『YASの週報(99年11月)

11/3(水)
 さて今週は、やはりF−1に言及しない訳にはいかないでしょうね。今宮純さんの言葉を借りれば「シナリオが狂いまくった」今年のF−1、まずはシューマッハが途中欠場した時点で大本命だったハッキネンがチャンピオンになって「やれやれ」といったところでしょうか。

 今年のF−1に関しては、以前の週報でも書いたと思いますが、基本的に<シューマッハーvs最強マシンのマクラーレン>の対決構図には飽きていたので、ジョーダン無限ホンダとアーバインに注目していました。
 ジョーダン無限ホンダに関しては、もちろんHONDAが好きですし、来年のF−1参戦も決まっていたため、子会社無限の活躍を期待したのと、昨年のジョーダンシャシーの好調ぶりから、かなりいいセン行くんじゃないかと思っていたからなんです。結果は、期待通り後半のチャンピオンシップを充分かき回してくれて、楽しませてもらいました。デーモン・ヒルは残念な成績でしたが。でもまあ、色々話題を提供していたし、一時代を築いた元チャンピオンの引退ですからね。時代に追いついていけなかったということでしょうか。いまだに右足でブレーキを踏んでいたのはヒルだけだったということですから…。
 来年のBARホンダはどうなるんでしょうか?BARは結局今年はノーポイントで終わってしまいましたからね。でもまあ、文字通りゼロからの出発ですし、エンジンのみならずシャシーまで共同で開発するということですから、来年ポイントを稼げたらHONDAの力が大きかったと見てよいでしょうね。来年はHONDAをはじめフォードのジャガーやBMWの参戦(もしかしたらトヨタも?)など見所が増えそうですね。これに加えてタイヤメーカーもどこか参戦してもらって、ブリヂストンのワンメーク状態を無くしてもらえれば、もっと面白くなるんですけどね。ミシュランかグッドイヤーあたりが出てきてくれないですかね?

 アーバインについては…、応援してはいましたが、チャンピオンにならなくて安心しました。僕個人としてはアーバインは主役の座につくよりも、一歩引いたところから「俺だっていつかひっくり返してやる!」とハングリー精神丸出しでがんばっている姿のほうが似合っていると思うんです。<いい味を出す名脇役>といったところでしょうか。シューマッハが戻ってきてハッキリしてしまったように、まだシューマッハとハッキネンの2人とは大きな差があるようですしね。でも、そこがアーバインのいいところです。ズケズケと物を言うあの性格も大好きですし、来年もまた注目したいと思っています。

 来年の展望としては、やはりマクラーレンとフェラーリは一歩抜きん出ているのではないでしょうか?それにジョーダン無限ホンダがどれだけ迫れるか?そしてウイリアムズBMWとジャガーのセカンドグループにBARホンダがどれだけ迫れるかといったところでしょうか?
 日本人ドライバーは、もう残っているシートは下位チームしかないですから来年も期待できないでしょう。期待するとしたら再来年でしょうか?BARホンダに一人、トヨタに一人(片山右京が来年のテストドライバーという話もありますし)くらいは乗れるようになるんじゃないでしょうか。なんにしろ早いとこ、WGPのように日本人ドライバーがトップ争いをするところを見てみたいです。

 最後になりましたが(書かないでおこうとも思ったんですが)、マレーシアGPでのフェラーリ失格&復活事件については、一言で言うと「興ざめ」でした。フェラーリ側が違反の事実を認めているのに、覆ってしまうとは…。フェラーリのコンストラクターズ・チャンピオンは今年とらなかったほうが良かったのではないでしょうか?むしろ来年にすっきりした形で獲得できたほうが…。まあ、終わったことですのでつべこべ言ってもしょうがないですけど、僕としては、コンストラクターズ・チャンピオンを取ってしまったことによって、マレーシアでの疑惑はズーっと記憶に残ることでしょう。来年こそは、スッキリした形でチャンピオンシップが決まることを望みたいと思います。

11/10(水)

