時代の電動プラ電車にも採用されたが、破損した場合修理が不可能なため、短命に終わった 箱はシールで「新」の文字が追加され、前スイッチモデルとの差別化をはかっている |
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2代目 先頭車と後尾車の金型が新たに作られ、別のタイプとなった 運転席のピラーも実車にあわせた形になっているが色は相変わらず赤白のままとなっている なぜか中間車はそのまま使用されたため、3両並べると窓のピッチが微妙に異なっているのがわかる (ちなみにこの中間車の型はその後「とっきゅう」や「D51急行」などにも使い回されている) 箱のデザインは同じだが、「STマーク」が貼られているのが違いとなっている さすがに赤白のデザインが実車とかけはなれているのがトミーも気になったのか、 1年ほどで生産が終了し、実車のカラーリングに合わせた「ちょうとっきゅうひかり号」が発売されたため 2代目の金型で赤白タイプのものは現存数が非常に少ない |
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平成11年に発売された「親子で遊ぼう新幹線セット」に500系と一緒にセットされた復刻版 復刻版とは銘打っているが、実際には現行の「ライト付ひかり号」の金型を使ったお手軽版で真の復刻とは言えないが 赤白ひかり号のバリエーションとしては面白いかも この後、トミーは本当に当時の金型を使って、寝台特急や特急電車の復刻を行うようになる もし当時の金型が残っているのなら、本当の「電動超特急ひかり号復刻版」を出してくれません? |
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側面形状比較:上から初代(前スイッチ)、初代(屋根スイッチ)、2代目、復刻版です
初代と2代目では車体の長さはほとんど同じですが、窓のピッチが相当変わっているのがわかる
(中間車のみ同じ金型を使用しているので、窓の高さも違っちゃってます〜)
動力ユニットの変遷(手前から、初代前スイッチ、初代屋根スイッチ、2代目、復刻版) 初代前スイッチはギアボックスと車輪が直結されている 初代屋根スイッチからは、いわゆる旧動力方式の間接動力伝達となっているが、 摩擦ゴムのかわりにピニオンギアが使用されている (ピニオンギアは割れやすく、この後摩擦ゴムが開発されたものと思われる) |
手持ちの赤白ひかり号を細かくチェックして見ると、さらに細かいバリエーションを発見しましたので御紹介します〜
初代のバリエーションその1:「スイッチのON−OFF表示の有無」 |
初代のバリエーションその2:「MADE INJAPAN」の刻印の有無 |
2代目の生産の途中で、ピニオンギアを摩擦ゴムに改良したものが登場(左) |
昨今のプラレール復刻ブームの中で、「寝台特急」「特急電車」など大物が続々復刻されて再登場しています
ぜひこの赤白ひかり号も、金型が残っているなら復刻をお願いしますね!トミーさん