『YASの週報(99年10月)

10/6(水)

さて今週は、YAS号退院予定日の土曜日に、東京周辺のオフミ仲間が集まってくれることになりました。「生まれ変わったYAS号のお披露目miniオフ」というわけだったんですが…、残念ながら肝心のYAS号の仕上がりが遅れ、急遽「YAS号お見舞いminiオフ」に変更になってしまいました。

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夜7時のオートテラス府中南店に続々とNSXオーナーが集まってきます。今回きてくれたのは(上の写真手前から)Kiyoさん&彼女さん、とーるさん、マグさん、まー目さん、そして遠路千葉からのHDさんです。僕を担当してくれているサービスの進藤さんは「これだけ色とりどりのNSXが集まるとキレイですね〜」と喜んでくれてました。進藤さんも以前はType Tに乗っていた元オーナーなのでNSXは大好きなんです。

進藤さんに事前に許可をいただいていたので、早速組み付け中のYAS号の見学をさせてもらうことにしました。

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まずは、上の写真[上右]が消耗したツインプレートクラッチです。クラッチ板自体の厚みはまだありましたが、シフトチェンジ時でのすべりが始まってしまっており、クラッチのミートポイントもずいぶん手前になっていました。一応、クラッチ板2枚とも均等に減っていたということで、進藤さんにクラッチ操作の合格点をいただきました(^-^)v。写真[右下]が車体下左側から見上げて撮った新しいクラッチです。クラッチの上のところにV6エンジンが見てとれま…せんね。すみません。写真[左下]はおまけのミッションです。

さて今回せっかくミッションを降ろすんですから、以前から狙っていた例の計画を一緒に実行してしまうことにしました。<ファイナルのTypeR化>と<デフのイニシャルトルクアップ>です。(なにしろクラッチと一緒にやると、工賃が4万も安くなるもんですから(^^ゞ。)NSX乗りの方はご存知のこととは思いますが、簡単に説明すると、ファイナルのR化→ギヤ比が全体に低くなり加速感が向上する。(当然最高速は落ちる) デフのトルクアップ→初期型NSXのデフは効きが弱く、コーナー立ち上がりなどでトラクションが充分に得られない&内輪が仕事をできず白煙を上げたりするのを解消し、立ち上がりの駆動力の有効利用&ドリフトも可能になる? といったところでしょうか?(間違ってたら教えてください。実は僕はメカ音痴なんで(^^ゞ) で、下の写真がNSXのデフです。

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そして、ジャダーが出ていたブレーキは、ローターの研磨(工賃16000円)でゆがみを矯正して、キャリパー内のゴムを交換。加えて、お約束のTypeR用のGPパッド(通称赤パッド、F54500円・R45000円)装着。さらにとどめで、MK−Rさんに教えてもらったフロントのブレーキスプラッシュガードをTypeR用(一枚4250円X2)に交換しました。フロントスプラッシュガードはローター内側に付いているその名の通り泥除けのようなもので、TypeR用は冷却の為の導風穴が数箇所にあけられています。下の写真の右がノーマルクーペ用、左がR用です。大きな効果は期待できないかも知れませんが、ある程度はローター温度の低下に貢献して、フェード防止に役立ってくれると思います。

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そ・し・て、さらに、スプリング&ショックをTypeS用(F51600円・R51600円)に交換!フロントスタビをTypeR用(5900円・ブッシュ1080円)に交換しました。スプリング&ショックは、もちろん先週のNOMでのTypeSの操縦性に感動したからで、もうNOMの帰り道に電話をかけてオーダーしちゃいました(^^ゞ。タイプRスタビは、ターンインがクイックになるという話を聞いていたからで、これで回頭性抜群の操縦性になってくれればと思います。下の写真で手前のスタビがR用でちょっと太め、奥がクーペ用。下の箱に入った足回りの左がクーペ用、右が真新しいS用です。

