第2話
舞え!オーストリアの蝶
(シナリオ仮題・マリー・アントワネット)
アントワネット初登場にして、お輿入れの話
「移り気で底抜けの遊び好きで考えの浅いところがあります」
母マリア・テレジアは、したためた注意書きをアントワネットに手渡す。
こんなものなの・・・?
夫になる人からの初めてのキスを受けても
何の胸のときめきもない・・・
ワンポイント講座
これまた原作と大きくかけ離れております。
原作ですと、お輿入れはスムースに執り行われますが
アニメでは、アントワネットが
「帰ります、もうお嫁に行くのは、やめました」とか言ってます〜。
また、ルイ15世の弟オルレアン候(声・市川 治)が
偽物のアントワネットを仕立てて、婚礼を壊そうと画策
「フフ・・・ルイ15世も王太子もヨーロッパ中の笑いものになって失脚
次の王位はきっと、このオルレアンが、フフフフフ」
とか、やってます。
サンライズだっ!
偽者のアントワネットは、実は男性でジャンという名です(声・太田 淑子)
ジャンの設定書を見ると
「首太め・マユ太め・体もアントワネットよりややがっしりした感じ」と
注意書きがありますが作画では、その辺が活かせておりません。
「小間使いの一人が男のような気がしたんだが」と
気が付いたのはオスカルだけという事で(笑)
アントワネットは、2話の中で、4着ものドレスを着ておりますが
オーストリア側の、お輿入れのドレス(胸元に宝石が3つついた赤いドレスに赤いケープをはおる)
に関して言えば、このドレスはオーストリア製なので
女官の「オーストリア製のものはすべて一本の糸すら身につけていくことを許されないのです」の言葉通り
これ以降の話では着用していません
台詞はないけどフェルゼン初登場
侍従の者と一緒に小高い丘の上からお輿入れの馬車を見送ります
第3話
ベルサイユに火花散る
(シナリオ仮題・女の戦い)
前半の鍵を握る人物の一人、ルイ15世の愛妾・デュ・バリー伯爵夫人初登場!
アントワネット付きのノアイユ夫人によると
「ベルサイユでは公式の場では身分の低いものは、
身分の高い夫人に自分から声をかける事は絶対に許されておりません
王妃様がお亡くなりの今は王太子妃であるアントワネット様が
宮廷で一番、地位の高いご夫人でございます。
みんな、あなた様からお声をかけていただくのを待っているのです」
アントワネットがデュ・バリー夫人に声をかけるか、かけないか
これで延々、5話まで引っ張るんだよなぁ (^_^;)
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「オスカル!ご機嫌いかが?」
アントワネットは最初にオスカルに声をかけた
アントワネットの事を「私はあんな赤毛のチビは嫌いだわ」
と言っちゃうデュ・バリー夫人
アンが聞いたら怒りそう(笑)
ワンポイント講座
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はい!このセル
左下に版権シールが貼ってありますね!
このセルは、アニメックで販売されていた複製セルになります。
(オリジナルはケープのトコが色トレスです)
フランス側のお輿入れのドレスを着て結婚証書へサインする、この3話の1シーンです。
複製セルは、他にもオスカル・アンドレ・ジェローデルなど数種類あり、
また他に「機動戦士ガンダム」「新・ルパン三世」などの作品も販売されておりました。
原作ですと、そろそろジャンヌとロザリーの姉妹が出てくる頃ですが
アニメに出てくるのは第6話「絹のドレスとボロ服」から
しばらく宮廷内の話が続きます。
デュ・バリー夫人の声は来宮 良子さん
女王プロメシューム!この私が!
夜風にございます
演歌の花道、いつみても波乱万丈のナレーションでも有名な方ですね!
