横浜ドリームランドオープン記念アルバム
-夢の国にようこそ-


横浜ドリームランドオープン直後、さまざまなプロモーション用の冊子が製作されました

その中でもこれはオールカラー40ページという豪華なもので、冊子巻頭の松尾社長のコメントにもあるように
まさに「ドリームランドオープン記念アルバム」という名にふさわしいものとなっています

存在自体は以前から知られていましたが、発行部数が少なかったためか、なかなか入手することができませんでした
今回、やっと念願かない、手に入れることができましたので、2004年のお年玉として公開いたします

すでに園内は取り壊しも全て終わり、更地となってドリームランドの面影を偲ばせるものはもう現地には何も残っていません
せめてその華やかだったころの姿を、このアルバムで貴方の記憶に留めておいてください

「表紙」
青空に映えるワンダーホイールを見開きで配置したダイナミックなレイアウトです
よく見ると、この当時は可動するゴンドラと固定されたゴンドラのサイズが違うことがわかります

「夢の国 横浜 ドリームランド」というコピーにはただ涙あるのみです

オープン直後の人でいっぱいの「宮廷庭園」
こんなに広くて、美しかったんですね
右側は、恒例、松尾社長の巻頭コメントです(全文を後ろに掲載)


「冒険の国」その1
ドリームハイツ建設のために解体されたため、わずか数年で無くなった短命のアトラクションでした
後年の「ジャングル探検船」とは比較にならないスケールの大きなアトラクションだったようです


「冒険の国」その2
恐竜・マンモス・原始人などなど、スゴイですね〜


「冒険の国」その3
広い!広いです!氷河期とネアンデルタール人のエリアです
この辺りは、現在全てドリームハイツの下になっています…(今でも埋ってるんでしょうか?)


「スポーツランド」
ワンダーホイールを中心とした一帯をこう呼んでいたようです

何て空が広くて青いんでしょう…

「スポーツランド」その2
冒険の国と対照的にワンダーホイール・ボブスレーなど閉園までほとんど形を変えずに残ったアトラクションのあるエリアでした

ただボブスレーのあたりは、樹木が全く無いため、まるで別の場所のようです

「スポーツランド」その3
潜水艦のカラーリングも渋めでイイですね
ワンダーホイールの夜景も最高です!


「スポーツランド」その4
「月世界探検館」「西部開拓館」「忍術屋敷」など、早々に姿を消したアトラクション達…いったいどのような内容だったのでしょうか


「子供の国」
園内一番奥のエリアで駱駝とポニーに乗ることが出来たようです
比較的初期に更地にされ、グラウンドになってしまったようです


「おとぎの国」その1
「中世の城」を中心とした「飛行塔」「おとぎ列車」「水上スクーター」などのある比較的小さなエリアだったようです
新聞記事によると、本物のインディアンの人がいたそうです


「おとぎの国」その2
ユネスコ村のように世界の建物のミニチュアがあったようです
シンボルだったガリバー像は、その後位置を変えながら閉園まで残り、ドリームランドの最後を看取りました


「グランドアベニュー」その1
宮廷庭園を凱旋門方向に俯瞰した写真です
オープン直後の宮廷庭園は、こんなに素晴らしい空間でした(左側の2棟の建物のみが閉園まで残っていました)
ダブルッデッカーや消防車も走り、まさに「夢の国」にふさわしい景色でした
よく見ると左ページは昼間、右ページは夕暮れ時で撮影時間が違いますね


「グランドアベニュー」その2
「凱旋門」から「宮廷庭園」・「円形レストラン」を経て「大噴水」までの一帯を「グランドアベニュー」と称したようです

「円形レストラン」はその後「スーパードリーム」「ハーフトップ」と名前を変えましたが、建物は閉園まで残っていました

「グランドアベニュー」その3
「円形レストラン」前にあった「花時計」

「グランドアベニュー」その4
「大噴水」の夜景を中心に華やかなパレードやショウを紹介しています
「大噴水」はほどなく「円形プール」に改造されてしまいますのでこの景色はわずか数年しか見られませんでした


「ドリームランド園内マップ」
多少デフォルメされていますが、開園当時のドリームランドの姿を伝えるオールカラーの素晴らしい内容です(見ているだけで涙が…)

モノレール駅もちゃんと複線になっていますね

「ドリーム文化公園」その1
凱旋門より手前側のホテルやボーリング場を中心としたブロックを「ドリーム文化公園」と呼んでいました
エンパイアもまだ完成前であり、イラストには「ホテル・ドリーム」という説明が書かれています


「ドリーム文化公園」その2
今なお健在の「ボーリング場」と「春日神社」です
スケート場はボーリング場の地下にあり、今でも名残の大空間が残されています


「ドリームランド営業案内」
モノレール六会線もしっかりと予定線として書かれています
営業時間も朝10時から夜10時、年中無休とまさに夢の国でした…


最後に、このアルバムの巻頭に記されている松尾社長の記事を紹介して、このページの締めくくりとさせていただきたいと思います

「皆さま、ここに横浜ドリームランドの記念アルバムをお贈りいたします。
横浜ドリームランドは、その規模、設備、施設のすべてにわたって、世界に類をみない総合的な観光文化都市として誕生いたしました。
ドリームランドは、文化的にも、教育的にも役立つ施設としてご利用願えるものとし確信いたします。
これからは、世界中の方々から愛され、親しんでいただけますよう、不断の努力とサービスに心がけたいと存じます。
清新な情趣、健康増進、家族団らんの喜びに、どうぞ思いっきり楽しんで、明日の仕事にお励み下さい。
日本ドリーム観光株式会社  取締役社長 松尾國三