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以上が今回のYAS号の入院治療の全貌で、部品代・工賃込みで60万(税別)!(ToT) さすがに高価い!セカンドカー用の中古車が買えちゃいそうです(^^;。でも、いいんです。これでTypeSのような操縦性とRのようなブレーキングが実現できるなら安いもんです(と思うことにしよう…)。みんなでばらばらになったYAS号をたっぷり見学して(とーるさん、MTへの載せ換えの決心はつきましたか?) 大盛り上がりで夕食を摂ったあと解散となりました。

その後、YAS号は仕上がってきましたが…、乗ってみてのインプレッションはまた来週。(^-^)/

10/13(水)

 さて今週は、鈴鹿で「NSXフィエスタ」が開催されていましたね。僕も参加する予定だったんですが、何しろ巨額の出費が発生してしまったためにキャンセルしてしまいました。いまだに鈴鹿には行ったことが無いので、とっても楽しみにしてたんですけどね。でも、いいんです。今週はフィエスタを犠牲にした<新生YAS号>が出来上がってきたんですから\(^o^)/。

  某平日に、ディーラーにYAS号を引き取りに行きました。車を預けてから約1週間。部品が到着してから、実働3日間で仕上げてくれました。感謝<(_ _)>。説明を受け、早速乗り込みます。外見は全く変化してませんが、多くの変更点を盛り込んであるので期待感が盛り上がります。とりあえずクラッチが新品なので、極慎重にクラッチをミートします。が、「ダッダッダダダダダ」うっひゃ〜〜!クラッチからジャダーが〜!ものすごい圧着力です。とっても慎重にやったのに〜(ToT)。(慎重にミートするより、かえってサクッと繋いでしまったほうがスムーズになるようです。400〜500kmほど乗ると馴染んできてスムーズになりました。)またしてもガクガクしながらディーラーを後にします(^^;。向かう先は、もちろん某テストコースです。

 一時間ほどの道中、ファイナル変更で劇的に変化した加速感にシビレっぱなしでした。たかが歯車ひとつでこんなに変わるなんて…。まるで車が軽くなったかのようです。今までも十分パワフルだとは思っていましたが、気持ちよく跳ね上がるタコメーターとスムーズな加速感に酔いしれてしまいました。これは麻薬に等しいですね。スピードを出さずにはいられません。高速道路で、RやSに乗っている人の巡航速度劇ハヤなのがようやく理解できました。これじゃあ無理ないですよ。でも、我慢しなくっちゃ。2月までは自粛しないと前歴が消えないですからね(^^ゞ

 テストコースに到着。平日の午後なので他の車はほとんどいません。所々で工事をやっているので多少走りづらいですが、とりあえず場所を選んで<S足ファーストインプレッション>です。徐々にペースを上げていきましたが、ノーマルの時のペースはあっさりと越えて、すぐに未知の領域に入ってしまいました。とにかくコーナリングスピードが違います。S足とはいえクーペ足と較べると、ロール量なんてゼロに等しいくらいで、ガッチリ踏ん張ってくれます。デフのトルクアップの効果か立ち上がりの加速も鋭く、結構ものすごいペースで走ってると思います。し・か・し…、曲がりません。どアンダーなんです。いや、最初から最後までアンダーという訳ではないんですが、コーナリング中にフロントがすっぽ抜ける感じでアンダーが出ます。コーナリングスピードが上がっているだけに、とっても怖いです。いきなりガードレールに張り付いちゃいそうです。進入もSのようなクリッと曲がる感じではなく、一生懸命前荷重にしてようやく曲がる感じで、クリップまでの手ごたえが無いというかフロントの接地感が乏しく、要はアンダーです。立ち上がりは物凄く良いんですけど…。
 テストコースでこれじゃあ、サーキットではどアンダーでどうしようもないでよう。恐らくフロントのRスタビが強すぎたんだと思います。Sのスプリング&ショックが踏ん張るよりもスタビの方が強くって、グリップできずに抜けてしまっているように思います。と言う事で、その足でディーラーに引き返して、スタビをノーマルに戻しちゃいました。

