俺の好きなプラレール:第1章 |
「とうかいがたきゅうこうでんしゃ」
「プラレ番長の部屋」がオープンしてはや半年…
いよいよ20世紀の終わりが近づいてきたぜ、ふふっ
「20世紀の終わりに恋をするなら♪」
そう、俺の恋人はプラレールなのさっ!
俺の部屋の3つのコンテンツ「想いでの店」「独り言」「俺の好きなプラレール」のうち
遅れちまってた「俺の好きなプラレール」がやっとオープンだ
待たせたなっ!
実は第1弾は何にしようかさんざん迷ったんだぜ
順当にゆくなら「赤白ひかり」や「寝台特急」あたりだろうが
この部屋はあくまで「俺がルールブック」だ
第1弾は「とうかいがたきゅうこうでんしゃ」に決めたぜ!
「とうかいがたきゅうこうでんしゃ」
1975年に発売され、25年後の今なお「東海型急行」として現役
途中新動力に改変されたが、金型は改修は加えられているが発売当初のままだ
この時代に発売され、オリジナルの型のままなのは他に「地下鉄電車」があるが、
こいつは全くドラマがない地味なヤツで(唯一の例外は天神仕様)
ずっと千代田線のままだな
それに比べてこいつにはドラマがあるんだぜ
プラレールを集めはじめてそろそろ6年になるが、
俺的には最近までずっと探していた「幻の逸品」があった
…それは東海型の最初期の上下箱ってえやつだ
発売時期から考えると、東海型にも当然上下箱の物があったはずなんだが
今まで出てきたのはEC箱以降のものばかりだった
しかも全て側面の金型改修(俺的には「改悪」)後のものだけだった
「これだけ探して出てこないんだから、やっぱり現存してないのか…あるいは未発売か」
そう思いあきらめかけていた矢先だった
日本海側のとある街で発見されたという由々しき報告がっ!
ふふふ、全国にちらばる俺のネットワークを利用して
とうとう手に入れることが出来たぜ!
俺はラピュタのあの少年のように叫んだ
「やっぱり…東海型の上下箱はほんとうにあったんだ!」
そう、こいつだっ!
![]() |
こいつが手元に届き、箱を開けたときの感動は今でも忘れないな
ふるふるふるふる
ボディ側面の型は、俺が思っていたとおりの改修前
繊細でかつリアルなそのモールドに俺はしばし見とれた…
そう、このあとすぐに、東海型は側面の金型を改修されてしまったんだ
おそらくはタンポによる側面の塗り分けを行うためだろう
ドアもサッシ窓も、全てべたっとした「溝」になっちまった
見比べて欲しい
その無惨な改修を!
![]() |
![]() |
![]() |
|
上が金型改修前、下が改修後だっ!うおおお |
この最初の姿で生産されたのは、おそらく3年足らず
今プラレールを集めているヤツの99%はこの姿を知らないだろう
「東海型…何か側面に段がついていてのっぺりして出来悪いよな~」
そう思っているヤツらに東海型のこの美しい生まれたときの姿を見せてやりたいぜ!
だがこれで東海型のドラマは終わっちゃいない
プラレールの生産が続けられる中、東海型は新たなる衣をその身にまとった
そしてさまざまな車種に変身したんだ
プラレール史上初の2スピード車両となった「急行電車」
プラレール「冬の時代」で新規金型が作られなかったため
実車型式の全く違う「おどりこ号」「リレー号」に
そして阪急電車「通勤特急」に!
こいつらだっ!
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
しかもそのいずれもが、現在は第1級のお宝プラレールになっている
そして、俺もまだ見たことがない幻の「横須賀色」「新快速色」も
存在すると言われている!
これだけ華やかでかつミステリアス経歴を持っているプラレールは
他に無いと俺は思うぜ
そしてまもなく来る21世紀にも、東海型はきっと作られ続けて行くだろう
東海型よ…永遠なれ!
最後に、こいつの生まれる前の姿を紹介しようか
初代の上下箱に載っている写真は、試作品の物だ
おそらく手作り品で、製品版とは細部がかなり異なっているんだ
よく見てくれよなっ
![]() |
…そして数ヶ月がすぎた頃、
プラレール博物館宛てに1通のメールが届いた
それは、あの幻の「横須賀色」を発見したというメールだった
所有者の許可を得たので、その姿を公開しよう
おそらく、日本初公開となるその姿を
こいつだっ!
![]() |
夢にまで見たその姿がここにあった
オレは、しばしその写真に見とれ、時の過ぎゆくのを忘れていた…
(2000年12月3日作成:2001年3月5日横須賀色画像追加
画像の掲載を許可していただいたK氏に深く感謝します)
そしてそれから2年…
待ちに待ったもう一つのビッグアイテムが手に入ったぜ
上下箱とEC箱の間にほんの短期間生産された通称「電車箱」の東海型電車だ
箱の色も東海型をイメージしたのかライトグリーンの落ち付いた色使いだ
そして嬉しいことに、この東海型もオレの好きな金型改修前の深いモールドだった
2003年を迎え、東海型のバリエーションは、153系、711系、ムーンライトそしてモントレーと一気に倍増した
横須賀色も、鎌倉のおもちゃ屋「ちょっぺー」から3両編成が発売された
塗装工程もスタンプから昔の様にマスキングに変わってきた今
思い切って、昔の様に金型を再改修してみないか?トミーさんよ
そして今、プラレール博物館には、その横須賀色と
かつてその存在を幻とされた関西色のプラレールもある
詳しくは、それらのページを見てくれよな
(2002年11月22日写真:記事追加)