アニメ人形のページ42 

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ラ・セーヌの星
〜E'toile de la Seine〜
(POPY:1975年)


中世の銅版画を思わせる暗い感じのイラストをバックに流れるナレーション:(by広川太一郎)

「…フランス大革命の前夜、花屋の娘として育てられた美少女シモーヌは
ラ・セーヌの星と名乗り、剣を取ってとして闘う
しかし彼女は自分が王妃マリー・アントワネットの妹であることを、全く知らなかった…」

群衆の声:「マリーを殺せ〜」

…そんな重いアバンタイトルから始まるアニーメーション
それが「ラ・セーヌの星」
(1975年4月4日〜12月26日までフジテレビ系で放送:全39話)

監督は前半が1stルパンで有名な 大隅正秋
後半が御大 富野善幸
そしてキャラクターデザインは 杉野昭夫

ちなみにOPはこちら(削除されてたらスミマセン)>YouTubeに飛びます


フランス革命を描いた作品としては言うまでもなく
「ベルサイユのばら」が有名ですが
貴族の家柄のオスカルが主役のため
どちらかといえば宮廷や貴族社会を中心とした物語展開でした
(それでも、監督が長浜忠夫から出崎統に替わった時点で、
一般市民の視点が多少入ってくるようになりましたが)

ラ・セーヌの星はそれと対比するように花屋の娘シモーヌが主人公の
どちらかというと一般市民から見た視点の物語となっています

…そしてシモーヌの秘密、それはマリーアントワネットの妹ということ

初めて聞いたとき「そんな桃太郎侍みたいな設定ありえねぇだろ〜」と思っていましたが
(だってマリーアントワネットはオーストリア人だし、母親はマリア・テレジアですからね)

今回調べてみたところシモーヌはマリーの一応異母妹という設定になっており
(つまり父親であるフランツ1世が他所で産ませた子:母親はパリ・オペラ座の歌姫らしい)

花屋になったのも、その出生を隠すためか花屋の夫婦の養子に出されたからだという
けっこう練られた設定だったことがわかりちょっと感心

こちら(wikipedia)に詳しい解説、ストーリーの流れが載っているので
ご興味のある方はどうぞご覧下さい〜



そして「ラ・セーヌの星」といえばやっぱりあの太ももを大胆に露出したレオタード姿ですよ(^_^;)
まあ、18世紀にしては超過激なスタイルですよね
シングルレコードジャケット
レコードジャケット裏面のポスター
さすが杉野さん

まあ、私思うにTVアニメ史上最も大胆なコスチュームは
「バルディオス」のジェミー星野ちゃん↓じゃないかと思うわけですが
(あれで制服なわけ!? 今だったらセクハラもんですね〜月影長官の趣味かしら)

個人的にラ・セーヌの星はその次ぐらいかな


…と、ここまで読んでいただいた皆様

人形の紹介のページのはずなのに、なぜ人形が出てこないのか
もしかして、けんぼうは人形を持っていないのでは

ただ想い出話をしたかっただけぢゃないのか
…という疑念を持たれたかも


でも、そうじゃないんですぅ
じ、実は…



ハ〜イ シモーヌよ
「えとわ〜る・ど・らせーぬ」ちゃんて呼んでね

あんまり似てないような…
というより、顔がポピーちゃんそのまんまなんですけど

箱の展開写真です   バックに写っているのは何だろう(問題@)

同時期に発売された「おどるロビンちゃん」はちゃんと新規に顔を製作しているのに
ラセーヌの星は金髪・青い目にしただけでお顔はポピーちゃんをそのまま使っています (>_<)
アイマスクはねえのかと突っ込みされそうなので、ちゃんとありますよ  ほら

一応設定どおりの服なんですけどね イマイチ色気が足りませんね(笑)



〜閑話休題〜

ちなみに「ポピーちゃん」というのは、この時期ポピーが展開していたオリジナルドールで
「アグネスチャンみたいなポピーちゃん」とか「桜田淳子ちゃんみたいなポピーちゃん」という
あくまでタレント本人ではなく似た服と髪形の人形ですよ〜という
今だったら肖像権がアブナイのではないかという商品です
(ちなみに「リンリン・ランランみたいなポピーちゃん」はしっかり2体セットで販売されてました)

そしてかわいそうなシモーヌちゃんは強引に「ポピーちゃんのおともだち」にされたの シクシク
しかも勝手に「愛の戦士」だなんて「さらヤマ」ぢゃないわよ


同梱のミニカタログです↓
これまたバックに写っているのは何だろう(問題A)

カタログの他になぜか付属しているノート コワイ


フランス革命といえば、ベルばらでもラセーヌでも王妃マリーアントワネットの死がクライマックスです
彼女は、その華やかな人生と、悲劇的なラストが、日本人の好みに合うのでしょう
…ちょうど源義経が人気があるように

しかし現実のフランス革命は、王制打倒と共に民主主義に移行したわけではなく
その後も血なまぐさい政争があったり
ナポレオンが皇帝になって帝政になったり
果ては王政復古でルイ18世が登場したりと延々と続きがあるので
興味のある方はお勉強して下さいね

ちなみに、「ラ・セーヌの星」ではマリーアントワネットの声は
シモーヌの姉ということもあり武藤礼子さんが演じてらっしゃいました>大人っぽいですね〜

そしてダンナのルイ16世も、ベルばらよりカッコよく描かれており
断頭台に上がるシーンでは
「私は、罪なくして死ぬ…しかし許そう、それが祖国フランスのためならば!」
な〜んてカッコイイセリフを言って処刑されます>漢じゃのお

ところでパリとベルサイユって20キロ近く離れているんですよ〜
ラ・セーヌの星のときは、白い白馬にまたがってひとっ跳びでしょうが
花売り娘のときは馬車を引きながら徒歩…
片道5時間、往復10時間…それじゃ商売する時間ないぢゃない
そんな所に毎日歩いて花を売りに行っていたシモーヌってすごいわ

そして
第3シーズンになって、ラ・セーヌの星が味方し、守っていた一般民衆が蜂起し
フランス革命が起こります

そして皮肉なことに、彼女が守った一般民衆は、
彼女の最愛の姉、マリー・アントワネットを死刑にしてしまいます

ああ、なんという皮肉
この辺の善悪の逆転劇は、トリトンやザンボットで多用された富野節バクハツです

そして、姉の子供たちを助け、シモーヌはパリを後にします
おそらく彼女は2度とラ・セーヌの星になることはなかったでしょう…

〜リラの 花咲く 路から路へ
みんなの 笑顔が 増えてゆく
そして 今は 消える私
ラ・ラ・ラ・セーヌ  ラ・セーヌの星…

(OP3番の歌詞より)


さて問題@とAの答えで〜す
どちらもフランス革命時代には存在しなかった建造物です
@はエッフェル塔で19世紀
Aはエトワール凱旋門で18世紀の建造物です
まあぁ、当時の日本人のパリに対するイメージってこんなもんだったのね
嗚呼、花の都パリ〜


作成年月日2007年2月17日