超・合金のページ2
銀河鉄道999スタートレインシリーズ 
〜汽車は闇を抜けて 光の海へ〜


地上ではなく、宇宙空間を旅する列車…
それが「銀河鉄道999」

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたのか
謎の美女メーテルにいざなわれ、
永遠の生命を持つ機械の体にしてくれるという星を目指す少年 星野鉄郎

2人がその星を目指し乗車する「銀河鉄道999」
その姿は、最新鋭のメカではなく
懐かしいSL(C62)と旧式の客車(スハ44あたりか)だった…

宇宙戦艦ヤマトをきっかけとして生まれた折からの「松本零士ブーム」に乗り
松本零士の作品が多数アニメ化されたその時代
SFでというよりむしろファンタジー的な要素の強い
どちらかといえば淡々としたストーリーの「銀河鉄道999」にも白刃の矢が立った

アニメ化された999は思いのほか評判が良く、
TVシリーズ(1978年9月14日〜1981年3月26日:全113話)の他
2本の劇場版等が作られるヒット作品となった
また近年、999の世界観をそのまま受け継いだ作品「銀河鉄道物語」も制作されている
(主役がC62からアメリカンSLのビッグボーイにグレードアップされていたのには(@_@;)でしたが)

メインスポンサーはポピー
TV化にあたり、より緻密な設定が作られ
銀河鉄道は「999」だけではなく「111」から「888」までが新たに設定された
これは、おもちゃとしてのシリーズ展開を考えればしごく当然の事であろう

クラシックな姿の「999」と対比させるように、
他の銀河鉄道はみな、最新鋭のメカとしてデザインされている(888を除く)
これをポピーはNゲージより一回り小さな1/170サイズのトイとして商品化した
これが「スタートレインシリーズ」である

商品番号は「SG−○○」tartrains of araxyの略だろうか)
ポピニカとは別のシリーズで展開されたこのシリーズは
まず「111」から「999」までの機関車が単品で発売された

そして、それらをセットで販売したものが「ナインボックス」という大箱である
大箱スキーなけんぼうとしては、当然こちらを持っているのだ↓

裏面は「銀河鉄道宇宙路線図」…ほとんど意味不明なんですが
バラで販売されていた先頭車9種をセットでワンパックし、さらにスタートレインバッジも付いているぞ>オトク


先頭車勢ぞろい
「333」は漫画版の冒頭にも登場する車両で、一番松本チックなデザイン

左より「111:エメロード1号」「222:ビオナス2号」「333:ベガラス3号」
左より「444:カペラ4号」「555:オルオディア5号」「666:マゼラニアン6号」

左より「777:プレアディス7号」「888:アルデバラード8号」「999:スリーナイン号」


付属のカタログ「スタートレインブック」
各列車のデザインやスペックが詳細に掲載された小冊子で見ごたえ十分

注目すべきは表紙に掲載された編成イラストで
良く見ると各列車とも、通常の客車の他に2階建の展望車や
戦闘車、救護車、荷物車、最後尾展望車などが細かくデザインされている

これらが全て商品化されていれば、なかなか面白かったと思うのだが…



単品売りの車両に付いている応募券を3枚貼って送ると、スタートレインバッジがプレゼントされた


さらにさらに、ポピーは次のシリーズ展開として、付属車両の販売に乗り出す

まず第1弾として選ばれたのが「222」「555」「777」「999」の客車と戦闘車である
「999」の戦闘車は、本編にも登場した3連装砲を3基
(本当は床下にも装備するので4基)搭載したなかなかスゴイものであるが
他の戦闘車はポピーのオリジナル設定と思われる

発売を告知するリーフレットがこちら↓


順次他の車両も出す予定だったと思われるが、さすがに付属車両だけでは販売的に苦しかったのか
第1弾の8種のみしか発売されないまま、シリーズは終了した>残念

そして、生産量も少なかったため、今では先頭車よりこちらの付属車両の方が入手困難となっている
(けんぼうもコンプリートするのに苦労したぞっ)

それではまとめて紹介しよう!

SG−21「ビオナス2号客車」
SG−25「ビオナス2号戦闘車」
SG−26「オルオディア5号客車」
SG−22「オルオディア5号戦闘車」
SG−23「プレアディス7号客車」
SG−27「プレアディス7号戦闘車」
SG−24「スリーナイン号客車」>渋っ
SG−28「スリーナイン号戦闘車」>これが一番入手困難
箱裏面
箱側面

SGナンバーは10番台がないのにお気づきだろうか
これはおそらく他の列車も発売する予定で番号を割り振っていたためと思われる
せめて客車と戦闘車、そして後尾車は全編成発売して欲しかった
その情景を頭に描きつつ、発売された4編成の写真をお見せしよう


999シリーズは、鉄道模型的な要素もあって商品化しやすいのか
近年ではNゲージやプラレールの999号や
カプセルプラレールや食玩の999シリーズなど様々なものが発売されている

汽車は闇を抜けて 光の海へ
夢が拡がる 無限の宇宙さ
星の架け橋 渡ってゆこう
人は誰でも 幸せ探す 旅人のようなもの
希望の星に巡り合うまで 歩き続けるだろう
きっといつか君も出会うさ 青い小鳥に…

(2007年3月13日ページ作成)