さて今週は、FISCOで「ル・マン 富士1000km」が開催されていましたね。要はル・マン24時間レースのレギュレーションでやる耐久レースで、当初見に行こうと思っていました。FISCOなら近いし、JGTCの参加車両も大量に出るというような話があったからなんですが、結局行きませんでした。一番の理由は日曜日仕事になっちゃったからですけど、休みだったとしても行かなかったでしょう。だって、チケット高いんですもん(前売りスタンド席券 10500円!)。FIAイベントだからでしょうかね?JGTCもフォーミュラNIPPONも6〜7000円なんですけどね。それに、1コーナーが指定席になってるみたいだったんです。ってことは指定料金がさらに掛かるということですし、あんな唯の土手状態のところに座らされるのに指定料金を取られるなんて納得いきません。でも、ここ最近FISCOには行ってないので、もしかしたら立派なスタンドでも出来上がったんでしょうか?さらに、アストロビジョンも設置してくれてたら、喜んで指定料金だすんですけどね。

 そういえば、以前「ル・マン イン ジャパン」なんてのもありましたね。「サーキットの狼」ですが(^^ゞ。いま考えると、どのあたりがル・マンなんだろう?って思うのですが(車両規定ぐらい?)、シルエットフォーミュラからGCマシンまでが日光の公道でレースをしてしまう、というとんでもないお話でした(^^;。東照宮付近からいろは坂をのぼって中禅寺湖を越え金精道路までですから、今ならランサーやインプレッサのWRCのラリーコースに良さそうですね。

話がそれましたが、そんな訳で「ル・マン富士1000km」は早々に諦めて、10月24日にもてぎで開催されたJGTCの最終戦に行ってきました。当初、こちらも行く予定では無かったんですが、高橋国光選手の引退が発表されて、公式戦最終レースと言う事で急遽行くことにしました。実はこのレースにはHONDAから特別応援観戦ツアーの案内が来ていました。関東在住NSXオーナーの方々の元に届けられたというこの案内は、<1、グランドスタンド上スイートルームでの観戦(ランチ付き)。2、スイートルームに、レースでNSXに乗るドライバーが挨拶に来る。3、パドックパス付き。4、専用駐車場を用意。5、レース前にGPコースを自分のNSXでパレードラン(計50台)。6.公式プログラムと記念品付き。>で 21000円という格安の超お得プランのお誘いだったので是非利用したかったのですが、観戦決定が諸々の事情で遅れたため締め切りに間に合わなかったので、一般観戦で行ってきました。

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 もてぎでは国光さん一色で、あちこちで「国光さんフラッグ」が無料で配られ、グランドスタンド裏では国光さんが乗った歴代の車が展示されており大盛り上がりでした。

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肝心のレースではスープラが優勝、チャンピオンシップはGT−RがとってNSXは今ひとつでしたが、国光さんドライブのレイブリックNSXが通るたびにグランドスタンド全体で「国光さんフラッグ」が振られていました。もちろん僕も(^^ゞ。レース後の表彰式では周りの勢いに乗って僕もコースまでなだれ込み、表彰式後の国光さんの引退セレモニーを間近で見ることが出来たので大満足でした。

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さらにその後には、1995年のル・マン24時間レースでGT2クラス優勝を果たした「NSX GT2LM」でのデモ走行まで行ってくれて、もー国光さんファンにとってはたまらない1日だったと思います(^-^)

まだ、オートポリスでの「GTオールスターレース」が残っていますので、本当に最後のレースではありませんでしたが、オートポリスなんて僕には遠くてとても行けないですし、公式戦最後ということで現役の国光さんを見れる最後のレースでしたので、行くことが出来て本当に良かったと思います。国光さん、本当に長い現役生活お疲れさまでした。これからもまた違った形でレースとの関りを続けていってくださいね。微力ながら応援させていただきます。

11/17(水)

