プラレール車両展示室:その6
−ラジオコントロール:ぼくはうんてんしゅシリーズ−

1984年、トミーはプラレールの新しいシリーズを発売しました。
ラジオコントロール…つまり遠隔操作で発進、停止ができる今までにないギミックを持ったシリーズでした。
当時の発売ラインナップの中から、6種類が選ばれラジコン化されました。
東北上越新幹線、ひかり号、地下鉄電車、ブルートレイン、東海型急行電車、L特急の6種です。

先頭車にモーター、中間車に受信ユニットを積み、運転台を模したコントローラーで操作します。
通常品の上を行くハイグレードなプラレールを目指したこのシリーズですが、
当時まだ高価だった電子部品を搭載したため、通常品の3倍近い3500円!という定価がネックとなり、
わずか3年間で生産中止となってしまいました。

生産数の少ないものもあり、当博物館でもなかなか全種コンプリート出来ませんでしたが、
皆様のあたたかいご支援により、この度全種を揃えることが出来ましたのでご紹介いたします!

箱のデザインは、当時のEC箱と共通のイメージでまとめられており、
メインカラーを水色に変更しています。
コントローラーを同梱しているため、通常の約2倍の高さの箱になっています。

特記すべきはコントローラーの周波数で、当初発売されたものは40MHZですが、
これだと1編成のみしか運転できないために、周波数を49MHZにしたものも発売されました。
手元にあるものですと、東北上越新幹線、ひかり号、ブルートレインが40MHZ、
地下鉄、東海型、L特急が49MHZとなっています。(周波数が違えば、同時に運転できるわけです)

それではなかなかレアなRCプラレール達をご紹介します!
  
東北上越新幹線
  
ひかり号
  
地下鉄電車
  
ブルートレイン
  
東海型急行電車
  
L特急
  
箱の中身はこうなっています…けっこうスカスカですねー
箱の裏側:遊び方の説明とレイアウト写真 箱の側面:6種揃えてみました!


コントローラーはやや小ぶりで、運転台を模した作りになっています。
操作はマスコンレバーによるオン:オフのみのシンプルなものです。

3両固定編成となっており、先頭車にモーターとモーター用電池、
中間車に受信ユニットと受信機用電池を搭載、独特の金属製のカプラーでつながれています。
カプラーを介して3両がコードでつながれています。
受信ユニットの色は、基本的に水色ですが、L特急のみは、車両のイメージに合わせ赤色です。
 
コントローラーです! 中間車に受信ユニットを搭載 金属製の連結器



ラジオコントロール:ぼくはうんてんしゅ東北上越新幹線セット

単品6種に加え、東北上越新幹線の入ったセットも発売されました。
箱のメインカラーも、単品と合わせた水色となっていました。
単品でも3500円するRCですので、これだけのセットだと5000円近くしました。
その為、以前はかなり見かけましたが、今は全く見なくなりました。ブームおそるべしです。
セット内容:RC東北上越新幹線、コントローラー、駅、ブロックトンネル、立木、信号
箱から出した状態です 受信ユニットは水色です