当時のアメリカ大陸の運命が見事に描かれている。
黄金と大和撫子(やまとなでしこ)の夢が破れたコロンブスが俗物的な涙を流し,
何も知らない原住民たちが雨乞いののろしを上げている。
そんな中,馬だけが,莫大な黄金を産むことを知っていた・・・。
後に,馬をはじめて見たインカ帝国では,馬に乗った白人を神様だと勘違いし,無抵抗で国を譲った。
沼地の岩にはえているサボテンに,蛇をくわえた鷲(わし)がとまると偉大な文明が生まれる・・・
という伝説を持つ彼らの蛇も,無残にも小便をかけられ,暗雲を示唆している。
もし,コロンブスが,おらこんな村いやだ〜って言って二度と来なければ,悲惨な略奪も殺戮(さつりく)もなかったのに・・・。
現代になって,たとえ,テレビやラジオがなかったとしても,その方がずっとずっと幸せだったのに・・・。
安形さんの人類愛があふれてくるような作品だね。 |