さて今週は、新品に交換して以来続いていたクラッチジャダーがやっと直りました\(^o^)/。長かったですよ〜。9月後半のオーナーズミーティングの後からですからね。

症状としては、ゆっくりとした発進や、バックでの車庫入れなど「半クラ」を使う時に、エンジンルーム全体が強い振動で「ダダダダダダッ!」と揺れるんです(エンジン下部にクラッチがあります)。特に困ったのが渋滞にはまった時の「車間調整でちょっと前に出る時」とか、「車庫入れでゆっくり下がる時」とかにこの症状が出ることで、ただでさえ神経をつかう場面で、さらにジャダーを意識してクラッチ操作をしなければいけないので、もうすっかり疲れきってしまって「あんまり乗りたくないな〜」なんて思うようになってしまっていました。
 とりあえず見てもらおうということで、箱根のツーリングの帰りにそのままディーラーに置いてきました。1週間の再入院です。工場長の進藤さんの話だと「考えられるのは、新しいクラッチ板自体の問題か、2枚のクラッチ板の当たり方が微妙にずれてしまっているのではないか、という2点だと思います。クラッチの調整は3箇所のネジの微調整で…。(以下略)」とのことでしたので、アタリの再調整をしてもらうことにしました。(もちろんクレーム修理なのでお金は掛かりません。)

仕上がったのは6日後の土曜日。仕事帰りにディーラーに寄りました。早速乗ると、ジャダーは完全には消えていませんでしたが、以前と比べるとはるかに良くなっています。これで完治していれば、残ったジャダーもしばらく距離を乗れば自然に消えていくだろうということでした。「まあ、明日の日曜は、もてぎのGTを見に行くから十分距離は稼げそうだな。どうせ帰りは大渋滞だろうから、半クラもたっぷり試せるし…。」とりあえず一安心して帰宅しました。

翌日曜日、もてぎへの行きの道中ではほとんど気になりませんでした。渋滞してなかったし、中央道→首都高→常磐道を使う<大名コース>を使ったので、半クラなんて皆無だったからでしょう。しかし、予想通り大渋滞になった帰り道、出ました…、ジャダー…(-_-;)。最初は大した事無かったんですが、だんだんと悪化していき、結局直す前と同じくらいになってしまいました。「なんでぇ?クラッチのアタリはばっちり合ってるはずなのに…。」となるとクラッチ板自体の問題なんでしょうか?それとも、最初の時にクラッチ板にジャダー癖がついちゃったんでしょうか?どちらにしてもクラッチ板を交換しないといけないでしょうね。でも、クレームで交換するとなるとディーラーに部品代の費用が発生してしまうので、納得してもらうためにもう一週間乗って、距離を伸ばしてから再々入院させました。クラッチプレート2枚とも交換と、アタリの再々調整です。(クレーム修理で無料。)

そして先週土曜日。仕上がったYAS号からジャダーはすっかり消えていました。やはりクラッチ板に問題があったんでしょうね。以前の扱いやすいクラッチに戻りました。これで渋滞もへっちゃら…って訳でもないけど、普通に乗れるようになりました。ということで日曜日は、紅葉で混みまくりのテストコースに行ってきました。途中の道から混みまくり。着いても駐車場が超満員で、とても気持ちよく走れる状態じゃ無かったんですが、久しぶりに絶好調にもどったYAS号はゆっくりでも十分楽しかったです。
 …え〜、とか言っておきながら、実は常連さんのF348tbと1本だけバトルしてきました(^^ゞ。前回バトルしたのは足がノーマルの時で、高速コーナーでは離されるもののタイトコーナーで差を詰めて、全体としていい勝負かちょっとずつ離されてるかなって感じでした。しかし、S足交換後初めての今回は…、らく〜に付いていけました。多分、前走だったら離せてたんじゃないでしょうか。短いバトルでしたが、S足の効果が十分確認できました。(^-^)

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そうそう、今回、エアロで武装した黄色のNSXも来ていました。バトルの時、実は3台で連なっていたんですが、バトルには参加してきませんでした。話を聞いてみると、中古で購入したものの修復歴有車で、フロントのサスペンジョンアームが変に溶接されていて、まともにアライメントが出ないんだそうです。う〜む、もったいない。お金は掛かるけど、きっちり直しましょうよ〜と薦めておきました。だって、完調のNSXのコーナリングはとっても気持ちいですからね(^-^)。

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11/24(水)

