ビスクドールのページ 1

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SIMON&HALBIG (Germany・1870−1925年頃)


1987年、冬。
立ち読み大好きの私は
池袋西武の本屋さんでそれまで見た事も、いや存在さえも知らなかった
アンティックビスクドールの本を、偶然手にしました。

それからは、その本に広告を載せていたお店数件に足繁く通うようになり、
日々の生活を切りつめながら(笑)
初めて自分のものとなったビスクドールが、
このシモン・ハルビックです。

全身31cm おすわり 後姿

このシモン・ハルビックは、当時勤めていた会社(新橋)の帰りに寄った
銀座のアンティークショップで購入しました。
(今は人形は扱っていないそうです)

丁度、冬のセールで値札の3割引でしたが、それでも1回で払える金額ではなく
毎月、定額を分割でお支払いするという条件でお譲りいただける事になりました。

お給料が出ると、その足で「今月分です」とお支払いに行き「売約済み」の札をつけた状態で、
店頭に飾られているこの人形を見ては
「あとンヶ月でうちに来るんだ!」と飽きることなく眺めていたものです。

あまり見る機会のない横から へッドマーク
SH1079−4
DEP
Germany
下におもりがついています

−もの−との出会いは巡り合わせによるものが大きいと思いますが、
目のある人形とは本当に目が合って
ドキッとしてしまう瞬間があります。
特にこのシモンの様にスリーピングアイ(下におもりがついていて、寝かせるとつぶり起こすと開く)のものは
手に取る一回ごとに、そのトキメキにも似た瞬間があるのです。

目を閉じた状態
(一部、塗料が欠けています)
半開きの状態
(おもりは中間の位置にある)
完全に開いた状態
(おもりは下にきている)

ビスクドールというと−目のでっぱりがスゴイ−(これはペーパーウェイトグラスアイといいます)というのが
世の多くの人の印象だと思いますが、スリーピングアイの人形にはフラットなガラス目が使われます。
これは、でっぱっていたら、目が閉じないからです。

目の色はブルーグレイ、オープンマウスで上の歯が4本ついています。
眉毛はモールデットといい、地肌が眉型に盛り上がった所へ彩色されています。
多分、マツゲもあったと思うのですが、それは残っておりませんでした。

ボディはコンポジションというおがくずにニカワや土を加えた練り物です。

ウィッグをとると・・・ こんな感じです
レース遣いが見事! スカートは丸く広がります 帽子の内部

ドレスと帽子は古めの布で作られた現代ものですが
なかなかバレリーナ風で?!
良く出来ていると思います。

このメーカーも初期にはファッションドールやオールビスクの人形を作っていましたが、
ドイツ特有の技術力丈夫であり、なおかつフランス製の物より安価である
と、いう事で大量に売れる様になり、
90年頃からベベタイプの量産に踏み切ります。
又、ヘッドだけを他のドイツのメーカーの為に数多く作り納めていたので
S&Hと他のメーカー(例えばK&R)が併記されたヘッドもよくあります。

1896年に、このメーカーがスリーピングアイを考案したので単純に考えて、
その年以降に作られた人形と言えますが、ボディの特徴などから、もう少し絞り込むと
1910年頃のものだという事がわかります。


その後もビスクドールを数体、購入しましたが
始めて買ったアンティークビスクでもあり
また、家に1体しかないドイツ人形のベベタイプということで、お気に入りの1体です。

ドイツ人形って・・・素朴な美しさとでもいうのか、働き物の顔で私は結構好きです。

1988年・2月・国内の専門店にて購入
作成年月日1998年8月8日
2002年4月17日 全面改訂

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