パーカッション楽器倉庫

パーカッションというのは、大まかに言うと弦楽器、管楽器以外のすべての楽器の総称ともいえます、ですから現在のドラムセットも原点はパーカッションです。西洋楽器と比較して民族楽器が発祥のものが多いのもその特徴です、あと木琴、鉄琴、ティンパニー等もコンサート・パーカッションと呼びます。”叩いて音の鳴るもの”という原始的な発想の楽器がパーカッションであり、そうなるとその種類、数も相当になります。ここでは、私所有の中からいくつかの楽器の簡単なご紹介をします。


♪ 代表的なパーカッションの紹介 ♪

CONGA「コンガ」
ラテンパーカッションの代表格。ルーツはアフリカで大きさも数種類あり、小さい方からキント、コンガ、トゥンバドーラと呼ぶ。ラテン音楽ではベーシックリズムを担当する。ポップスやジャズ、フュージョン等では使用頻度の最も高いもので、パーカッショニストのメイン楽器として使用されることが多い楽器。大別して木製とファイバー製がある。

BONGO「ボンゴ」
この楽器のルーツもアフリカですが、キューバで現在のように完成された。小径の太鼓2つを組み合わせてあり、通常(キューバン、サルサ等の演奏)足の間にはさみ、椅子などに座って演奏します。コンテンポラリーなスタイルではスタンドにつけて演奏。ラテンではソロ楽器としてリズム・フィルを入れる。

TIMBALES「ティンバレス」
メタルもしくはブラス等からつくったシングルヘッドの太鼓で、スタンドにセットして使用します。基本的なセットとしては大小2つの太鼓を並べ、その上部に2種類のカウベルとウッドブロック1つをつかいます。主にフィルインとカウベル等を使ってのリズム進行を司り、スティックを使って叩くのが基本ですが、一般にドラムスティックより細いティンバレ・スティックを使用する。

CLAVES「クラベス」
クラベスとは拍子木のこと。キューバ系のリズムの中で基本になるリズムを叩き、その基本リズムを「クラーベ」と呼んでいます。硬い木を使って2本で打ち鳴らしますが、このような楽器は世界各地にあり日本の「火の用心」もそのひとつです。クラーベとはスペイン語で「要(かなめ)」という意味で、ラテン音楽の中で重要な土台の音符を叩く楽器なのです。

MARACAS「マラカス」
マラカスは木をくりぬいたり、皮を乾かして作ったボール状のものの中に、乾燥させた豆や木の実、種やビーズなどをいれ、柄をつけた楽器です。2本で1組みで基本的には両手で振って音を出します。

GUIRO「ギロ」
ギロは本来「グィロ」に近い発音をします。瓢箪や木をくりぬいた筒に溝をほり、その部分をスティックでこすって音を出すものです。通常は瓢箪の実の先の部分を使用しますが、最近はプラスティック製や木製の魚の形をした民芸品的なものもあります。奏法は本体を上下にこすり「ギィ〜・チョ・チョ」という感じで音を出します。

TAMBOURINE「タンバリン」
この楽器はパーカッションのなかでも一番メジャーな楽器といえるでしょう。本来は片面に皮を貼ったものでした、皮を貼らずフレームだけのものは「モンキー・タンバリン」と言ってましたが今は呼び方の区別は無いようです。奏法は上下左右に振ったり手などで打ったりして周りについたジングルを鳴らします。サンバ等で使う同系のものは「パンデーロ」といって区別します。

DJEMBE「ジャンベ」
ジャンベは数あるアフリカの打楽器のなかで、近年ポップスやジャズ、フュージョン系などの音楽に広く取り入れられるようになった楽器のひとつでしょう。
叩き方はコンガによく似ていますが、アフリカでは一人ひとつのジャンベをストラップ等で体につるして演奏します。乾いた通りの良い高音と大地の響きのような低音が特徴のアフリカらしい楽器です。
CABASA「カバサ」
カバサにはいくつか種類があって、瓢箪にいくつもの溝を掘りビーズや木の実などを編んだものを巻付けたものが原形ですが、写真のものは「メタルカバサ」といって金属で出来ています。奏法は中味の部分を回して外のチェーン部分と擦らせて音を出します。ブラジル音楽特にサンバにはかかせません。
SHAKER「シェイカー」
いわゆるシェイカーの種類は、形、大きさともに、種類はたくさんあります。筒のなかに植物の種や金属の玉などを入れ、それを振って音を出すというコンセプトはどれも一緒です。筒の材質や中味の種類によって得られるサウンド、音質が異なるので、使用する音楽によって選びます。ブラジルでは筒を2、3個つなげた「ガンザ」と呼ぶものもあります。
WIND CHIMES「ウインド・チャイム」
数本から数十本の長さの違う金属の棒を、音の高さ順にぶらさげた楽器です。別名「バー・チャイム」ともいいます。音色がきれいで曲の進行上の場面転換、雰囲気作りに絶大な効果を発揮します。
SLEIGH BELL「スレイ・ベル」
この楽器の作りも簡単で、棒に鈴を沢山付けたものです。鈴の大小、数によって音色を選びますが、特にこの楽器はクリスマスソングにはなくてはならないものになっています。この種類はアジアにも古くからたくさんあり、日本の神楽に使う「神楽鈴」もその一つです。
COW BELL「カウ・ベル」
カウベルには様々な大きさや種類があります。ティンバレス等にマウントして使用するものや、手に持って使用するハンドベルなど色々です。元々名前のとおり、牛の首にぶらさげていた鈴が発祥で、ベルの中には舌(ぶら下がっているオモリ)がついていました。現在使用するものはそれがなくなり、スティック等で叩きます。
WOOD BLOCK「ウッドブロック」
木をくり抜いたり、箱型にして中に空洞を作り、音を反響させます。これも大きさ種類は様々ですが、基本的に木製です。最近は写真の赤いほうのようにプラスチック製のものもあります。ラテンでは「カヒータ」とも言い、クラーベを打ったり、リズムを刻む重要な楽器です。日本の木魚もこの仲間で、実際「テンプルブロック」と呼んで。世界中で使われています。
VIBRA SLAP「ビブラスラップ」
この楽器の音は効果音的な役割を持ちますが、一度は耳にしたことがあると思います。そう「与作」で使われている「カーーッ」という音!あれです。実際実物を見ることは少ないかもしれませんが、丸い玉の部分を叩いてバネを利用しもう片方のブロックを振動させて鳴らします。これはあまり正式名称で呼ぶことは少なくて、そのまま「与作」と呼ぶことが多いです(笑)。
AGOGO BELL「アゴゴ・ベル」
アゴゴはブラジルの楽器でサンバ等にはかかせない楽器です。小型のベルを2つないしは3つとつなげたもので、左手で枝の部分をグリップし、右手にスティックを持って演奏します。大きいベルほどピッチが低く、ハイ、ローの2種類の音を組み合わせてフレーズをつくります。

これ以外にもまだまだ沢山のパーカッションがあります。
ここでのご紹介もまた増やしてゆくつもりです。

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