影の女王デュバリー夫人か由緒正しきアントワネット姫か
華麗なる女の戦いについに巻き込まれるオスカル
その決断が罪もないやさしい母に危機を呼ぶ
ワイングラスに黒い花がうつった
次回
ベルサイユのばら
バラと酒とたくらみと・・・
おたのしみに
第4話
バラと酒とたくらみと・・・
(シナリオ仮題・デュ・バリー夫人の陰謀)
デュ・バリー夫人がオスカルの母親を自分付きの侍女にしたいと、国王に願い出た。
それを聞いたアントワネットは激怒し、オスカルの母親を自分付きの侍女にしたいと
王太子に願い出るのだった。
一方、オーストリアではマリア・テレジアが自由奔放な娘・アントワネットに心を痛めていた。
そして使者として、メルシー伯をベルサイユへと向かわせるのだった。
ワンポイント講座
第1話「オスカル!バラの運命」
では肖像画で出てくるオスカルの母上
いや・・・お亡くなりになってるのかと思ってました (^_^;)
「どうして、こんな事がオ−ストリアに知られてしまったのかしら?」
自分の行いがオーストリアへ通じている事がわかり、驚くアントワネット
そりゃ〜、その為にメルシー伯が行ってるんですよっ!
わかんないのかな〜?
わかんない、それが、アントワネットの魅力なのかも?!
原作では「ズッ!」「わなわな」と言ったキャラの顔が崩れるギャグシーンもあった「ベルばら」ですが、
アニメではそういった表現はありませんでした
「何さ!カウニッツのガリガリじじい!」の名台詞?は
ほぼそのまま、アニメにも使われました。
カウニッツ〜<オーストリアの総理大臣
毒入り葡萄酒、云々のくだりは、原作と話が前後し、また内容も少し異なっております。
アニメだとオルレアン公がデュ・バリー夫人の所へ毒入り葡萄酒を持って現れますが
原作だと、デュ・バリー夫人の単独犯行です。
アントワネットの食事係は168人いるそうです。
いいな〜♪
第5話
高貴さを涙に込めて・・・
(シナリオ仮題・わが妃殿下の誇り)
未だに声をかけてもらえないデュ・バリー夫人は国王ルイ15世に
「あの赤毛のチビが陛下のご命令を大勢の貴族の前で公然と無視したのですわ!」と
涙ながらに訴える<ウソ泣きかいっ!
そして、国王はメルシー伯を通し
アントワネットにデュ・バリー夫人に声をかけるように申し付ける。
「母君マリア・テレジア様が生涯をかけて成立なされたフランス・オーストリア同盟を
妃殿下のわがままで、ぶち壊しになされたらいいのです」
「メルシー伯爵、約束します。
あの女に一度だけなら・・・一度だけなら言葉をかけましょう
でも・・・でも・・・これは私の意志ではありません
ただただ、オーストリアのお母様のため・・・」
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デュ・バリー夫人に声をかけようとするも、デュ・バリー反対派の国王の娘に
部屋から連れ出されてしまう。
(国王の娘・3人組のおば様方って問題ありですよね?)
あけて1772年1月1日
新年のご挨拶の為にフランス中の貴族達がベルサイユ宮殿に伺候した
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「おめでとう・・・ベルサイユは大変な人出ですこと」
「ワタクシは負けた!
一度だけ私はあの女に声をかけました
でも、もうこれきりで終わりです
もうあの女には絶対にひとことだって話しかけません」
「なんという誇り高いお方だろう。このお方は生まれながらの女王
そのお心はすでにフランスの女王なのだ
アントワネット様、オスカルはこの剣にかけて生涯、妃殿下にお仕え申し上げます」」
ワンポイント講座
これまた原作と離れた部分が見られます。
オルレアン公がデュ・バリー夫人のもとを訪れ、自分と手を組まないかと持ちかけます。
オルレアン公は、引き金を引いただけで火薬が爆発する鉄砲を配下の者に作らせ
(この配下の者も殺しちゃう)
それを王太子の鉄砲と取替えようと企んだりと
どうも、長浜監督は
オルレアン公=悪
という図式を作りたかったようです。
この回は全体的に演出が過剰。
1話以降荒れ気味だった作画は原画に札木 幾夫さんがいたことで割りとグ〜。
テロップにはないけれど、姫野さんが描いてるんじゃないかな〜と思えるカットもありました。
王太子夫妻の訪問に湧き返るパリ
その裏町には暗い目をした少女がいた
アントワネットを歓迎する群衆の熱狂から離れて
貧しい少女の瞳にどす黒い野心の炎が燃え上がる
次回
ベルサイユのばら
絹のドレスとボロ服
おたのしみに