さて今週は、学生時代からの友人KBさんのS2000が納車されました\(^o^)/。契約が5月中旬でしたから、半年待ち!!でも、最初は来年になると言われていたんですから、これでも早いんですよね。そそのかし&最後のあと一歩で背中を強力に押した張本人の僕としては、納車を見物に行かないわけにはいきません。快晴の日曜日の朝、KBさん宅へYAS号を走らせました。

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 しかし、15分遅刻(^^ゞ。KBさん宅に着いた時には、すでにS2000は到着しており、営業マンが取り扱い説明をはじめていました。KBさんは、車を買うのはこれが初めてです。運転歴自体は長いんですが、これまでは親父さんの旧々型チェイサー車に乗っていました。もちろんMT車のオーナーになるのは初めてですが、バイク乗りなので問題は無いでしょう。(tamacatさんも元バイク乗りで、去年はNSXに若葉マークつけて走ってましたが、とっても上手いですからね(^-^)。)

説明が一通り終わったあと、営業マンに質問してみました。

  「OMベルノでは、何台目のS2000なんですか?」
  「この車で7台目です。ここら辺の地区では多いほうだと思いますよ。
   まあ23区内とかだと状況が違うので、もっと多いところもあるとは思いますけど。」
  「後付けハードトップは出ないんですか?」
  「来年早々に予定されていると聞いてます。ロードスターの様にカポっとはめるタイプ
   だそうです。でも、外した時どこに置くの?って感じですね。(^^ゞ」
  「慣らしは?」
  「基本的に、最近の車は神経質に慣らしをする必要はありません。最初のうち<急>のつく
   操作を控えていただければいいと思います。あとはオーナーの方次第で良いと思います。」


まあ、慣らしはUさんから聞いた「1000キロまではきっちりナラシしてください。そのあとは時々高回転に回しても問題ないですよ。サーキットとかで攻める走りをしなければ大丈夫です。」を実践しましょう。

営業マンが帰って、入れ替わりで保険屋さんが来たので、KBさんは家の中へ入っていきました。僕はここぞとばかりに撮影タイムです。すると、隣にお住まいのご主人さん(外人さん)が寄ってきて一言
   「Nice Cars!」
   「さんきゅー(^-^)」
ご主人さんはじっくり見物したあと、サムアップして戻っていきました。

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新車といえばお約束の儀式、ビニール剥がしも済ませて、さっそくナラシドライブに…、おっと、その前に記念写真を撮りましょう。ベルノ恒例の花束も貰ってることですしね。(^-^)

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さて、まずは助手席に乗せてもらって、近場をドライブです。近場といっても、KBさんの家はOMなので、すぐそこにとってもいいワインディングがあるんです。これってとってもうらやましーです。僕だったら、毎晩のように走りまくって、ご町内からヒンシュクを買うことでしょう(^_^;。

 天気は快晴、木々は紅葉、オープンカーでドライブ、いや〜最高ですね〜。すっごく気持ちいーです。OBIさんのように、オープンカーにこだわる人たちの気持ちがわかるような気がします。あの爽快感はたまりませんねぇ(^-^)。
 KBさんの運転はとってもスムーズでした。特にブレーキングが上手いですね。バイクに長く乗っていたので、挙動を乱さないブレーキングが身についてるんでしょうね。まあ、エンストはお約束ですからOKでしょう。僕も人のこと言えないし(^^ゞ。

一度もどって、YAS号とKB号の2台で、本格的にナラシドライブに出発しました。圏央道から関越道、外環、首都高に入ってレインボーブリッジ、羽田、大黒ふ頭、ベイブリッジを通ってR16で帰ってきました。計300kmといったところでしょうか。上道では渋滞も無く、半日コースとしては結構いい選択だったと思います。まあ、夕方のR16は激混みでしたけどね。(そのR16の迂回コースを大失敗してしまいました。KBさんごめんなさい。<(_ _)>X2)

ナラシが終わったら、一緒にもてぎのHDSに行きましょう。ますはじっくり基礎を固めて、そのあとはテストコースでも良いですけど、できればサーキットに行きましょうね。安全、確実に上達するにはサーキットが一番です。tamacatさんもサーキットに通って、わずか1年で既にすっごく上手いですからね。(^-^)/

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