緑高七不思議
学園には必ず存在する七不思議.
隠しページだったはずが,なぜか有名になってしまったのが一番不思議.

  1. 西館の鉄筋
  2. 冷水器の掟
  3. 血の排水溝
  4. お試しボタン
  5. 尾行される犬
  6. 緑高ネコの生活
  7. 心臓破りの坂

西館の鉄筋

西館は新館とも言う。 新館といえども、オリンピック景気の産物である。
うまくいえば努力と根性で立っている、わるくいえばバブル景気に取り残されたである。
実際、建て替え寸前でバブルがはじけ、工事は無期延期になったのである。
鉄製の窓枠(普通はアルミサッシ)などいまどき見るのもめずらしい。
入学願書を出しにきた新入生が口々に絶望の声をあげたのを今でも覚えている。
崩壊寸前というより、すでに崩壊していた。屋根のひさしの部分が崩れて降ってくるのである。
そこでとられた対策は、崩れそうなところを崩して西館の周りに柵をめぐらすことであった。

そして教室にはベランダなどついてるはずもなかった。
かわりに窓の外には下の階のひさし(コンクリート製)がついていた。
そのひさしがそれなりに広いのである。
こうなると窓の外のひさしにのってみたくなる人間がいるのが世の常である。
そのとき先生が
先生「窓の外には出ないようにしてください。あそこには鉄筋が通ってないらしいですから」
冷水器の掟

それは北館の入り口にたたずんでいた。
緑高には似つかないある種のハイテクである。
なんとその機械からは冷水が出るのだ。
10年くらい放置されているような機械から冷水が出るのはある意味、驚異的であった。
いちおうその水を飲んでも大丈夫のようだ(それより緑高の水道管の老朽化のほうが心配である)。

しかしこの冷水器には唾を流してはいけないという謎の掟が存在した。
だれもその理由は知らなかった。
あるとき、その掟の解明に果敢に挑んだ学生がいた。
その学生は冷水器を調べてみた。
こ、これは!学生は驚愕した。
水がどこからも入っていない。もしや循環?
その後、冷水器は忽然と姿を消した。   
の排水溝

北館横の排水溝には奇妙な伝説があった。
時として排水溝が赤く染まるのである。
その昔、親から反対された恋人同士がその排水溝に身を投げた…
たぶん泥だらけになっただけであろう。
そのときの怨念が排水溝の水をの色に変えているという。

しかしその日の排水溝の色は変だった。
なんとも形容しがたい色である。
小学校のころパレットの上でつくったあの色である。
そういえば…
ふと上をみると3階は美術室だった。

緑高では排水がどのように処理されるのか定かではない。
一説によると化学実験室の排水はどっかの川に直結しているらしい。
お試しボタン

学食の横には自動販売機があった。
カップに飲み物が注がれるアレである。

その自動販売機には謎のボタンがあった。
そこには「お試しボタン」と書かれていた。
いったい何を試すのか…たぶん人生における勇気みたいなものだろう。

ここにも一人、人生に迷う学生がいた。
そして代金60円を賭けてそのボタンを押した…
ガシャッ。カップにが落ちてくる。
ほどなく黄色い液体と水が注がれる。
とりあえず取り出して飲んでみる。
氷の冷たさにあとひく暖かさ
こ、これは…!
コーンポタージュ?
学生は再び人生に迷うこととなった。

尾行される犬

その犬は通学路に忽然と現れた。
ちなみに俺の登校は早い。なぜか7時45分には学校に着く。
もちろん通学路には俺のほかに誰もいない。
奴は俺の後についてくるのではない
俺の前を歩いていくのだ。
しかも振り返ることなく。
まあどこかで分かれるだろうと思っていた。
が、分岐では正確に学校のほうへ進んでいく。
俺の想いもむなしく、奴は学校に入っていった。
が、それだけでは終わらなかった。
律儀に昇降口を抜け、階段をのぼり、俺の教室に向かう。
なぜ俺の教室を知っている?
と思ったら俺の教室を通りすぎ、学校の奥へと走り去っていった。

その後この犬が学校を駆けずり回り、ひと騒ぎ起こすことになる。
先生「あの犬、阿部が連れてきたんだって?」
阿部「いいえ、僕がついてきたんです

緑高ネコの生活

緑高ネコは何匹かいたらしい。
僕が確認したのは2匹である。

1匹は玄関にいた。
事務室に住みつき、太っているというありがちな状況であった。
奴は玄関入り口のじゅうたんでいきなり寝ていたりする。
または受付窓口に寝ていたりもした。
邪魔ではあったがこの一角は好きだった。

もう一匹は普通のネコである。
こいつは部活によって名前が違うとありがちな状況であった。
演劇部では団部で、応援団部では劇部と呼ばれていた。
そう、あれは秋のころだったと思う。
昇降口でふと下を見ると友達の下駄箱に何か入っている。
こ、これは青春によくあるアレか?
僕はちょっとのぞいてみた。すると
「に゛〜」
青春の思い出は校舎の奥へと走り去っていった。

心臓破りの

学校にありがちなものの1つとして,
「心臓破りの坂」という類のものがある.
緑ヶ丘高校の名が示すごとく高校は丘の上にあった.
しかし緑高にたどり着くには山手駅から,
坂を登って坂を下って坂を登る必要があった.
ちなみに山手駅から上る坂はあまりに急すぎて,
自転車で登る人間をほとんど見ることは無かった.
ちなみに学校から根岸方面に下りる坂は「アメリカ坂」という.
なんでこんな坂を登ったり下ったりしなきゃならないのか?
といった生徒たちの怨念が時に具現化することがある.

僕は山手駅から学校に向かって坂を登って,下る途中だった.
前方に現国の先生が見えた.
特に先生と話す必要も無いため,適当な間隔を保って歩いていた.

そのとき,後方のどよめきを感じた.
何か得体の知れないものが後方から迫ってくる恐怖.
僕は振りかえった,そして心臓が破れるくらい驚いた.

タイヤ…
タイヤだけが転がってくる.
唖然とする僕の真横をタイヤが通りすぎていく.
そしてタイヤが意思を持つかのように
前方の現国教師に向かって転がっていく…

心の中では「当たれ〜!」などと叫んでいたが,
残念ながら現国教師は間一髪で避けた.
タイヤは壁に当たってようやく止まった.

それにしても,この坂は2回ほど直角に曲がっている上,
車なんか一台も通らなかったのに
このタイヤ何処から転がってきたんだろう?

そういえば緑高って戦後にアメリカ軍に接収されたそうで,
その関係で昇降口前の林に骨が埋まってるとか…
それはまた別の話.
学園7不思議って7個ぴったりあるほうが不思議じゃありません?