46億年物語 スーパーファミコン 1992年 エニックス

2007.04.01

本じゃなくてゲームですけど、久しぶりにやってみたんで感想とか書きます。
21世紀初頭を生きるヤングマンにとっては、スーファミも生まれる前のゲーム機ですね。
そんな時代はおろか、もっと昔まで振り返っちゃうゲームです。

本作はサイドビューの戦闘アクションゲームで、魚類、両生類、爬虫類(鳥類)、哺乳類といった、
各々の生物の時代がステージになっており、ボスを倒すと面クリアーとなります。

最大の特徴は倒した敵の肉を食らい、進化ポイントを貯めて進化すること。
ツノや尻尾、胴体といった各部を進化させることで攻撃力や体力が上昇します。
また、外観とともに運動性能や攻撃方法も変化して行きます。
進化は戦闘を有利に進めるためのチューンであると同時に、
自分のなりたい生物に(ある程度)自由に進化していく楽しみでもあるのです。

主人公は地球の女神ガイアの指示のもと、各時代を進む中で様々な種族と戦い、
その興廃の目撃者となります。果たして約束の地エデンにたどり着けるのでしょうか。

こんな感じか。なかなか面白そうでしょ。じゃ感想に行きます。

ボス戦がしょっぱい。基本的にハメ殺されるか、逆にハメ殺すか。
ボスの攻撃力が異常に強く、攻撃を食らってからの無敵時間とか無いんで、
うまいことハメる操作が出来ないと大抵なぶり殺しにされます。

まあ、本質的にはゲームの中の戦いは「ゲームの為に設計された出来レース」
なんですが・・・でも、このゲームの敵は自然界の厳しさをあなたに教えまくってくれるでしょう。
46億年の生命の歴史は、そのほとんどが明日をも知れぬ戦いで埋め尽くされ
偶然だろうと実力だろうと生き残る、それに生物は日々を費やしてきたのです。
そのことを思うとき、めまいすら覚えることでしょう。

食うか食われるかの世界には好敵手の関係は存在しません。
強い者が弱い者を食う!生きるために殺す!というシビアな現実を
このゲームはよく描いています。なんちって終盤妙な展開になってくるけど。

最初、生物の進化に興味を持つきっかけとして、子供向けにいいソフトじゃないか?
などと思ったんですが、途中で考えが変わりましたね。
これは学習意欲とかじゃねえ、精神を鍛えるゲームだと。

何度となく苦渋を飲まされた憎い敵の行動パターンを冷静に分析して、有利な体形に進化、
うまいことハメ殺して勝利した時の気持ちよさといったら・・・
正々堂々戦って勝つなんてぬるい考えは吹っ飛びますよ!
このすばらしいソフトを、是非皆さんのお子さんにも遊ばせてあげて下さい。

そうそう、すぎやまこういちの壮大な音楽もゲームを盛り上げてくれますよ。これは普通にマル。

では最後に「これはなしだろ」と私が思った敵のランキングでお別れしましょう。

1.クロマニヨン人   今日はもう寝ようと思うほどホームランされた。
2.バードマン     ありえないと思った。軍門に下ってみた。
3.クイーンビー    他種族にも言えるが母は強し・・・トゲの連射は死ぬまで忘れられない
次点:原始カエル   キレそうになった分、ハメ殺した時の気分は最高。現実に焼き殺してやりたい

<おまけ>
技として、進化すると体力が満タンに戻るので、戦闘にあまり関係ない部分を
進化させたり戻したりすることで体力を回復させられます。これに気づけばクリアは目前です。
まあステートセーブでもいいですけど。


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