歯磨き

 さて、歯磨き。たかが歯磨き、されど歯磨き。
 金太郎はやんちゃくちゃ坊主でしたが、言うこともきく子でしたから、小さいときから習慣になっています。お口あーんして磨くといっても大きい歯ではないのでブラッシングというほどのものではなく、毎日でもありません。
 金太郎は何をしても、変なことをしても、「遊び」と受け取ってくれる、ありがたいというか、おめでたい性格なので苦労しませんでした。
 が、銀はちょっと痛いことをしただけで、家中の皆が飛んできそうな声で泣きわめくので、歯磨きらしい歯磨きはしていないことを白状します。
 第一、銀の歯なんて小さくてちいさくて。まだあーんと口も開けられないし。
 ただ、口のまわりをごしごしやったり、口の中に指を入れたり、歯磨きにむけての準備はしています。
 金も銀もアキレスボーンやデンタルガムが好きですし、食事の後は水を飲むように仕向けているので、今のところ歯垢がついているのを見かけたことはありません。(私が気づかないだけだったりして…)

 人間だって人に歯磨きをされたら変な気分でしょう。まして、チビ犬ですから嫌がるのも無理ないと思いますし、歯磨きする方もおそるおそるですものね。
 歯ブラシを玩具と間違わない程度に、歯ブラシで遊んだり、口吻をこちょこちょしてやったりから始めるといいのではないでしょうか。
 遊んでいるうちになじんできたら、まず1本から。案外、奥歯の脇の方がやりやすいです。
 歯磨きも愛と根気ですネ。
 「あなたがおじいさんになっても、きれいな歯でいて欲しいから、なーんと言おうがお母さんは歯磨きをします」という頑とした態度も大切だと感じています。