080608 旧芝離宮恩賜庭園

庭園でもみてみます。東京っていい街だぜ?

舊芝離宮阯・・・

IMEのパワーよおれに神掛れ〜ッ!

むむっ、出ましたっ。

舊は、きゅう、ふる・い、と読むそうで
旧の旧字?のようですな。
下が臼になってるので
確かにキュウと読めそうですが。

これ「奮い立つ」とかの奮という字に
似てるけど、読みも「ふるい」だから
同じような成り立ちかもね

後ろにサツキまつり的な看板が
出ていますね。どんなものか。

入場料は150円。
Suica・PASMOが使えるんです。
便利だなあ。

  賞を取ったサツキが並んでいます
てっきり庭園に植えられているのかと
思ったんですが違いました。

「普通盆栽」と「貴品銘花」というのが
あるんですが、農林大臣賞というのを
貰った品種が貴品銘花になるとのこと。

藤棚でサツキの盆栽の手入れの
実演教室が行われており
お年寄りが先生の技に見入っていました

花の色とか、統一されてたり、上手いこと
白地に赤が散ってたりするんですけど
これ、自分で咲いた色を想像して
交配するんでしょうかね

UNDOとか使えない芸術だね
まあ、それなりの数を育てるんでしょうが。



萩の小道というのがありました。
これが萩でいいのかな?
グリーンのグラデーションがお洒落な枝です。

仙台に萩の月という銘菓がありますけど
萩は宮城県の県花なんだそうですね。へー。

  左上。芝生です。
ここの芝生はすごくきれいですね。
昼過ぎにボーイスカウトの子たちが
お弁当を食べていました

右上。見づらいんですけど
これ・・・芝がですね、木陰に入るにつれて
苔になめらかに切り替わっているんですよ!
う〜ん、かっこいいなあ。

ベンチで本とか読んで見ます。
ブルース・スターリングの短編集
「タクラマカン」です

著者、日本ひいきだそうですな。
この人の「スキズマトリックス」
これが面白かった
未来年代記的なやつなんですけど
生息環境が人類を文化的にも
形態的にも変容させていくという話です。
あっ!今調べたら前作の「蝉の女王」読まないと駄目とか書いてある・・・

 
左上。切り株が渋い。
さぞ立派な樹だったんでしょう。
切り株を残しておくのも庭園のうち?
椅子にするとか・・・

いや、抜くと土を掘り返す事になるから
面倒なのかな?
あるいは、新しい樹を植える時まで
地中の何かをキープする役割が?
・・・うーん深い・・・かも?

右上や左下の、これ、石組みっていうんですかね。
色々な所に小山があって、芝、笹、松などの草木と
岩の組み合わせがすげえかっこいい
あ、これ適当に組んでるわけじゃなくて、古来インドの宇宙観とか示してる事があるんですか。へー。

サンサーラナーガを思い出したなあ
RPGのマップ作成というのが、まさに箱庭作りで、そこに制作者が認識する世界が
描き出されるわけだけど、昔の人は同じ事をやってたんだよね。

ゲームは、敵を倒してクリアするっていう目的の為にお使いをさせられるんだけど
それが「自分はこういうキャラで、この為に生きて、このために死ぬ人。」
っていう一時の安心のためにあるわけじゃないんだなあ
いや、瞬間瞬間はそうなんだよ、ボタン押して攻撃して敵を倒して、移動してアイテム取って。
現実の一日の労働もまさにそれなんだよね。

しかしそれもより大きな目的の為の手段に過ぎない
世界を見て回ることで、自分の中に世界の図を完成させるって事なんだな

完成つっても、もちろん一対一対応するわけ無くって、略図になるわけだけど
自分が何の為に生きて、死ぬかって事が分かるということでさ

いや、それは小さいんだよね、世界に比べたら圧倒的に小さいんだ
しかし、やっぱり大きい、一人の人間に取ってはすごく大きいものであるはずなんだよね

科学技術による探索や移動時間の短縮が世界を小さくしたり、詳しく理解させたりするようでいて
内なる探究は終わってないんだろうな
いや、むしろ昔の人の方が想像力を働かせなければならない分だけ
その道を先に行っていたんじゃないかと思うんだよね

自分探しのクエストは、いつの時代でも、誰もがやる価値があるんだろうね

・・・ええと、あのう、おれは、おれは・・・サンサーラナーガ、途中で投げました!

明日からまた食うために働きますよ〜



左上。池のほとりを歩いて行きます。

右上。立派な石の橋が掛っています。
 
橋のたもとを見ると、色々な石を組んで作られています。

この石柱なんですけど、ノミで削ったのかな

どこかのお屋敷とか、そういう所にあったのを
再利用してるんですかね。

木造の屋敷って火事で燃えちゃうわけですけど
石は燃えないから、再利用して当然か

左。土の通路に埋められた、これ、屋根瓦でしょうかね。
右の石敷きの道も、開いた穴を見ると、どっかの柵とかに使われていたものなんでしょうな。

そういや、明治神宮の公園トイレだかを、廃校になった木造の小学校の建材を使って
再構築しよう、とかいう話をきいたことがあるね。

 
中央に池があるんですが、小さな岩を浮かべて
その上に草が生えているのもいかす。

亀が結構たくさん居ます。これが甲羅干しか!

すぐ近くに水鳥みたいのが来て羽根を休めて
いたけど別にお互い干渉しないみたいだった

亀、子供に捕まって暴れてましたね。
あと歩くのは結構早かったです

左の石組みが蓬莱山を表しているそうです。
んで、右がそこに渡る道なんですが、中国の西湖の堤をモデルにしたとの事。
へー、なるほど、言われて見ると欄干とか中国風かも?

 
左上、立派なたぶの樹です。
その下に何かストーンヘンジが!

右上、行って見ると4本の柱が立っていました。

これは茶室の跡だろうと推測されているそうです。
風流ですな。

左下。石柱の穴をのぞいてみました。
すると、穴の中にくぼみがあります。
ははあ、ここに丸い棒か何かを通す時に
棒に出っ張りを作っておいて
ロックしたんでしょうかね。


植物関係。

左。アジサイです。きれいな青色に染まっていますね。

右は、ヤマアジサイというらしいです。何か、8方向くらいにドリャッとアピールしてますね。
形状がかっこいいと思いました。何となく中ボスみたいな感じ。



おー。水辺に紫の花が。

これはアヤメですかな?
  「いずれがアヤメかカキツバタ」
というのが、見分けが付きにくいものを言う
慣用句らしいのですが・・・さてどちらか。

カキツバタは湿気の多い場所で育ちます
花札の五月の札の花、あれはアヤメではなくて
カキツバタなんですな。
札の絵にある木の板のようなものは
その名所のお寺のカキツバタ園の渡り板が
モデルになっている、という話を聞いた事がありますぜ

よし、カキツバタじゃぁ〜ッ!

あっ!葉の中に埋もれて正解が。
残念、花ショウブでした!

では、またの機会に日本庭園でお会いしましょう