6月16日〜30日

6月17日(火) 370円弁当

二人の間に働く重力は距離の2乗に反比例します.
したがって二人が近づけば近づくほどお互いが感じる重力が大きくなります.

しかし1人の女性に複数の男性が等距離で環状に取り囲んでいる場合,
男性から女性への重力はお互いに相殺されるため,
女性は男性たちに重力を感じませんが,
男性たちは女性の重力に引っ張られつづけます.
アイドルにありがちな現象といえます.

6月19日(木) 370円弁当

受験界に赤本・青本があるように,
化学界にも赤本と青本があるらしい.

いわゆる「実験を安全に行なうために」(赤本)と,
「続・実験を安全に行なうために」(青本)がそれに当たります.

「すりガラスは傷つくので慎重に扱え」
「薬品が皮膚についたら水をぶっかける」
やたら体育会系の表現で化学実験の真髄を解説してくれます.

6月22日(日) スパゲッティ.168円

機械が90%の状態で稼動している状態というのは
最も危険な状態と言えます.
100%の状態に持っていこうとして,つい手を出すと
怪我をするか,機械の状態が悪くなるかのどちらかです.

さらに常に100%の状態で稼動されても,
破壊したい誘惑に駆られたり,トラブル解決技術の伝承に問題がのこるため,
総合的にみて,それほど良い状態とは言えないでしょう.

結局,いつ調子が悪くなるかわからない状態のほうが,
メンテナンスも手を抜けないし,愛着も沸くので,
機械と人間を含めたシステムとしては良いといえます.

6月24日(火) 370円弁当.

今日は大学時代の研究所で発表しました.
このさき大学での研究を発表することは無いと思われます.
個人的にはパソコンのハードディスクから
大量の電子顕微鏡の写真を消すことができ,
肩の荷が下りた感じです.

それにしても重いファイルほど情報の価値の密度は薄いですね.
電子顕微鏡の写真1枚で僕が修士論文で書いた文章の容量に匹敵します.

6月28日(土) 牛丼,アイスコーヒー.800円

確かに岡山行きの夜行バスに乗り遅れたのは問題だった.
しかし最大の問題は,岡山に朝4時に着いてしまったことだ.

11時35分,名古屋のバス停に到着すると,
すでにバス停のシャッターが下ろされようとしている.
さすがに嫌な予感がしたが,
案の定,45分発だと思っていたバスは30分に出発したらしい.

こんな状況にいいかげん慣れてしまったのが怖いところで,
バスに乗り遅れたと気づいた15分後には,
下関行きの寝台特急に切符なしで,乗りこんでいたりする.

岡山に行くだけで2万円が消えましたが,
通常の3倍の金額で旅行ができるというのは大人の特権といえます.
もちろんこんなことをするために大人になったわけではありませんが.

さて朝4時に岡山に着いて,まずは岡山城へ.
黒い城っていうのは言語的にもなかなか趣があります.

さて,再び岡山駅に戻って高校の友人と合流.
もうひとりの友人を待つ間,今度は後楽園へ.

後楽園は趣のある庭園であるはずが,
老年のカメラ小僧が1点に向かって待ち構えており,なにやらものものしい雰囲気に.
どうやらタンチョウツルが出てきて庭園上を舞うらしい.

そんなわけでわれわれもデジカメで参戦.
対する老年カメラ軍団はニコンだかキャノンだかライカだか知らないが,
「性能の違いが写真の決定的差ではないことを教えてやる」
などと意気込んで見せても誰にも理解は得られなかったりする.

ついにタンチョウツルが飛びたつ.
カメラ小僧がいっせいにシャッターを切る.
しかしツルも飛ぶスピードは速い.
こちらはシャッターを切ってから写真が取れるまで1秒のタイムラグがあるデジカメ.
もはやニュータイプのような先読みでシャッターを切らねばならない.
そして取れた写真はこんな感じ.
ピンぼけしていても画像を小さくすればうまく見えます.

さて,岡山駅にもどってもう1人の友達と合流.
今度は港へ.どうやら島に渡るらしい.
実は今回の旅の行き先は知らない.
ただ岡山に来いと言うから来ただけなのである.

そして1つの島に到着した.
直島という一見して何の変哲もない島である.
しかし町中に不思議な空間が存在する.
それは真っ暗な月の裏側だったり,
それは神社にガラスの階段がついていたり,
それは古風な屋敷の中にデジタルな数字が浮かんでいたり,
そして町全体が巨大なアートのように思えてしまう.
そんな島だった.

そして直島での冒険はつづく…

6月30日(日) 卵ハンバーグご飯.800円

いわゆる現代美術とは見ている人への問いかけでなくてはなりません.
「わけのわからないもの」に対して,そのメッセージを自分なりに定義し,
そのメッセージに対して自分なり解答しなければ,現代美術の意味は半減してしまいます.

たとえば浜辺にたたずむ黄色いボート
たとえば丘に並ぶ正方形の板,
たとえば空から降ってきた丸い石
たとえばコンクリートを切りとった景色
たとえば島全体にアートを組みこんだ意思

それに答えられるまで島にいれたら,どんなに幸せだろう.
でも,ありあわせの答えだけを持って船は島を離れる.

さて,帰りは大阪を経由して帰ることに.
とりあえず大阪で一番大きい本屋を探すため難波へ.
しかし,歩けども本屋は見つからず,
そのうち,妙に懐かしい雰囲気が漂う世界に.

長髪にバンダナのスタイル,
怪しげな露天のジャンク屋
立ち並ぶアニメ専門店
そして電気街.
いわゆる日本橋である.

かえってアニメ専門店の方が
ファンタジー系の本は充実していることが判明

そして難波から近鉄で四日市に戻る.
いろいろな意味でためになった旅でした.