 翌日の仕事が終わった夜、ノーマルに戻したスタビを試すべく、南側ゲートまでの夜用コース(2時間コース)に出かけました。セカンドインプレッションは…、「うひゃひゃひゃひゃ〜、きっもちい〜〜」でした(#^^#)。もー、曲がる曲がる、がっちり踏ん張ってナイフで切り裂くような鋭いコーナリングです。いっや〜、凄いです。峠レベルなら、もう十分でしょう。アンダーもオーバーも出さずに、物凄いスピードでコーナーを抜けてしまいます。でも、Sとはフィーリングが違いますけど…。まあ、この間と同じもてぎの北ショートコースを走ってみないと分かりませんね。とりあえず、スタビを戻した効果はテキメンでした。(SのFスタビはクーペとほぼ同じか、むしろ柔らかいくらいだそうです。で、リヤの方がやや強くなっているんだそうで、つまりはフロントにR用のスタビを入れたということは、Sとは全く逆のセッティングになってしまっていたということだったんです。そりゃあ、アンダーになって当然ですね(^^ゞ)

 週末の土曜日、テストコース(本コース)インプレッションをしました。やっぱりいい感じです。「よっしゃ、よっしゃ。これで明日からのもてぎが楽しみだ。」そう、日曜月曜で、もてぎのHDS上級コースに行く予定なんです。フィエスタは諦めましたが、みかん号と同じコースで新生YAS号を試したかったもので、急遽申し込んだんです。
 上機嫌で走っていると、対向車線から黄色のS2000が…、「あれは!永田さんじゃないですかぁ!うわぁ〜久しぶりだぁ〜。」即折り返して、たこ焼き屋パーキングでお会いすることが出来ました。どうやら掲示板をみて来てくれたようです。いや〜、こういうの嬉しいですね。かしこまって機会を設けなくっても、気軽に会えるのってすっごくいいですね。しばらく談笑したあと、なんとS2000に試乗させてもらっちゃいました。貴重な体験ですよ〜。購入のハンコ押した人ですら、ほとんど試乗させてもらえないという車ですからね。で、どんな感じだったかというと、

 <足回り> 外から見るとロールしないので硬いのかと思ったら、そうでもなくて、コーナー進入時にフロントがややロールして、それが跳ね返されるような感じで「クリッ」と曲がる足になってました。いい足ですね〜(^-^)。ああいうのが「しなやかな足回り」って言うんでしょうね。
 <風が巻き込まない>テストコースでそこそこいいペースで走ったんですが、風が当たった記憶がありません。走っている時は全く意識してなかったんですが、降りてから「そういえば」って感じでビックリでした。
 <ペダル、シフト> ヒール&トウに合わせて作ってるんでしょうね。凄く使いやすくって 乗っていきなり最初のコーナーからヒール&トウがビシッと決まりました。シフトレバーは、NSXとほぼ同じでステアリングからちょっと手を離すとそこにあるって感じですね。(NSXのほうが、さらにちょっと近いです。)
 <中間トルク>中間トルクは、永田さんも言ってましたが確かにもうちょっと欲しいです、でもまあ、あんなもんなんじゃないでしょうか。2Lなんですから。あんまり凄かったら、3LのNSXの立場が無いじゃないですか(^^ゞ。まあとりあえず、インテRと同様の印象だったんで、「まる」ということでよいのではないでしょうか?高回転側はさすがに気が引けてしまったので、止めときました。永田さん、今度は助手席でいいですから高回転領域体験させてくださいね。<(_ _)>

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 S2000を試乗していると、いわさきさん(アキュラ 黒)登場。まずはさっそくNSXチェ〜ク!アエロに4本出しマフラーに極太ホイール(ちょっと太すぎかも(^^ゞ)が装着されています。結構お安く購入出来たということですし、これはお買い得車ですね〜。なんて話をしていると、OBIさん(デルソル 赤)登場!さらに、以前週報で書いたフェラーリ348tbのオーナーも引き込んで、もう完全にミニオフ状態。いや〜楽しかったですよ〜。みなさん本当にありがとうございました。また遊びましょうね。

