すてきな本


大都会動物病院物語

ISBN4-594-02449-1  定価:本体 1,238円
著者:山田康弘  発売:扶桑社  発行:フジテレビ出版

ペットたちの怪我と病気と闘う最前線を扱った本です。
日本にもすばらしい病院があることを、力強く優しいお医者様がいることをこの本は教えてくれます。この本の特徴は、医学の面ばかりでなく、飼い主の心にも力点をおいているところではないかと思います。
私自身、純を亡くしたときにかなり落ち込んだ経験がありますので、中で紹介されるお医者様と飼い主の話を読んで涙が止まらなくなってしまいました。涙でかすんだ文字を追いながら、最後に書かれた「人は流した涙の分だけやさしくなれる」という言葉で、本が読めなくなりました。
この本を読んで、何かあったら日本獣医畜産大学附属家畜病院や、三重県伊賀上野の南病院に行こうなどと考えています。そんなことはまだずっと先のことだと信じていますが。

ペットの死その時あなたは

ISBN4-385-35841-9  定価:本体 1,500円
編者:鷲巣月美  発売:三省堂  発行:三省堂

ペットの死を扱った本です。
上の「大都会動物病院物語」に登場する月美先生が編集されています。
内容は、ペットの死と飼い主の心を扱っています。ペットの死ということでウェットな話になるかと思いましたが、ドライに読めました。
タイトルからハンカチの用意が必要かと思いました。飼い主の心情や死に至る日々を書かれてたら涙涙だったと思いますが、淡々とした文章で飼い主がペットの死を受け入れる過程や事象を述べてあります。
ですから、ワンちゃんの元気な飼い主の方はぜひ読んでください。いつかは訪れる日を悔いなく迎えるために必要なことが書かれています。元気だからこそ、元気な時になら読める本だと思います。

よい獣医さんはどこにいる

ISBN4-87290-083-9  定価:本体 1,500円
著者:坂本徹也  発売:WAVE出版  発行:WAVE出版

この獣医さんは大丈夫かしら?
そんな疑問を感じたことはありますか?

この本では、まず悲劇的なお話から始まります。可愛がっていたゴールデンが、医療ミスで殺されたのでは、という飼主の経過が語られます。何これ、というのが正直な感想です。幸いにも私が出会った獣医さんは、こんなことはありませんでしたが、読めば読むほど、単なる幸運が続いただけだと思ってしまいました。
獣医になる大学で、小動物の臨床がほとんど無いなんて知りませんでした。小動物の臨床は卒業してから、インターンとして勤務する病院ではじめてまともに扱うなんて、信じられますか!!
そんな怖くなるようなお話が、一杯出てきます。
でも、そんなお医者さんだけではない、こういう名医さんもいるし、今は専門医と言ってもいい方々もいらっしゃいますよ、ということで終わるのですが、でも身近にそういう良い獣医さんがいるかどうか、どうやって判断すればいいのでしょう。答えもこの本に書かれています。
是非一読されること勧めます。そして、ワンちゃんが元気なうちに、本当の信頼関係を作れる獣医さんを探しましょう。

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