プラレール幻の逸品展示室:その20
−中国製プラレールのすべて−

みなさんは「プラレールのすべて:その1」に掲載されていた中国で生産されたプラレールの事を記憶されていると思います。
ベースになったのは、いずれも絶版品となっている「ディーゼル特急」「ビスタカー」「レッドアロー」の3種でした。
国内版のオリジナルカラーにほぼ近いものが入ったセットが3種と
中国らしい?派手めのカラーリングの単品が5種生産されました。
セット品の方は、ある方の尽力により数年前に少量が日本国内に入ってまいりましたが、
単品については、全く発見できなかったとのことで、今まで国内にはほとんど出回ったことのない「幻の逸品」となっていました。

今回、当博物館のHPをご覧になったという海外の方より連絡があり、
中国の広東省にて発見されたという単品5種を譲っていただくことが出来ました。

さっそくご紹介させていただきたいと思います。
その後の情報で、ディーゼル特急にも窓周りの帯の色違いがあることがわかりました。
これで単品のバリエーションは6種となりました。
今回譲っていただきましたので、写真を追加しました。(2001/6/1)
また、単品販売された「上海駅」「架線柱」などの画像も追加しました。

先行2號(レッドアロー)
車体/赤色に黄ライン:屋根と足回り/黄色

先行3號(レッドアロー)
車体/赤色にピンクライン:屋根と足回り/黄色

美景2號(ビスタカー)
車体/オレンジ色に黄ライン:屋根と足回り/濃オレンジ色

美景3號(ビスタカー)
車体/オレンジ色に緑ライン:屋根と足回り/濃オレンジ色

力獅2號(ディーゼル特急)
車体/水色に紫ライン:屋根と足回り/薄紫色
力獅3號(ディーゼル特急)
車体/水色に青ライン:屋根と足回り/薄紫色


箱の右上に、車両名を示すラベルが貼ってあります。
ちなみに、上段の記号の最後のアルファベットは、車体のラインの色を示しているそうです。

車両名ラベル/美景2號:黄ライン

国内版では表現されていた、ヘッドマークや正面のシール類は、全て省略されており、多少物足りない感じです。

先頭車正面

色使いは、原色を基調にした派手めの物で、いかにも「中国的」な感じです。

先頭車側面

パッケージは、先代の箱(6代目箱)を元にしたものとなっており、箱のデザインや、イラスト類は同じ物を使用しています。
プラレールを漢字にするとこうなる訳ですね。

比較のために、国内版のビスタカーと並べた写真を載せてみました。(上段が中国版、下段が国内版です)

前面

裏面

上面

側面



単品より早く日本に入ってきていたセット品の写真を追加しました。(2001/8/19)
車両の仕様は、国内販売されたものとほぼ同じで、オリジナルカラーにこだわる方にはこちらのの方が人気かも。
ただし、先頭部のシールが全て省略されているのが残念。
車種によって、含まれている情景部品の内容などが替えてあるのも芸が細かいところです。

先行號(レッドアロー)セット
セット内容:レッドアロー、立木、架線柱

力獅號(ディーゼル特急)セット
セット内容:ディーゼル特急、地下鉄の駅、立木、架線柱

美景號(ビスタカー)セット
セット内容:ビスタカー、地下鉄の駅、ふみきり



また、単品の「地下鉄の駅」と「架線柱、立木セット」も譲っていただきましたので、写真を掲載します。
「地下鉄の駅」はカラーリングが国内版と違うのと、駅名が「上海駅」になっているのがポイントです。
「架線柱、立木セット」は単架線柱と立木がセットになったもので日本でも販売して欲しい内容ですね。

地下鉄の駅
架線柱、立木セット