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おっと、しまった。日付が変わっちゃいそうです。ということで、今週はここまで。もてぎでの<S足サードインプレッション>は、またしても引っ張って申し訳ありませんが来週までお待ちください。<(_ _)>

10/20(水)
 さて今週は、「S足インプレッションPart3 inもてぎHDS上級」です。HDS(ホンダ・ドライビング・スクール)はツインリンクもてぎのASTP(アクティブ・セーフティー・トレーニング・パーク)で開催されている車種非限定のドライビングスクールで、今回は僕のNSXの他にインテR、R34GT−R Vスペ2台、MR2(AW11)、パルサーGTIR(チューンド)が自前の車両で参加。他、7人の方がレンタル車両のシビックで、計13人の参加でした。

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 開始は13時からで、教室で軽く自己紹介した後、早速実技に入ります。最初は2班に分かれて、片方がスキッド路面でのパイロンスラローム、もう片方はJターンです。グループ分けは自前車両組みとレンタル車両組でした。まずはパイロンスラロームです。2週まえにNOMアドバンスでもやったばかりなので、軽い軽いと気楽に考えて、思いっきり振り回して遊んじゃおうと思ったんですが…。曲がりません(ToT)。スキッドパッドとはいえ、しっかりブレーキングで前荷重にしてやらないとテールが出てくれません。サスが硬くなった分、極低速の低ミュー路では大きめにアクションをつけてやらないといけないようです。とはいえブレーキングミスればアンダーだし、テールが出だせばスパっと流れてリカバーが難しいし…。う〜む、じゃじゃ馬(-_-;)。まあ、一般的に考えても、低ミュー路では柔らかい足のほうが操縦性がいいですもんね。乗りこなすだけの腕も必要だということでしょう。パイロンスラロームをしながら行って帰ってくるというメニューで、折り返しのパイロンで360度ターン(正確には+180度)をするんですが、結局最後までこの360度ターンは上手く決まりませんでした(-_-;)。

 レンタル車両組と入れ替わってJターンです。助走路を3速まで加速して定常円コースに向けてヒール&トウで2速にシフトダウン。そのまま定常円コースを1周+180度周って脱出して帰ってくるというメニューです。これはスピード域が上がっているのでしっかり周ってくれます。どうやら、きっちりロールさせてやれば回頭性が良いみたいですね。S足とはいえ、クーペと比べるとほとんどロールしないも同然ですから。低速低ミュー路が苦手となると明日のスリパリはちょっと不安ですねぇ…。まあ確認は済んだんで、あとは定常円を試して見ましょうか。アドバンスではテールの流れを維持できなかったですから。それではっと、せーのぉ!ちょっとオフからアクセルオーン!おおおお〜、いいかんじ〜!とは言っても半周くらいですけど(^^;、カウンター当てたまま周ることが出来ました。デフのイニシャルトルクアップが効いたかな〜。よしよし(^-^)。

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 この最初のメニューで3時間!もーみっちり練習しました。気が付くともう日が暮れかかっています。今回もアドバンスに続き、Kakepiさんとまー目さんが遊びに来てくれてましたが、見てるには単調すぎるメニューのようで、さすがに飽きた二人はショートメニューでスリパリをやって、さらに洗車まで済ませていました(^^ゞ。すみませ〜ん見所なくって<(_ _)>。それに、今日のメニューは次で終わりなんです(^^;。GPコースのダウンヒルストレート側を使う東ショートカットコース走行です。まあ、放し飼い状態のNOMとは違ってインストラクターの先導走行ですが、ストレートこそMAX160km/hでブレーキングもかなり手前からというもののコーナリングスピードはしっかり出すことが出来ます。S足チェックが目的の僕には十分です。大きなRの高速コーナーの挙動チェックです。
 これはOK!横Gが長く掛かるコーナーでもしっかり踏ん張ってくれて、不安感は全くありません。ほぼニュートラルステアといったかんじで、狙ったラインをビシッとトレースしてくれます。逆バンク気味のところではちょっとアンダーっぽいですが、これは他の車でも同じようなものでしょう。特にショートカット部分のS字の切返しがきもちいーです(^-^)。よっしゃよっしゃ、ドライ路面ならばっちりだ!
 1時間の走行の間に回りは真っ暗。今日のメニューは終了です。今夜は、もてぎの中の「ホテルツインリンク」に宿泊して、北ショートコース走行もある明日のメニューに備えます。Kakepiさんまー目さんお疲れ様でした。こんどは一緒に参加しましょうね。見てるよりも、参加したほうがきっと楽しいですよ(^-^)/。

