2000年4月28日に書きました

臨時収入があったので、久しぶりにCPUとビデオボードを購入した。
もちろん目的は自分のパソコンのパワーアップである。
ハードのページをご覧頂くとわかるのだが、私のパソコンは古い。
それでも買い換えもせず、地道に改造が続けられている。
最近安いんだからさぁ、そんな金があったら新しいの買えば?と言われそうだ。
だが気に入るだけのスペックのパソコンが気軽に買えるほどフトコロに余裕がない。
こういったところは、ヘタにパソコンに詳しいのも考え物である。(^_^)

さて、ここで問題にしたいのがビデオボードである。
今回購入したのはSavage4 Pro+を搭載したメルコ製「WGP-SF32PN」だ。
新しいビデオボードを買うのだから、性能アップをわかりやすく見たい。そのために
ベンチマークソフトとしては有名なHDBENCH(EP82改/かず氏)でチェックを行った。

怠りなく交換前の性能を取っておき、ボードの交換。ドライバのインストール後、さあ!
どのくらい上がったかな?(ワクワク)
矩形の描画性能は確実にアップ。円の描画性能はあまり上がらず。テキストはバッチリ。
スクロールは今一つ。DirectDrawは・・・ん?落ちてないか?
さっきの結果と見比べてみる。間違いない、さっきより性能が落ちてる。
なぜだ!君はViRGEに負けるのか!(笑)
(補足:ViRGEはSavege4 Pro+と同じS3社製。たしか4年ほど古いチップ)
ViRGEでさえ16は出るDDBENCH(HDBENCHのDirectDraw計測プログラム)のテストで
わずか14の値しか出さないなんて!これはちょっと許されないぞ。

ハードの取り付け状態やドライバの設定などを確認してみるが、特に問題はなさそう。
メルコのサイトを覗いてみると、添付のドライバはDirectX7には対応していないとのこと。
な〜んだ、それが原因か。
最新版のドライバをダウンロードして、古いドライバのアンインストール、再起動、新しい
ドライバのインストール、再起動。単純作業のクセに時間がかかるなぁ。
めでたくDirectX7対応のドライバがインストールされたので、再度ベンチマークを走らせる。
・・・変わっていない。

ちょびっと切れたところでメルコの技術サポートにコンタクトを図る。
その回答は以下のようなものだった。
「該当の製品を取り付けたあと、処理が遅くなったというケースは他のユーザからも
報告されている。しかし32MBというビデオメモリと、高速な3D処理機能によって
得られるメリットをこそ評価して欲しい」

基本的な2D性能をお留守にして3D性能だけを強調するのはいかがなものであろうか。
Voodoo2みたいな3D専用ボードじゃあるまいし、3Dだけでは一般向けとは言えない。
しかしそこまで言うんだったら自慢の3D性能が生きるようなソフトを動かしてみよう。
んで取り出したのが「HomeWorld」。3Dグリグリのリアルタイムシミュレーションだ。

結果は悲惨の一言。
CPU交換後でさえ、重くて遊べない。
ちなみにこのビデオボードの広告には「Pentiumマシンでも十分快適に3Dゲームが
お楽しみいただけます」と書いてある。どこらへんが?

かくして、数万円の費用をかけたにも関わらず、得られたのは見た目のしっとり感だけ。
(ビデオボードを換えると見た目の色合いが変わる。結果、実にしっとりといい感じ)
それはそれでいいんだけどい、コストパフォーマンス悪すぎ。
ビデオボードの性能はドライバ如何。早いとこ最適なドライバを提供してね、メルコさん。


日記のページ トップページ