2007.04.01
本じゃなくてゲームですけど、久しぶりにやってみたんで感想とか書きます。
21世紀初頭を生きるヤングマンにとっては、スーファミも生まれる前のゲーム機ですね。
そんな時代はおろか、もっと昔まで振り返っちゃうゲームです。
本作はサイドビューの戦闘アクションゲームで、魚類、両生類、爬虫類(鳥類)、哺乳類といった、
各々の生物の時代がステージになっており、ボスを倒すと面クリアーとなります。
最大の特徴は倒した敵の肉を食らい、進化ポイントを貯めて進化すること。
ツノや尻尾、胴体といった各部を進化させることで攻撃力や体力が上昇します。
また、外観とともに運動性能や攻撃方法も変化して行きます。
進化は戦闘を有利に進めるためのチューンであると同時に、
自分のなりたい生物に(ある程度)自由に進化していく楽しみでもあるのです。
主人公は地球の女神ガイアの指示のもと、各時代を進む中で様々な種族と戦い、
その興廃の目撃者となります。果たして約束の地エデンにたどり着けるのでしょうか。
こんな感じか。なかなか面白そうでしょ。じゃ感想に行きます。
ボス戦がしょっぱい。基本的にハメ殺されるか、逆にハメ殺すか。
ボスの攻撃力が異常に強く、攻撃を食らってからの無敵時間とか無いんで、
うまいことハメる操作が出来ないと大抵なぶり殺しにされます。
まあ、本質的にはゲームの中の戦いは「ゲームの為に設計された出来レース」
なんですが・・・でも、このゲームの敵は自然界の厳しさをあなたに教えまくってくれるでしょう。
46億年の生命の歴史は、そのほとんどが明日をも知れぬ戦いで埋め尽くされ
偶然だろうと実力だろうと生き残る、それに生物は日々を費やしてきたのです。
そのことを思うとき、めまいすら覚えることでしょう。
食うか食われるかの世界には好敵手の関係は存在しません。
強い者が弱い者を食う!生きるために殺す!というシビアな現実を
このゲームはよく描いています。なんちって終盤妙な展開になってくるけど。
最初、生物の進化に興味を持つきっかけとして、子供向けにいいソフトじゃないか?
などと思ったんですが、途中で考えが変わりましたね。
これは学習意欲とかじゃねえ、精神を鍛えるゲームだと。
何度となく苦渋を飲まされた憎い敵の行動パターンを冷静に分析して、有利な体形に進化、
うまいことハメ殺して勝利した時の気持ちよさといったら・・・
正々堂々戦って勝つなんてぬるい考えは吹っ飛びますよ!
このすばらしいソフトを、是非皆さんのお子さんにも遊ばせてあげて下さい。
そうそう、すぎやまこういちの壮大な音楽もゲームを盛り上げてくれますよ。これは普通にマル。
では最後に「これはなしだろ」と私が思った敵のランキングでお別れしましょう。
1.クロマニヨン人 今日はもう寝ようと思うほどホームランされた。
2.バードマン ありえないと思った。軍門に下ってみた。
3.クイーンビー 他種族にも言えるが母は強し・・・トゲの連射は死ぬまで忘れられない
次点:原始カエル キレそうになった分、ハメ殺した時の気分は最高。現実に焼き殺してやりたい
<おまけ>
技として、進化すると体力が満タンに戻るので、戦闘にあまり関係ない部分を
進化させたり戻したりすることで体力を回復させられます。これに気づけばクリアは目前です。
まあステートセーブでもいいですけど。