 明けて2日目最初のメニューはオーパルのスーパースピードウエイ走行です。インストラクター先導で10周ほど周回した後、高速度域からのブレーキ練習。100km/hから徐々にスピードを上げていって150km/hからのブレーキまでをやるのですが、計10本くらいやるので全部やっていたら超高額の赤パッドの消耗がバカになりません。スピード計測をしていないので、僕はチョンボをしちゃいました。だってとりあえず、ブレーキジャダーが治ってるのを確認できれば良いんですから。1本目120km/h、2本目150km/h、3本目170km/hからのブレーキをやって、問題ないのを確認して、あとは見学しちゃいました(^^ゞ。

 次は午前中の残り2時間半全部を使ってのスリパリです。これは…、昨日の予想通りボロボロでした(-_-;)。極低速超低ミュー路走行で、特に逆バンクのついた右コーナーでは、アンダー出まくりで曲がりきれません。テールが出れば流れすぎてしまい、悪戦苦闘。結局、土砂降りの去年のNOMベーシックでやった時より3秒もタイムが遅くなってしまい、参加者中ダントツの最下位。レンタル車両のシビックにも1台も勝てませんでした(-_-;)。はぁ〜、これからは雨が降ったらおとなしく走ろ〜っと。

 昼食後、お待ちかねの最後のメニュー、北ショートコース走行です。アドバンスでのみかん号と同じコースで挙動を比較することが出来ます。路面は同じドライ。気温こそアドバンスのときの30度近くまでは行きませんが、26〜27度とほぼ同じ条件です。最初はタイム計測がないので、じっくり挙動を確かめることにしました。
 まず気付いたのが、足ではなくブレーキです。赤パッドがこれほど凄いとは!今までと同じブレーキポイントから踏み始めると、直線部分で速度が落ちきってしまい、ブレーキを残すことが出来ません。それほど強烈に止まってくれるわけで、つまりはその分だけブレーキポイントを奥にとることが出来ます。慣れたブレーキポイントを修正するのに、数周を要しました。
 そして足です。いままでのクーペ足だと、インフィールドのタイトコーナーの連続切返しでは、コーナリング時にアウト側のサスが「ベちゃっ」と潰れたかんじでロールして、そのまま反発してこないので、「よっこいしょぉ!」って感じで逆側に切返してやる必要がありました。さらにリアがすべると、ロールしきったのが抜けるのとフロントが遅れて滑り出すのが重なって、車体全体がねじれるような挙動があり、デフが弱いためトラクションも掛からないのも加わって、非常に不快感のある動きになっていました。
 対してS足は、ロールしますがしっかり踏ん張ってくれていて、切返しもサスの反発力をつかって軽快にやることが出来ます。スピード域は明らかに上がっています。流れてからの挙動は、クーペと似たところがありますが、アウト側のサスがきっちり仕事をしていて踏ん張ってくれるので、ねじれる感じは軽減されています。とはいえ、流れる速度域が高いので、コントロールの難易度は上がっているかもしれません。これが本物のTypeSだとフロントの接地感抜群で、リアが流れても非常にコントローラブル。ガンガンアクセルを踏んでコントロールしていけるのですが、YAS号のS足は流しながらコントロールするよりも、ギリギリのブリップ走行を狙ってエッジの効いたコーナリングをするほうが安定するようです。もしかしたら、リアが簡単に滑らないのでトラクションは有効に掛かっているかもしれません。Sとは味付けが違いますが、これはこれで良いかも…。
 実際、最後に4周だけ計測走行があったんですが、みかん号で出したベストラップと同等のラップをコンスタントに続けることが出来ました。ベストラップではみかん号のタイムを0.6秒上回り、結果的に大成功!まあ、赤パッドの効果もかなりあったとは思いますが、総合してクーペからは数段のアップを果たせたことに間違いありません。

 TypeSの味はやはりSでないと出ないんですね。でも、S足チューンも、クーペの延長線上ではありますが、非常に高レベルのコーナリングを実現することが出来ました。まあ、まだスタビとデフの形式がクーペのままというのがありますから、これをやったら分かりませんが、スプリング&ショックのみのS足でも非常に大きな効果が得られることが分かりました。とりあえず、第一段階クリアということでいいと思います。しばらくはこの状態で走りこみたいと思います。(^-^)

10/27(水)

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 さて今週は(…って言っても「S足レポート」が長くなった為に既に1週遅れになっちゃってますので、先週の話ですが(^^)OZさんの企画した「箱根スポーツカーオフミ」に参加してきました。オフミ自体は土日の2日間泊りがけでしたが、僕は土曜日が仕事だったので日曜のみの参加でした。東名中井SAで合流の予定でしたが…寝過ごしました(^^ゞ。御殿場を降りたところでの集合場所に合流地点を変更して出発しました。御殿場を降りたところの観光センター駐車場で無事合流。お昼の為の食べ物を買出しに近くのセブンイレブンまで行きました。ここでは近くと言う事でかしまさんが来てくれてました。仕事があるということで、出社前のわずかな時間だけだったのが残念でした。次はゆっくりお話したいですね。

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おにぎりを買い占めてから編隊走行で芦ノ湖スカイラインを目指します。今回はやぎさんパーキングは敢えて外して、小パーキングでのピクニックオフという企画です。歓談がメインなので走りの企画とかはありません。みなさんで自己紹介をしたあと、食べ物を広げて早速車談義となりました。が、しかし、僕は自分の車に乗りたくってたまりません。目の前に手ごろなワインディングが見えてると、S足を試してみたくて仕方なくって、早々に走り出してしまいました。箱根って気持ち良いですね。ちょっと道幅が狭いですが、コーナーはどれも手ごろな2速コーナーばかりで、そこそこのペースで流すにはばっちりです。数人の方に助手席に乗ってもらいインプレッションを聞いてみましたが、共通して帰ってきた感想は…「クラッチジャダーがひどい」でした(^^;。そうなんです、最初よりはちょっとは良くなりましたが、500キロほどは乗っているにもかかわらず、いまだにジャダーが消えていません。やっぱり、どこかおかしいんですね。はぁ〜(ToT)。

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 走り回ってたらあっという間に解散時間になってしまいました。初めてお会いする方も多かったのに…失敗でした(-_-;)。でも、またお会いする機会もまたすぐあるでしょう。みんなオフするの大好きですからね(^-^)。

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帰りは東名海老名SAまで、HDさんのライムグリーンTypeS号と車を交換しました。本物のSとYAS号のS足を比較しようと思ったんですが、峠で滑らさないで走っている分には全然違いは感じませんね。でも、やっぱり3.2Lのトルクは凄いですね。ファイナルを替えたYAS号よりもズッと車が軽く感じます。車自体新しいので質感が高いですし…。はぁ〜やっぱり本物はいいな〜。でも、YAS号だって別に偽者って訳じゃないんですよね。SはS、YAS号はあくまでYAS号。あんまりコンプレックス持たずに自分なりにやっていこうと思います。まあ、とりあえずクラッチジャダーを直さないと。また入院ですね。

 

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